幕間 英雄は帰還するもの

その日の晩、不思議なことが起こった。

世界の二カ所で大きな光柱を見たという目撃情報があったからである。


その近辺の国は突然の出来事に対し有能な魔術士や錬金術士を携えて現地調査を行ったらしいのだが、その光の柱から三日間がすでに立っておりという報告が上がった。


しかし、100年前のことを知っている長寿のもの達はその光の柱が何を意味していたか知っていた。

あぁ、英雄が帰還したのだ。と

それには憎しみ等はなくただ純粋に嬉しさや歓喜が含まれるものであった。


そんな報告を聞く中で魔王城にいる一人の女性はこう呟いた。

「あぁ…、すごく平和なった世界に貴方達を歓迎できるのね。」


そんな言葉を残しながら静かに玉座へ腰をかけていた。

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