量子力学
私は浅学の身であり、量子力学に関しては完全な素人であることを断っておきます。
前回、『般若心経』にて「『空』という実在するものがなく、しかしながら完全に無ではない」という大乗仏教の真髄について話をしましたが、量子力学にも同様の説があります。
かのアインシュタインは猛然と反発したという逸話もあります。
その今で言う『炎上した』説とはボーアが提唱した『コペンハーゲン解釈』です。
『観測結果のみが実在であり、それ以外は実在しない』
ええ、そんなものは普通の人がはい、そうですかと言えませんよね。何をおかしなことを、と思うはずです。かの天才、アインシュタイン先生もお怒りです。
しかしながら、この仮説は般若心経における『空』そのままのように見えます。
当然その説にアインシュタイン氏は反論、実験にて反証しました。一部の間違いが指摘されたものの、未だに古典物理学のみでは説明が付かない事象が世の中には多数あるのです。
未だにこれは炎上し続けています。波動関数の収束などは間違いなく観測できるのですが、それだけでは説明がつかずにエヴェレット『多世界解釈』などが生まれてきます。
それらの基礎になる『シュレディンガー方程式』が生まれたのが約100年前。その有名なシュレディンガーはヒンドゥー教のヴェーダーンタ思想に対し非常に興味を持っていたようです。
以下、引用。
"
「西洋科学の構造に東洋の同一化の教理を同化させることによって解き明かされるだろう。一切の精神は一つだと言うべきでしょう。私はあえて、それは不滅だと言いたいのです。私は西洋の言葉でこれを表現するのは適さないということを認めるものです。」
「宗教は科学に対抗するものなのではなく、むしろ宗教は、これとかかわりのない科学的な研究のもたらしたものによって支持されもするものなのであります。神は時空間のどこにも見出せない。これは誠実な自然主義者の言っていることであります。」
"
(wikipediaより抜粋)
これは私の宗教観に非常に大きな影響を与えました。
「実在とはなにか」を説いた本はここ最近ではアダム・ベッカー著『実在とは何か 量子力学に残された究極の問い』が有名なようです。私ごときでは何が正しいのかさっぱりわかりませんが、空想科学としては非常に面白いと思っています。量子力学は正直なところ、非常に難解です。理論から現象を証明するのではなく、現象から過程を読み解く学問だと思います。解明されればされるほど、謎が深まります。なのでより解り辛いのでしょうね。
世界の仕組みを理解するのには量子力学は必須だと思っています。
当然、物語を構築するのに必須ではありませんが、何かしらのヒントやアイディアがあるのは間違いありません。
もし量子力学ってよくわからないなって思った方も、量子力学に触れてみませんか?
今回は以上で。
(私も面白いと思っているだけで理解ができていませんので致命的な間違いがあればご指摘下さい)
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