第15話 天災級モンスター討伐新たな好敵手

俺と白、桜花は隣町で被害を出している魔物エンペラーキングを討伐するために

ブリューエンという町に向かっていた。

「大丈夫?疲れてない?桜花ちゃん」

「バウ」

「桜花、街が見えたら一旦近くの森に入ってくれ。龍の姿のまま町に行くと混乱を招かない。」

「バウ」

「景色が綺麗ね雅」

「あぁそうだな白」

「ねえ雅。」

「ん?どうした。白」

「これからどうするの?」

「これからって?」

「この依頼が終わったら少し冒険者休まない?」

「別にいいけどいきなりどうしたんだ?」

「旅行行きたいなぁって思って」

「それこそいきなりだな。」

「だめ?」

「だからいいって」

「やったー!」

白がいきなり旅行に行きたいなんていうと思ってなかった俺がいた世界だと死亡フラグに聞こえるがまぁ今回の依頼はそこまで難しいわけじゃない

この時俺はこの後に起きてしまう事なんて思いもみなかった。



「桜花ここらへんで歩いて移動しようか」

「バウ」

森に降りてそこから歩いてブリューエンのギルドへと向かった

「ようこそブリューエンのギルドへ今日はどういった御用件でしょうか。ただいま天災級の魔物が出現していてご依頼が少ないのですが。でも安心してください!隣町からSSSランクの冒険者が討伐にきてくださるそうなので討伐後依頼受注ができますよ」

「その~俺たちが隣町から来た冒険者です」

ギルドカードを見せる

「きゃあーあの有名な雅様ではいらっしゃいませんか!ということはお隣が」

「白です」

「これはこれは白様」

「それでこのお子さんは?」

「俺たちの子どもの桜花です」

「桜花様」

「桜花ご挨拶」

桜花は小さくお辞儀して俺の後ろに隠れた。まだ俺たち以外の人間に対しては懐かないようだ

「それでさっき言ってた天災級の魔物討伐の件なんだが」

「はい、ご説明いたします。あれはほんの数ヶ月前の事でした。ある冒険者が依頼を受けクエストを受けている時にここら辺ではあまり見ない魔物がいるのを発見しました。そしてギルドに報告が上がりBランク冒険者のパーティがその調査に向かいました、」

「そこで見たのが」

「はい、今回の依頼の天災級魔物エンペラーキングです。その魔物の固有スキルが」

「デスブースト」

「おっしゃる通りですこのエンペラーキングという魔物の固有スキルのせいで何人の冒険者が犠牲になったか」

「俺たちでその連鎖を止めます!」

「でもどうやって、いくら雅様たちが強くても流石に」

「俺に不可能はない。だって俺はこの生活を守るためならなんだってできるさ」

「そうですか。ならこの依頼よろしくお願いします。」

「「はい!」」

「あい!」

「それで今そのエンペラーキングはどこにいるんですか?」

「この町から10km程離れた妖樹の森の奥にいるそうです。」

「なら、今すぐ向かいます。」

「もう行かれるのですか?」

「災害は早く終わらせるのが1番ですから」

「わかりました。どうかご無事で」

「はい」





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