第8話 最終回 !?
叫んだあと雅は借りている自分の部屋に帰った。そして落ち込んでいた。外は俺の感情を表しているかのごとく雨が降っていて暗く重い天気だった。それはそうだ人々の恐怖の対象である魔王から「お前は俺より目つきが悪い」と言われて落ち込まない訳が無い
すると、部屋をノックする音が聞こえた。
「コンコン、雅いるー?」と白の声が聞こえる
今は落ち込んでいるから人と会いたくない。
白「いるよね?入るよ?」と言った
確か今鍵をかけているはずだから入って来れないだろうと、思っていると次の瞬間扉がぶっ飛んだ。「何事だ?」
扉が吹き飛んだところから白が現れた。すると
白はいきなり俺の胸ぐらを掴み「なんで居るのに返事しないのよ!」と言ってきた。
「今人と話したくないんだよ」と叫ぶと
「何が話したくないよ、バカ雅」と叫んだ。
「じゃ白は目つきが悪いって魔王から言われた俺の気持ちがわかるのかよ!」
「わかんないよ、わかるはずない私は雅じゃないし雅の考えてる気持ちなんてわかるはずない、でもパートナーでしょ頼ってよ、」
すると白がずっと隠していたパーカーのフードが下りた。その素顔は、銀髪の美少女だった。白は感情を殺して泣いていた。
雅は白をそっと抱きしめ「ごめん、白」と一言呟いた。すると白は声を出して泣いた。
「女の子泣かすとか最低だな俺、、」
「そんな、事ない、」と泣きながら言った。
白が泣き止むまで待ってから聞きたいことを聞いた。
「ところで白、聞きたいことがある。」
「何雅?」
「さっき、魔王ギドラを知らなかった見たいだけど、この世界に魔王はいないのか?」
「居るよ憤怒のサタンって名前の魔王」
「じゃ魔王ギドラは一体なんだったんだ?」
「分からないね」
「一旦ナナさんのところに行こう。何か知ってるかもしれない。」
「そうだね、後ごめんなさい。ドア蹴り破って」
「いいよ別に、後で俺から店の人に謝っておくから」
「ごめんね」
「だからいいって」
そして2人は部屋から出て事情をはなし、扉の修理費を払い、外に出ると雨は止んで虹が出ていた。「これからは独りじゃない白が居る。目つきのことは追々解決していけばいい、だって俺は独りじゃないんだから。」
隣を見ると虹に目を輝かせている白がいて
「この笑顔を守りたいと思った。」
「じゃ行こうか白」
「うん雅!」
2人はナナさんのいるギルドへと歩みを進めた。(もちろん手を繋ぎながら)
だが、雅はまだ白に返事をしていない事に後から気づくことになる。
ナナさんの居るギルドに着くと受付の女の人にナナさんに話があると伝えるとすぐに応接室に連れていかれた。
「一体どうしたんだい急に話があるって」
「ナナさん先日俺が倒した魔王について話があります。」
「魔王?魔王ってあのサタンかい?」
「言え俺が倒した魔王はギドラと名乗っていました。知っていますか?」
「知らないな、魔王ギドラなんて聞いたことがない。私達の知っている魔王は(憤怒)のサタンだからね。」
「なぜ同じ時代に2人の魔王がいたんだろ?」
「俺も白と同じ意見です。過去に同じ時代に魔王が2人いる事ってあったんですか?」
「私は知らない、その件についてはこちらで調べるとしよう。」
「ありがとうございます。ナナさん」
「こちらからもひとつ質問いいかな雅」
「なんでしょう」
「君はこの世界の人間じゃないだろ?」
「え、どうゆう事?雅」
「えぇそうです。俺は元からこの世界にいたわけじゃないです。なぜそう思ったか聞いてもいいですか?ナナさん」
「君がこの世界の人間じゃないと思った理由はふたつある。1つ目は拳闘士という職業よ、
この世界の職業は
・剣士(セイバー)・騎士(ナイト)・戦士(ファイター)・槍使い(ランサー) ・狙撃手(スナイパー) ・暗殺者(アサシン) ・魔導師(キャスター) ・祓魔師(エクソシスト)の8種類に分けられているのにあなたはどれにも属していないからだ」
「もう1つは?」
「この世界の魔王を知らなかった事。でもこの事は何ら不思議では無いんだけど、私達の知っている魔王を知らずに私達の知らない魔王を知っていた。それだけで君がこの世界の人間では無いことがわかった。」
「そうですか。わかりました、全てお話します。」雅はそれからナナさん達にここへ連れてこられた事情をはなした。
「これで全てです。俺はこれからどうなるんでしょうか?」
「どうって?」
「ギルドをやめた方がいいでしょうか? 」
「なぜだい?」
「俺はこの世界の住人じゃないですよ?」
「だからどうした?何か問題でも?」
「え?」
「たとえ君がこの世界の住人じゃ無くても君はこの村を世界を魔王ギドラとかいうやつから守った。そんな人間を誰が邪険にするんだい?」
「そう言って頂けると嬉しいです。では今後ともよろしくお願いします。」
「あぁ」
「それでは」と席を立つとナナさんが白に「絶対に彼を逃しちゃいけないよ、いつか雅はこの国を収めるかもしれないからね」と言っていた
そして白は「もう告白したんですけど返事まだなんですよねぇーと愚痴っていた。」するとナナさんがこっちを見て「はっきりしなさい」と言われた。それもこの場で、、、
「白こんな俺でもいいのか?」
「うん」
「白、俺と付き合ってください。」
白は涙を流しながら「はい、」と言った。そして雅は白をそっと抱きしめた。「泣き虫だな白は」「うるさい」と泣きながら叩いてきた。
「はいはい、イチャイチャするのは家に帰ってからしてもらいたいね。」「いや、あんたが言えって言ったからこうなったんだろうが!!」とつい言ってしまった。するとナナさんと白が笑い始め応接室の中は笑いに包まれていた。
「もし本当の魔王が俺と白の邪魔をするようなら殺すと心の中で思っていた。」
今回で最終回となった「目つきが悪いと言われた俺異世界行っても変わらないようです。」は面白かったでしょうか?
続編は皆さんといいね数とコメントの数が10を超えると書きたいと思います。続きが気になる言う方はコメントお待ちしております。
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