記法って何が正解!?
webで文章が書かれるようになってからというもの、正解がわからないんですよね。色々読みましたが多分正解はないのでしょう。書籍化でもしない限り、読みやすいかそうじゃないかの違いでしかないです。
そんな中で個人的に記法について思ったことを書きます。
・字下げ
純文学だと段落ごとに字下げするので格段に文字が詰まっていき、文字がぎっちりになります。本ならそれでいいというか改行でページ稼ぎするなってなるので良いんですけど、webだと読み辛くなるので自分ルールで改行と字下げしています。私の小説は横書きで記載していますが、縦書きであろうと読みやすさ優先で句点ごとの改行と字下げするでしょう。段落間は1行開ける、セリフなどを挟む場合も1行開けるなどを自分ルールで設定しています。読みやすさ優先で考えた結果、これがベターだと判断していますが日本語として書くなら間違いなのでしょう。地の文に空白を1行挟む方の文章が非常に読みやすかったのでそちらの方が良いのかも知れません。
これから書くことがあるなら他の作品では真似してみてもいいかなぁと思っています。
ま、何にせよ出版する気もないので読みやすければ良しとしています。え? これはそういうことしてないだろって? そうです。整えていません。物語を書いているわけではなく、適当なことを書き殴る系ですから。そもそもこんなもの読む人は多分読みやすさとかはそこまで重視していないんじゃないです? むしろ正解がわからないのですから正しいも何もないのですが。こういう文章に句点ごとの改行をしてしまうと逆に読み辛くなる気がします。
・数字の記載・2バイト文字
「100個」だと縦書きなら「百個」と書くべきなのですよね。でも「一日の終わり」を「1日の終わり」とはしていません。このあたりの正解はどちらにすべきなのか。アラビア数字に統一すべきなのかという気もするのですが、そうなると先程使った「統一」という単語に齟齬が生まれます。「統1」。なんだこの言葉。結果、「知るかボケ!」 といった気持ちになります。しかしながら自分の文章を縦読みで見てみると、とてつもない違和感に襲われます。単語や熟語として成立しているものは横書きでも漢数字で良い、と習った気もしますが皆さんは作中の数字の表記をどう考えているんでしょう? 個人的には「知るかボケ!」 と思っている人が多いように思います。だってweb小説は読む人によって縦読みか横読みか自由に変更できるんですしね。
さらに言うと1と1、どっちを使うべきなのか。前者が全角、後者が半角です。後は古よりネットワークを使いし者なら理解していると思うのですが、半角カナは使用していいのかどうなのか。基本的に半角カナを使わないようにしています。逆にここ最近はSNSなどで使っている人を稀に見るようになりました。JISやISOの問題はwebから消え去ったのかどうかはわかりませんし、調べる気もしないのですが半角カナはかなりローカルな物というイメージが否めません。
これは最早宗教なのかも知れませんが、2バイトの英文字に嫌悪感があり自分で使うことはしません。JISやISO、などという記載はこうしてわざと書かない限りは使うことがないです。これら諸々を書いていて思いましたが、自分が面倒くさい性格なだけがしてきました。
この面倒な好みの原因は仕事です。某IT大手の会社でも2バイト英文字をそこまで気にしていない人が多かったのですがExcelやマクロ、プログラムを実行した時に2バイト文字が使われたファイル名のせいで誤動作した記憶があるのでやっぱりムカつきます。手作業で全部やる始末。修正用のマクロやソフト使えですって? そんなもん作れたらIT業界のもっと
そして2バイト文字って書いてますがどうして全角文字と書かなかったのか自分でもよくわかりません。まぁ書いている意味がわからないって人はこんなもの読み飛ばすのでどうだっていいことなのでしょうけども。記述に統一性がない文章はゴミだと上司に詰められた記憶があります。とは言うものの、文章には連続して同じ言葉や表現を使うことを避けたほうがいいという論もあります。どうしたらいいんだと悩みますよね。多少表現がくどかろうが好きに書いてますけどね、こんなものお金になるわけでもなし。仕事でも社内向けの報告書なんてよほど評価がかかっていない限り殆どの人は酷いものです。ちなみにこの項目は小説を読んでいて気になったことはないですが、使用する文字として個人的な拘りがあるというだけです。
・読点の打ち方
読点については全く打たない人がいますが、自分の書いている内容に激烈なる自信がある人なのでしょうか? もしくは読み直していないか。いいんですよ、別に。読まれないだけなので。付けないと非常に読みづらい文章が生まれますが、絶対に付けないといけないものでもないはずです。
とあるお偉い学者さんが「読点を使うのは相手を馬鹿にしている」という特殊な考えを持っていた、という趣旨の文章を以前どこかで読んだことがあります。確かに読み手のことを全く考えていないという気持ちだけは伝わってきます。論が正しければそれでいいのかも知れないのでしょうけど、査読しないといけない人にとっては苦痛でしかないでしょう。その教授はドSなんじゃないですかね。と、批判的に書きましたが、適切な読点を打つことは非常に難しいと思っています。
逆に読点が多すぎる人はちょっと心配になってしまいます。単語ごとに読点をつけている人などがそうです。
「音読する時に一息付くくらいのタイミング」また「続けて読むと意味がわかりにくい場合に区切りがあるということを示すために打つ」というルールで打てば良いと私は義務教育で習いました。今でもそれが最良かなぁ、と思っています。接続詞の後に打つというのは文章がくどくなると感じた時には打たないこともあるのですが、可読性を下げているのかも知れません。今一度気をつけて見たいと思いました(作文)。
何が心配かというと、読点が多いということは呼吸が浅いのではということです。私自身、呼吸器疾患を長年抱えており呼吸が浅くなりがちで会話の節々が止まることがあります。読点が多いとその時の感覚を彷彿とさせるのです。ただし呼吸器疾患を持っている主人公なんだったらそういうテクニックならありだとは思います。しかし地の文で多様するのは読みづらいです。
私はただの喘息ですがCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という疾患は2023年現在の医療では不治の病とされています。症状は緩和できますがずっと苦しいという地獄みたいな病気です。タバコや粉塵が引き起こすそうなのでタバコを吸われる方、粉塵の多い職場の方は本当にご注意を。呼吸器疾患は本当に苦しいです。地上で溺れる感覚、と言えば多少は想像可能でしょうか。呼吸が出来ない苦しみは痛みとは一味違う気がします。
・感嘆符・疑問符の後ろに全角スペース
「!」や「?」の後ろに全角スペースを入れるのがお作法のようです。比較するとわかりますが読みやすくなるので好んで使っています。使っていない人も多いですが。感性次第ではどっちでも変わらないと感じるかも知れないですね。これに関してはあまりにも感覚的なので指摘する気にもならないです。スペースあろうがなかろうが、意味がわかりますから。それに演出として勢いや早口というのを示したいのかも知れないじゃないですか?
例)「は?ふざけんなよ!」→「は? ふざけんなよ!」
・感嘆符疑問符と疑問感嘆符
「!?」と「?!」のどちらが正しいか。どっちでもいいです。好きに使いましょう。ただし最近は「!?」しか見かけません。なので、SNSで「?!」を使う方を見るとニヤリとしてしまいます。これは使い道としては何かしらのトリックや意味付けのために意図的に使い分けるのもいいかも知れませんね。
・三点リーダー
… ←こいつの名前です。「こいつの使い方は自由だとは思うのですが……」と、2つ並べて使うのが正式な使い方のようです。最初から三点リーダーを2つ並べとけ!! と何度思ったかわかりません。4バイト文字になりますね。無理か。執筆ツールの中ではボタン1つやショートカットで使えるものがあります。ちなみに私はお作法通り2つ並べて使います。知ってしまったので。もしも知らなかった方がいらっしゃったのなら、おめでとうございます。最悪な呪いに掛かってしまいましたね? 特に最近の漫画だと大抵1つだけが多いです。コマ割でフキダシが大きくなりすぎるからでしょうか? しかしながら逆に三点リーダを2つもなんならそれ以上も重ねてめちゃくちゃ使う作品もあります。名前は出しませんが大好きです。面白ければ何も関係ないので作法なんて気にしなくていいのかなぁと思ったりします。こういう新しめのルールを原理主義的に押し付けるのは『クソマナー講師』に値すると思うので素人が書くのならこんなこと気にしてたら書けなくなりますし、マナーよりも読みやすさを重視したほうが良いはずです。
中には句読点を3つ並べるものもありますが、、、さすがにこれは違和感があります。「ああ、この人はこう使うんだ。。。」 って思うようにしていますがそれでも引っ掛かりができてしまい作品に集中できなくなってしまいます。そう、私は読み専なので。(もう1作品でも書いた時点でその言い訳は無理かもですが)
一応お作法として三点リーダーは2つ並べる。でもこの表現も比較的新しいものなので変わっていくのかも知れませんね。然しながら、ある程度のルールを統一して欲しい表現だったりします。沈黙を表現するのに作者によって違うというのは意図してやる分にはとても良いと思うのですが私は気になります。内容が全てなので面白ければ表現なんて些細な問題、という考えで居ようと常々思っているのですがどうしても目につくのです。バッドステータスですよこんなもの。
ちなみに書籍化決定、と銘打たれた作品でも文法含めてお作法が無茶苦茶なものはあります。『そんなことより書いた内容』 なのでしょう。私の、『お作法が気になる宗教』は早く抜けたいです。はぁ……
・てをには
日本語の助詞は狂っています。外国人が習得する際に苦しむので何とかして下さい。はい、これが日本語ですね。自分でも未だに上手く使えません。書いた文章を音読するとわかりやすいらしいのですが元々日本語が不自由気味なので読んでもわからないことがあります。義務教育でちゃんと日本語を教えるべきです。未だに『日本語』という教科がない国なんですよ、日本は!
『国語』とかいう授業で習ったことはありますがあまり理解できていないのですよね。助詞が適当でも違和感はあれど意味が通るのも日本語の厄介なところです。外国語でも単語だけである程度意味が通じるので文法というもの自体がそういうものなのかも知れませんね。にしても日本語の難易度は異常です。
下記、アメリカの外交官育成局のサイトには外交官として英語以外の言語をマスターするのに必要な時間が公表されています。
https://www.fsi-language-courses.org/blog/fsi-language-difficulty/
英語とイタリア語、フランス語、スペイン語は単語もかなり違うところがあります。週に25時間の勉強時間を充てるとして30週、750時間程度とのことです。
上記サイトを下に行くと……日本語、中国語、韓国語の88週、約2200時間。確かに最高難易度ですね。というかそんなもんでいけるんだ、と思ってしまいます。さすが外交官を目指すエリート。漢字だけでも大概だと思いますけど。所属する母国の言語圏で大きく難易度は変わりますが、日本語を学んでいる中国、韓国人も日本語の「てをには」が苦手な人は多いです。我々の使っていることばが難しい言語だと誇っているわけではありません。奇妙な進化を遂げすぎて理解されにくいのではないでしょうか? 裏返すとそれも魅力なのですが学習時間が増える原因の一つでしょう。
そのかわり日本人は外国語の習得が苦手なようです。論文とかあるかも知れませんが、思考回路が言語によって異なるようになるのではないでしょうか。ググれ? ググりません。マルチリンガルの方はその国の言葉で思考するとは聞きますので。(私は日常レベルで使用できるのは日本語のみなので説得力皆無)
とにかく正しい日本語とは何か、記法とは何かと思う次第です。読めればいいのならどの表記でも大抵読めるんですよね、単語の誤用さえなければ。というか基本的な記法すら守れていないお前が言うなってツッコミが空から……いや、デジタルデータとして降ってきそうです。
お、気づけば5400文字を超えました。このペースで毎日書ければ本くらい出せますね。刷れば刷るほど赤字になる呪物となるのは間違いないとして。とりあえずまとめとして。
「日本語は難しい」
はい。7文字で終わる話を引き伸ばしました。お読み頂きありがとうございました。
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