第2話 出会い

「あんただれ?」


「えっと、た、田中です!」


僕は、あまりの驚きで反射的に名前を言ってしまった。



「なんで咄嗟に名前言うのwww」


「い、いやすみません。つい、癖で」


やばい、死にたい


「いや、ほんとに面白いね田中くんはww」


「そうだ!私の名前言ってなかったね!」


彼女はニコニコとしながらこちらをじーっと見てくる。


「私の名前は、金子!金子凛だよ!」


「う、うっす、、、」


「辛気臭いなー!もー今あった仲じゃないかww!」


「今じゃないですか!」


咄嗟に突っ込んでしまった。


「そういえば、なんで田中くんってなんでぼっち飯してるの?」


「1人が好きなもので。」


もちろん嘘だ。僕にもプライドがある


「嘘だ!友達いないだけじゃん!www」


的を射られすぎて死にたい気分だ。


「べ、別に友達いなくたっていいじゃないですか!」


「えーそうかなー。私はいたほうがいいと思うよ。と・も・だ・ち!」


「じゃ、じゃあ!僕と友達になってくれたりするんですか!?」


あまりにもムカムカした僕は怒りを言葉に乗せた。



「...」


いつもこうだ、自分のことを棚に上げたいがために、弱者に話しかける。それがカースト上位者のやri



「いいよ。」


「え?」


「私があなたの友達第一号になってあげるよ!」


「た・な・か・く・ん!」


学校には、怖い女子が多い。

だから僕は学校が嫌いだ。


僕に初めての友達?ができた。














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る