放課後あそこで会いましょう

あーる

第1話 いつもの屋上

「行ってきまーす」


「行ってらっしゃい。」


家から徒歩十分それが気に入りこの学校を選んだが現実はそう甘くなかった。


教室を開けるとさまざまな声が聞こえる

ただ、僕の知っている声は何一つない。


「んじゃーここを田中に解いてもらおうかなー!」


「え、えっとそこはCO2だと、、、」


「もう少し大きい声で話してくれる?」


「ここはCO2だと、、」


「先生、田中はわからないじゃないすか?」


「本当にか?」


「だって田中答えられないじゃないですか笑笑笑」


こうしていつも僕は陽キャの一時的なネタにしかすぎない。

授業中もいつもこれだ。


だから僕は学校が嫌いだ。


「クラスラインこれで全員入れたんじゃね!」


「つっかれたー!」


「あれ、でもうちのクラスって39人じゃなくね?」


「あー笑あいつ?あいつなんてどうでも良くね?笑」


「それもそっか笑ほぼいないようなやつだしな笑」


僕はクラスが嫌いだ。


だから、僕は学校が嫌いだ。


そんな僕でも好きなところはある。

それは、屋上手前の階段だ。誰からもみられなく多少の日差しが入りこみ。

そして、ほとんどずっと空いている


毎日、昼になると僕は屋上に行くために席を空ける。もちろん、僕が帰って来るギリギリまでクラスのイケイケが占領しているからね。


そうして、いつもの場所に来たのだがそこには、見覚えのない少女が1人ぽつんと座っていた。


「あんただれ?」





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