施設説明④
歌姫の帰還に合わせて、銃撃を終えたルーンフォーク達はそれぞれの持ち場へと戻っていく。鉄槌によって出来た大きなクレーターの、君達の向かい側には、先ほど混沌の支配者から花飾りを奪い取った男の姿があった。(探索成功者)は確かに見ている。彼が守りの剣の道へ魔物達を引き込んだ張本人だと。近付いて何かしら問いかけても構わない。
君達が近づこうとすると、クレーターの逆側にある路地、その物陰からものすごい勢いで何かが男に向かい突っ込んでいく。それは水色のウェーブを描きつつも激しい輝きを見せていた。
「ゴォォッドブロ―――――――!!!!!!!」
普段の彼女からは想像も出来ない威力の左ストレートが男を襲う。男は黒い煙を出しつつ両肘でガードしたが、かなりのダメージを負ったようだ。
「ちっ、面倒な奴が。」
「見つけたわよ!! いい加減、返しなさい!!」
「しつけぇんだよ! クソがっ!!」
「あ、待て!!」
逃走した男を追うように、アクシズもあっという間に目の前から去っていく。そうこうしているとノルンの通話のピアスが鳴り始める。
「そっちは落ち着いたかい!? ギルド前にオーガがまだ沢山いるんだ、手伝ってくれ!」
と、ノクタールさんから連絡です。戦闘は無いので安心してください。今すぐ行ってあげましょう。
↓
沢山の冒険者とわちゃわちゃしながらオーガをしばいたので戦闘は省略/経験点200を差し上げます。
「いやー、お疲れ様!本当に助かったよ。都市に侵入してくるのはどうせオーガ種だろうと考えてたから、まさかドレイクバロンが剣の結界を抜けてくるとは思わなかった! あっはっはっは。」
戦争終了が見えたのか、落ち着きを取り戻したギルドにて、結局声だけの出演となったノクタールさんにお礼の言葉をかけられます。
激戦続きだったので休憩です。そのまま言われた通りギルドで休んでいると、前線で戦っていたギルドメンバーや傭兵達も続々と戻ってきました。どうやら片が付いたようです。君達に剣の守備を任せた副長のガイアメモリも戻っています。色々報告してもいいでしょう。
「君達か。良い働きをしてくれたようだな。こちらの戦いも無事終結に向かっている。マスターが敵首領のディアボロルテナントを討ち取ったと共に、敵の軍も瓦解した。結果的にではあるが、アリナ嬢がいるうちに蛮族と決戦をするのが正解であったな。…そちらの状況、詳しくは聞いていないが、何か懸念はあるか。」
(ギールやドレイクバロンについて話す)
「なんだと…!それで、剣の間の警備は解けていないのか。分かった、私もすぐに向かおう。その働きならば恐らく追加報酬が出るだろう、あとでマスターに声をかけてくれ。さて、場所を知っているドレイクバロンが逃げたというのも痛いが、まずは裏切り者の始末からだな…ギールがオーガにやられるとは思えんが…」
状況を踏まえながら、"スクリューウォール"は尚もこの都市を守るため動き続けています。ひとまず、お任せしてしまっていいでしょう。
さて、疲労困憊な君達がのんびりしてる中、まだわちゃわちゃしてるギルドの中で次に現れたのは顔馴染みの傭兵団です。
「よっ!全員無事で何よりだ!これでやっと、ロックウッドも日常に戻るかねぇ。オレ達大体ここにいるから、用があったら声かけてくれよな!」
という事で、冒険者ギルド"スクリュードライヴ"にてLOL傭兵団といつでも話せるようになりました。1番最初にも話しました傭兵システムです。1週間につき500ガメル支払う事で、任意の戦闘系技能1つとその他技能1つ、一般技能1つをlv5まで覚えた傭兵を雇うことができます(例:ファイター5スカウト5クレリック5)。雇った傭兵の技能は好きなように扱えます。残念ながら5までです。いつでも無料蘇生とかさせないぜ。
最初に話したとおり戦闘に参加するという訳ではなく、戦士系技能なら警備や見張りを任せるとか、スカウト系なら判定を任せるとか、ソーサラーに鍵開けさせるとか、プリーストに回復させるとか、予定とは違いますが先制とマモチまでならOKとします。あまりにも先手取れないからね! その辺を任せられるのでお得だとは思います。ただし7日ごとに500ガメルなので、遠出するときはご注意ください。よろしくお願いします。
傭兵達への挨拶を終えたところで、ギルドの受付も空いてきたので、ハンマーを持った受付嬢に挨拶する事も出来るでしょう。将軍クラスの敵を倒すことは出来ませんでしたが、撤退させたことに対して報酬が貰えるかもしれません。話に行きましょう。
アリナさんは厳しい目つきをしながら全力で戦果報告に来る冒険者達を捌いていますね。きっと定時で帰りたいのでしょう。分かる。君達の顔を見かけると少し表情が緩んだようです。
「おっ、お前達か。いやー、なんとかなって良かったな。前線にいなかったって事は後ろで何かやってたのか? 細かい調整は全部副長に任せた…と思ってたんだが、いつの間にかアイツも隣で戦ってたんだよな。全くみんな好戦的で困るぜ。ははっ」
大量殺人魔法使いとか、東の蛮族軍とか、色々スッキリしたようでアリナさんはだいぶご機嫌のようです。戦争によって少なくない犠牲は出ていますが、義に殉じた彼らの事は逆に誇りに思うのがこの都市の風習のようです。という事で自らの活躍を知らせて、報酬をおねだりしてみましょう。
「おー!守りの剣の守備についてたのか、それは助かった。私守るの苦手だからさぁ、そーゆーこと出来る奴って感心するんだよ。バロン撃退なら一人2000、カデット込みで2500かな、もってけ!」
1人2500ガメルくれました。参加報酬と合わせて5500G。やったね。
(追記)「あ、でも借金ある奴は回収な。報酬含めて5000ガメル回収であと500ってとこか。」
蘇生費用を払った二人はあと5000ガメルです、もうあと半分だやったね。
(だだをこねた場合)
「さっさと回収しないと、お前もう後がないだろ?回収だ回収」
「まー、落ち着いたとはいえ今も日常とは程遠いからな、ロックウッドの警戒態勢はしばらく解けないだろうな。あんたらも一旦、家に帰ったらどうだ? そういや丁度、ギルド本部の方から新施設建設の話が来てたぞ。」
どうやらしばらく帰っていない間に、村でなにかが起きているようです。ルーンフォークが魔動機を用いて復興を進め始めているので、残念ながら君達が現状ロックウッドでなにか出来る事も少なそうですし、帰ってみてもいいでしょう。
エドワードの馬はお亡くなりになったので自分で走って帰ってください。ケンタウロスの秘宝のおかげで疲れませんね、いけるいける。
↓
クレイ村
さて、ダッシュで来てもらったところ悪いのですがエドワードさんは結界に近づいた瞬間にヒドイ頭痛に見舞われますね。そのうち視界も回ってきて立つ事も難しいです。ということで残念ながら村の外で待機です。悲しいね。
ただ、村の周りの地面が整備されています。雑草が抜かれて、歩きやすくなっていますね。いくつかあるボロボロの空き家にも手が加わるのかもしれません。そしたらそこで暮らせるな!いやー良かった良かった。アクシズが貴方の為に家作るとは思いませんがね!どうしよ・・・
ということで3人は村の中心部へ
「いらっしゃー、あ、冒険者さん!おかえりなの!」
村の看板娘が出迎えてくれました。前より更に逞しくなったような気がします。訓練の成果でしょうか。
「あのね、村にね、新しい建物が出来たの!こっちこっち!」
どうやら案内してくれるようです。一緒に付いていってみましょう。
スミロフ工房と食事処の間にあった住居が改装され、受付のような場所が出来ていました。カウンターの奥には見慣れぬ人影が書類の整理を行っています。
「イスロードさん、こんにちは! 冒険者さん、連れてきたよ!」
「え、まだそんな何にもないですよ!? こんにちは~」
イスロードと呼ばれたルーンフォークは事務的な笑顔で挨拶してきた。メイド服に可愛らしい装飾を施してはいるが、ガタイの良い身体つきと中性的な顔立ちは見る者を少し困惑させるいで立ちだ。
「冒険者ギルド本部、観察官のイスロードです。皆様が、件の冒険者ですね。セレン様より仔細承っております。どうぞ、こちらに。」
見た目からは想像できない要点のみの事務的な言葉と共に、奥の客室へと案内された。設備構造としては元々あった建物からサイズは変わらず、受付に客間があるだけの小さなものだ。客間には先客がおり、村長が下座に座り茶をしばきながらくつろいでいた。
「おお、よくきたの。まぁ座っとくれ。一人足りないようじゃが、何かあったのかの?」
穢れきって入れなくなった人の話をしつつ、本題に移ります。イスロードが茶菓子の用意などを行っているため、普段その役を務めているセイルちゃんもぴょこんと座席に座りました。
「実はな、この村にも仮ではあるが冒険者ギルドを作る事になったんじゃ。セイルの守りの剣が今後どうなるか分からんから、あくまでも簡易的なものじゃがな。」
「ふへへー、セイルのギルドなんだって。なんだか照れちゃうの。」
「いや、あの、正確にはセイルを守るギルドなんじゃがの。とは言え、平和な村じゃガラの悪い傭兵なんかはこんだろうし大したことは出来ん。冒険者ギルド本部と連携が取りやすくなるってだけじゃろう。」
お茶菓子を準備し終えた後、扉の脇に立ちながらイスロードが経緯を話し始める。
「結局、専門家でも新たな守りの剣の性能が正確に確認できないとの事で、ギルド移転については保留となりました。ですが剣を放っておくわけにもいきませんので、こうしてワタクシが馳せ参じたわけです。それにここはクレイ村、本部が兼ねてから繋がりを持ちたいと思っていた"教導の地"と呼ばれた場所。この機を、逃すわけにはいきません。」
淡々と話しているが、イスロードの言葉から強い思いを感じる。村長が話を繋ぐ。
「お主らも長く居るし、なんとなく察しておるとは思うが、教導の地、と呼ばれた理由がな、度重なる蛮族の襲撃で失われてしまったんじゃ。村にある古い設備やら本の一部が残っておるのみで、その使い方も分からん状況じゃ。」
言葉の間に村長はお茶をすすり、一呼吸置いてから話を続ける。
「…実はわしも、20年ほど前にその調査に来た口での、いや、真面目なもんじゃない、お宝が眠ってるんじゃないか、とな。そんな余所者に簡単に教える訳も無く、村に住む者達も全く話してくれなかった。そこで、何処かから流れてきたというセイルの父ストラスと共に調査を進めていたんじゃ。」
「え!そうなの!?」
話に飽きて柔らかい椅子でぴょこぴょこ跳ねていたセイルは、自分や父の名前が出てきたことに驚いているようです。
「そうじゃ。村の者達が隠しているようじゃったから、あまり公にはしてないがの。そしてその調査の途中で、蛮族の襲撃に遭ってしまったんじゃ。あの襲撃によって、村に伝わる話を知る者は全員殺されてしまった。核心に迫りかけていた、ストラスと共にな。」
「お父さん・・・」
不意に話された父の記録に、セイルはとても寂しそうにしています。
「まぁ、その時セイルは2歳じゃ。覚えていないのも無理もなかろうて。」
村長が優しく慰めようとしますが、セイルは何かに気付いたのか慌ててその言葉を訂正します。
「えっ、ち、違うよ! その時5歳だよ!だから今15歳! ね、村長」
「あ」
「そうじゃな、5歳じゃった。こりゃ失礼、平和ボケでもしたかの。」
はっはっはっと笑っていますが、そんな村長にセイルは頬を膨らませて怒っているようです。村長が誤魔化すように話を戻します。
「そういえば主ら、魔域にて襲撃を体験したと言っておったな。救出した者から何か聞いてたりは‥‥しまいな。戦闘で忙しかったろうて。」
村長の話を受けて君達は魔域の事を思い出すと、そういえばもう一人魔域に入っていた者の事を思い出す事でしょう。確か彼女は、別行動で君達が救出した村人達を治療していたはずです。救出した人達は全員君達が見慣れない人達でした。もしかしたら、何か聞いているかもしれません。
(アクシズの事を思い出す)
「あ、親方はこの前『しばらく村を空けるわ』って言ってたよ!確かに最近、見てないね。」
恐らく、君達がロックウッドで会ったのが村を空ける理由でしょう。残念ながら話を聞くのはまた今度になりそうです。
「そうか、まぁそういう事じゃ。この村に今住んでおるのは、小さな村を希望して移住してきた者達だけ。"教導の地"とは何を示す事なのか、まだ分かってないんじゃよ。一つ言える事としては、『強力な冒険者を育成する場』であっただろう事じゃ。古い文献や施設からそうなのだろうと予想できる。この前本部から来たセレンというエルフが、訓練場を動かしておったしの。」
「そうそう! 訓練場、すごいんだよ! なんかもうぶわーって!」
セイルが両手を大きく広げてなにかを表現しようとしています。興味があれば、あとで案内してもらってもよさそうですね。
話が
「現在はロックウッドのギルド支部という形になりますので、あちらのクエストもこちらで受注できるようになります。内容の確認後に依頼者の元に行く場合は結局現地へ行かなければなりませんが、どんな依頼があるかだけは確認できるようになるかと。是非とも、ご活用ください。」
ということでクエストが見れるようになりました。この村もちょっとずつ便利になっていきますね。ひとり入れないけど。なんでやろな。
早速クエストを確認しても良いし、一旦今日はお休みして明日から頑張ってもいいかもしれません。訓練場を見に行ってもいいでしょう。
(訓練場)
仕事に戻る2人とお別れしてセイルと共に村の北東へ移動する君達。訓練場ではちょうどスーホくんが鍛錬にいそしんでいるところでした。
「うおおおおお!せめて!村長に一太刀いれるんだ!!」
案山子に向かい一生懸命に剣を振っています。もしかしたら彼には楽器がお似合いな気もしますが気のせいでしょう。対する案山子は無造作に動き回り、スーホの剣を躱しています。雑なつくりですが、もしかしたら君達の成長につながるかもしれません。
というわけで訓練場が使えるようになりました。まだちょっと単調な動きしかできないので成長にはつながりにくいかもしれませんね。
24時間消費して2d出目で12以上出たら好きな能力値を+1できます。今のところ割に合いませんがどうしてもあと1上げたいといった場合はチャレンジしてもいいかもしれません。
さてここからは自由行動です。周辺探索でも、クエスト受注でも、好きにやりましょう。
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