聖女が嫌いなので。

第16話 愛されてる…のか？☆

｢ん…っ！｣

ベッドを前に少し照れてしまうが、上を向かされて深いキスを受ける。

負けじと舌を絡ませるが、翻弄されてしまう。

｢……ふぁ……っ｣

息も絶え絶えに、気づくとベッドに横にされており、シャツに手をかけられる。

｢…、ユーリ…｣

いつもやってもらってばかりなのも、男としてちょっと悔しい。

せめて服くらい…と、シャツのボタンを外す。

手が震えるのであまり早くない。

全てボタンを外すとキレイに整った体が現れる。

｢……ラス、キレイ…｣

｢……っ。｣

すっ…っと胸から腹筋を撫でると、ラスはピクリと体を反応させる。

それが少し嬉しくて、ラスの腕を引っ張り、位置を入れ替える。

腹の上に乗る形になるがラスを見下ろしながら、今までに無い興奮を覚え、今度は胸の突起に舌を伸ばす。

｢……！ユーリ…っ！｣

｢…んっ、んあっ！｣

しゃぶってみたりして突起に口を寄せているとラスは指でユーリの胸の突起をいじり始める。

｢ユーリ、キスしたい。｣

｢ん…あっ！ふっ……ーんんっ！｣

深く深く、キスを交わす。

手を下に伸ばし、ラスの中心を撫でると更に質量が増した。

｢…今日は積極的だな？｣

｢……そんなこと、ない。あっ…それやばいっ！｣

｢煽ったのはお前だからな。責任とれよ。｣

ユーリの中心を握り混み、上下に擦られると堪らない。だが、すんでの所で動きを止められ、後ろに指を這わせてくる。

ぬるっとしたオイルと共にラスの指が中に入ってくる。

｢ここだろ？…お前の良いところは。｣

｢んっ！あっ…あぁ…！！｣

お腹側のある部分を押され、感じすぎて上半身を起こして置けなくなる。

指を増やされ、拡げられる。

ラスにもたれるようにして、快楽に耐える。

｢もっ…！いいから…っ！！…い…入れて…？｣

｢…自分でやってみろ。オイル、追加してやるから。｣

｢…！うぅ……。｣

体を起こすと、足に頑張って力を入れないと膝立ちも厳しいくらいガクガクしてる。

しかもラスはまだ余裕らしく、笑っていた。

悔しい…。

羞恥と悔しさで少し涙が滲む。

｢……あんまり、みるな…よ…っ！｣

｢約束出来んな。…お前の事は何でも見逃したくないんだ。｣

｢…っ！あ、つっ……っ！！あぁーーっ…！｣

ラスの中心に手を添えて、自分の中に挿入ていく。

圧迫感におかしくなりながらも、必死に腰を落とす。

ラスの視線が上から下に移る。

｢…あと半分だ。頑張れ。｣　　

｢まだ…あるの…っ？…む…無理っ…｣

｢大丈夫だ。こうやって、下に…っ！｣

｢うあぁあぁぁ………つっ！…っ｣

｢………ーっ！｣

腰を支えられ、一気に突かれる。

衝撃で視界がチカチカする。

｢ー…ひ…ひどいっ！｣

｢お前が焦らすからだ。…動くぞ。｣

｢あっあぁっ…ふぁ…っ！｣

下から突き上げられ、腰を固定されてしまう。

上半身が不安定で、ラスの腕に縋るしかない。

｢あ、は…はげしっ！…い…イっちゃ…う…！！｣

｢……っイけ。｣

｢あ、あ、…んぁあああぁっっ！！｣

｢……っ！｣

奥を突かれ、果てる。

自分の中にいたものも、ビクビクと震え、中が温かくなるのを感じる。

｢……っ？な…に……？｣

｢まだ付き合えよ？｣

うつ伏せにされて、また挿入される。

｢うそっ…！？｣

また復活しており、うつ伏せだといつもより深く入ってしまう。

肩を押さえつけられて動け無くされた。

｢…今日はこの奥に入ってやるよ。｣

｢…それ以上…ムリ…でしょっ！｣

｢いや、いける。…ほら力抜け？｣

耳元で囁かれて、舐められて力が抜ける。

既に達したばかりのため、力が抜けるのはあっという間だ。

｢……あぇ、………つっっ！！｣

ぐぽんっと腹側が何やら貫かれた感覚があった。

目の前が真っ白になり、圧迫感が強くなる。

｢…いけたじゃないか。…動くぞ？｣

｢やっ！…やぇ…ゃ…、ひっ！と、とまっ…てぇっ…！｣

自分でもおかしくなっていくのがわかる。

押さえつけられて抵抗も出来ず、絶対入ってはいけない場所に、入ってるのに。

この圧迫感が快楽にかわり、言葉にならない声が漏れる。

ぐぽぐぽと最奥を突く容赦ない男。

｢…ッ出すぞ！｣

｢ひっ…！！あぁあぁぁ………っ！！｣

訳も分からず、声を上げ、快楽に溺れながらユーリは意識を手放したのだった。

｢…ッユーリ。…愛してる。｣

息も絶え絶えに、意識を手放したユーリを優しく撫で、名残惜しいが己のものを抜く。

気を失いながらも、受け入れてくれて、愛おしさが増す。

唇に軽くキスを落とし、ユーリの躰を軽く清め、同じ布団で抱きしめて眠る。

｢……おやすみ。ユーリ。私の番。｣

髪を撫でながら、ラスもそっと目を閉じたのだった。