第5話 ヒロイン登場!?

雅は叫んだそして現象を理解しようと状況整理しているところにナナが持っていた重そうな袋を机に置いた,置いた瞬間ゴトッと鈍い音がして袋を開けてみるとそこには金色の硬貨が大量に入っていた。

ナナが言うにはこれは魔法熊を倒した報酬だとか、多過ぎないか?

この世界のお金の価値は日本円で考えて見ると

金属片1枚10円

銅硬貨1枚100円

銀硬貨1枚1000円

金硬貨1枚10000円

その上の白硬貨は1枚100000円だそうだ


今雅の手元にある袋の中には金硬貨が15枚銀硬貨が10枚入っているそうだ。計算すると16万円を一日で手に入れてしまった。


そしてSSランクには報酬にプラスして金硬貨1枚が付くそうなので、初日から雅の手元に17万円と言う大金が転がり込んで来た。


雅は自分が怖くなり怖気付いていたがナナがこんなことで怖気付くような男はダメだと言われた。その通りだと思っていても頭の中では状況を把握出来ておらずただただ頷くだけだっただからいきなりパートナーを見つけるようにと言われても反応出来なかった。

そしてパートナーを見つけるためにギルド内を歩き回っていると雅が以前魔法を教えて貰っている時に隣にいた女の子を見つけた。確か名前は「白」と言ったか、いつもパーカーのようなものを被っており顔は見たことない声をかけようと近づく


雅「あ、あのー」


白「何?」とハスキーな声が聞こえた


雅「今パートナーを探しててもし良かった俺のパートナーになって欲しい」


白「嫌」


雅「・・・」


何故だろう先程から彼女の機嫌が悪い気がする。何か気に触ることでもしたのだろうか?それとも単純に俺の事嫌いなのか分からないことだらけだ


雅「なんで嫌なのか聞いてもいいかな?」


白「・・・が・・・・・ったからよ」


雅「え?ごめん聞こえなかった。もう1回いい?」


白「あなたが私の獲物取ったからよ」


雅「え!?」


白「私が狙ってた魔法熊を討伐したのあなたでしょ?」


雅「取ったというか、襲われそうになったから返り討ちにしただけだよ」


白「だとしてもよ!!あれは私が狙ってた獲物それをあなたが取った違う?」


雅「知らなかったんだよ,というか君ランク何?俺が隣で魔法教えて貰っている時に隣いたよね?」


白「私のランクはAよ何文句でもあるの?」


雅「なんで魔法を?」


白「なんであなたに教えなくちゃいけないのよ」

最もな意見だ。

雅「わかった。君が狙っていた獲物を取ったことは詫びる報酬も半分渡す。これでいい?」


白「全然良くないわ」


雅「なんで?」


白「あなたから謝ってもらって報酬貰っても何も嬉しくないしランクは上がらない」


雅「じゃ俺に何をしろと?」


白「もういいわ」


雅「パートナーの件はダメでしょうか?」


白「嫌」でもそうね「あなたと私で勝負しましょう」


雅「なんでだよ?」


白「パートナーが欲しいんでしょ?もしあなたが勝ったらあなたのパートナーになるわ、私が勝ったら貴方はこの村から出ていって」


雅「なんでこうなるんだよ」と1人のボヤいていると


白「何?負けるのが怖いの?SSランク?」


俺の名前は「雅 悪目雅だ」


私の名前は「白 家名はない,それじゃ勝負しましょう?雅」


勝負内容は山に住む大猿の討伐

勝敗を決めるのは大猿倒した際に出る魔石の数

普通ゴブリンなどの低級モンスターを倒したら魔石などになり魔法熊や大猿などの★★★★★のモンスターは魔石になるのに時間がかかるんだとか

もちろん勝敗を決めるのはギルマスであるナナさんだ。


それではスタート!と言うナナさんの合図で俺と白は大猿を狩りに行った。


俺は本気だった。理由はパートナーを見つけなければ行けないからだった。村から出ていくのは絶対に嫌だったし


その頃白は


大猿の痕跡を見つけて後を付けていた。そして大猿の集団を見つけた。殺るなら今しかないと踏み込もうとした瞬間後ろから殴られた、気を失う前に振り返るとそこには1匹の大猿が棍棒を持っていた。そして白は気を失った。


同時刻雅は1匹の大猿を見つけ追いかけていた

そしてその大猿が洞窟の中に入っていくのを見て警戒していると別の大猿4、5匹が草むらから現れた、咄嗟の判断で草むらに飛び込み様子を見ていると1匹の大猿が女の子を抱えて洞窟の中へ入っていった。

その女の子は白だった。

大猿の後を気づかれないように後を追いかけると中には白はおらず別の4人の女の子が倒れていた。呼吸を確かめると全員息があるようでほっとした。洞窟はもう少し奥まで広がっており奥の方に白は連れていかれたのだと思い

すぐに山の麓にいるナナさんに言って応援を呼ぼうと立ち上がった時パキッと音を立ててしまい大猿に気づかれてしまった。

10体の大猿が俺を囲ったそして戦闘が始まった。雅は拳闘士の技をほぼ使わなかったいや、使えなかった。

理由はここは洞窟の中であり人質もいるから使えなかった。雅は1匹の大猿目掛けて回し蹴りするとやはり★★★★★のため倒れずにその場に留まった。何とか彼女たちを洞窟の外に出せれば拳闘士の技を使えるのにと考えていた。だが使えないものは使えないのだから仕方ないと先程回し蹴りを食らわせた大猿に3段蹴りを食らわせ突破口を開くそして彼女たちを逃がした。そして白を見つけるために洞窟の奥に行くすぐ後ろを先程の大猿が追いかけてくる。

そして洞窟の奥にたどり着くとそこには白が寝かせられていた。

「白!と呼びかけるが返事がない」仕方ない後ろの大猿を連れて白のところまで行き白に当たらないように配慮しながら空拳を食らわせる、そして大猿10体全てを倒すと白の元へと行った。

「白!と声をかけるが返事はなく仕方なく麓まで運ぶことにした」。

白は雅が歩いている振動で目を覚ました。まだ寝ぼけており自分が置かれている状況に理解が追いつかなかった。つまり白はお姫様抱っこされていたのだ。

白「・・・う〜ん」とゆっくり目を覚まし自分がお姫様抱っこされていることに驚きながら何故こうなっているのかを雅に問いただした。


白「ねぇなんで私お姫様抱っこされてるの?といきなり暴れだした。


雅「君が大猿から連れ去られていたから助けに言って君に声掛けたんだけど君起きないから仕方なく」


白「・・・ありがと」と照れくさそうに言った


雅「どういたしまして。君怪我してるからこのままナナさんのとこまで運んでいくね」


白「嫌よ、下ろして」


雅「ダメ君怪我酷いし」


白「わかったわ」そういえば私達勝負してたのよね?


雅「そうだね」


白「私は1匹も倒していないから私の負けね。ちゃんと魔石持ってきた?」


雅「いや,持ってきてない君の怪我の方が心配だったから」


白「・・・///」

雅はそれから一言も喋ること無く麓まで歩いた

白はそんな雅の顔を見て心がけ揺れ始めた。

雅にそして聞こえるか聞こえないかの声で「あなたのことが好き」と小声で言った。




今回はここまでとさせていただきます。

やっとヒロイン出てきましたね。

次項でヒロインの白が何故パーカーを着ているのかの秘密が分かります。乞うご期待






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