第16話 天災級モンスター討伐 そして新たな武器

「白は俺と一緒に着いてきてくれ」


「桜花も行く!」


「桜花は街を守ってくれ。俺たちがもし倒せなかった時の最終防衛線だ」


「わかった!でも負けないでねパパ、ママ!」


「おう、任せとけ」

「そうだよ、パパとママに任せておいてね」


「行こうエンペラーキング討伐だ!」

「うん」


雅の飛行魔法でエンペラーキングが居るという近くまで飛んでいると遠くから雄叫びと共に街が燃えている事に気づいた。


「雅!街が!」

「ああわかってる。」


燃え上がる街に降り立つと目の前には酷い惨劇が見えた。

「そんな、間に合わなかったの?」

「いや、そんなことは無い。遠いが人が密集しているところがある。多分そこに避難しているんだろう。」


「なら」

「ああ急ごう。」


「雅!あれ、」


「あれがエンペラーキング」

「部下のゴブリンは?いないみたいね。どこいったんだろう?」

「まさか、伏せろ白!」

「え!」


すると近くの木陰からゴブリン達が出てきた。


「あれって、」


「ああそうだ。あえてボスの膨大な魔力を出す事で近くの部下の魔力が見えないようにしていたんだ。」


「そんな、でも魔物にそんな知能あるの?」


「普通の魔物ならそこまでの知能は無い。でも天災級の魔物となれば別だと思う。特にスキル持ちなら違うんじゃないか?」


(だがどうやって発生した?奴らは基本群れで生活しているはずなのになぜあいつだけスキルを得たんだ?共同生活しているなら他のゴブリンも同じようなスキルを持っていても不思議じゃないのに)


「雅!後ろ」

「助かった。ありがとう白」


「どういたしまして、どうしたの?何か考え事?」


「いや、ちょっとな。でも大丈夫だ。」


「わかった。」


「やけに素直に聞いたな。」


「だって雅が考えている事はきっと私にはわかんないしそれにきっと雅は何とかしてくれるし!」


「なんだそれ!でも何とかするさ」


「うん、頼りにしてる。」


「さぁ作戦開始!」


「白、第6階梯 雷魔法の準備」


「うん!雅は?どうするの?」


「俺はこいつを試す」


「新作の?出来たんだあの剣」


「ああ」


今白が言った剣とは前に桜花を家族にした時に桜花から

「これあげる」と言われ手に持っていたのは赤黒い色の鱗だった。桜花の鱗が戦闘の時に剥がれたのかもしれない。


「ごめんな?痛かった?」


「大丈夫。龍の鱗は硬くて丈夫だし魔法抵抗もあるから」そう言って渡された鱗を鍛冶屋に持っていくと

「これだけの高級素材なら最強の武器が作れる

1週間待っとけ。」

「あのー値段ってどれくらいします?」

(値切るつもりはないんだが安く済むなら安く済ませたい。いや、別に出し惜しみとかでは無い断じて。って、俺は誰に言い訳してるんだ?)


「金は要らん。」

「え?」

「これだけの高級素材そうそうお目にかかる事はねぇ。だからこれは俺の挑戦だ。だから金は要らねぇ」

「そういう事ならわかった。」

「どんな武器が欲しいんだ?」

「ああそれなんだけどな」

作って欲しい武器について話したあと

「ああわかった。お前さんの言う武器を作ってやる。」

「ああ、よろしく頼む」



そして現在に戻る。


「ああこれこそが俺が桜花の鱗から作った新しい武器 日本刀雷切だ。」


雷切昔日本で雷を切ったとか雷神を切った千鳥と言う刀が名前を変えて雷切となった逸話を持つ日本刀だ。

雷切と名ずけたのは桜花と会った山が雷が神雷って言うのもそうなんだけど桜花はレッドアイ黒赤龍から桜花に変わった事も雷切の由来と似ているから雷切と名ずけた。


「その日本刀って折れないの?なんだか等身が薄い気がするけど。」


「ああ、日本刀は斬る方向にきちんと力を入れないと斬れないし、縦の力には強いけど横の力には弱いからなかなか扱いが難しいんだが」

そう日本刀は扱いが難しい。だから鍛冶屋からの量産の案が出たが断った。


「雅は使えるの?」


「ああ何回か練習しているうちに使えるようになってきた。今じゃ剣技のスキルは全部習得することが出来た。」


「雅ならなんでもできちゃうね。」

「いや、何事も努力だよ。」


「うん。わかってる。なら早く倒しちゃおうか。」

「ああ。待ってろエンペラーキング俺の最初の剣の錆になれることを光栄に思って倒されろ。」







本日はここまでとさせていただきます。コメントお待ちしております。

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目つきが悪いと言われた俺異世界行っても変わらないようです @Kouga0509

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