第3話 趣味

どうやら僕には、友達ができたらしい?


「た・な・か・く・ん!」


「よ、よろしくお願いします、、、」


僕はおそろおそろ相手が出してきた、右手を軽く握った。


「あっ!そうだ!せっかく友達になったのに、もう休み時間終わっちゃいそうだから。放課後また、この場所で待ち合わせねー!」


「えっ!ちょま!」


そう言って、彼女は、僕を置いて全速力で、教室へと帰っていった。



そうして、それから数時間が経過し、時は放課後。



僕は、授業が終わった瞬間に、全速力!は、恥ずかしいので、競歩で、屋上のところまで向かった。



「きてみたものの、、、」


誰もいない、早くきすぎたのか?

それとも、彼女が忘れている?

いや、もしくは彼女が俺を騙した?


まぁ、あと少し待ってみるか





そうして、十分がたった。



さすがの僕も、いじめられ慣れていると言っても、時間を無駄にしたくないな、、、


「田中くーん!待った?」


「ほ、本当に来てくれたんですか、、、」


僕は、裏切らないで彼女が来てくれたことに、ニヤケが止まらなかった。


「なんでそんなニヤニヤしてるの?」


「嬉しくて、、、」


「ちょっと、キモい」


「へっ!?」


僕のライフは0になった。


「冗談だよ笑笑笑」


「し、死ぬところでした、、、」


「じゃあ、友達になった記念として!世間話でも始めよっか!」


「は、はい。」


なんか、友達っぽい。

僕は、ニヤケがまた止まらなくなった。


「まずは、入ってる部活からいこー!田中はどこの部活?」


「無所属っす、、、」


「あ、、、」


き、気まずー


「ま、まぁ部活入らないのもね!選択肢だよね!」


彼女が、全力でフォローをしてくれた。


「金子さんは、なんの部活に所属してたんすか?」


「あー!私?私はねぇ元テニス部でーす!!!」


「よ、陽キャだ、、、」


あまりの陽気さに声が漏れてしまった。


「そうかなー?今は飽きて、のんびり暮らしてるー」


女子恐るべし


「そ、そうなんだね」


「じゃあ!私から質問いい?」


「ど、どうぞ」


「田中くんってLINEやってるのー?」


「え、はい一応入ってます」


「一応って何?笑笑ほら!早く交換しよ!」


「えっ、うっす」


そうやって、僕の友達欄に家族以外の初めての友達ができた。


僕は少し学校が嫌いだ。


それは、僕のことを外見で判断しないで絡んでくれる人がいるからだ。なぜ、絡んでくれるかはわからない、この関係がいつ終わるかも。


Rin「明日また放課後で!!!」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る