時空の調べ･救いの賛歌

損なう事なき永遠の蒼

【褪せる事なき永遠の蒼】

依頼主：落ち込む女性商人　場所：ロックウッド

目標：魔動機パーツの回収　報酬：一人1000G（追加1000G）

商売道具のカニが壊れちまった。直したいが、必要な部品が危険な場所にあるんよな、その場所を秘密にしてくれる冒険者に依頼したい。

▶推奨：魔動機文明語　ダンジョン探索系クエスト

受付嬢

「こちらのクエストを受領するためには、この誓約書にサイン頂かなければなりません。"ここで見たものや場所を他言しない事"、この内容で問題がなければ、サインをお願い致します。」

「誓約を反故にするような事があれば・・・分かりますね？お気をつけください。」

誓約書の違約金欄には200万ガメルと書かれている。特に魔法の類は掛けられていないようで、仮に喋ってしまっても依頼者にバレなければ、またバレたとしても依頼者が冒険者ギルドに訴えなければ問題はないようだ。情報の管理は皆さんに任せます。

商人トトロ（ハベトロットイメージ）

「あんた達が請負人かい？ 私は商人のトトロだ。商品の輸送に使うカルキノスがここに来るまでに壊れちまってねー、ケチらず電車輸送すればよかったわ。」

「でね、誓約書にも書いたとおりで、今から行く魔動機のパーツが落ちてるとこは私しか見つけてない秘蔵のエリアなんだわ。頼むから口外しないでくれよ、いいね？」

ということで現地へ移動します。移動手段が壊れたトトロは誰かの後ろに乗る。西北西へ移動するらしく結構遠いとのこと。

ロックウッド北西の街道を過ぎ、草原を走り続ける君達。トトロの先導を受けて進んでいくと、草原の只中に、石碑のようなものが立っている場所へ辿り着いた。

「ここで、これを使うんだ。ま、鍵みたいなもんだな。」

トトロは懐から蒼い石がはめ込まれたペンダントを取り出した。石碑のひとつに近づくと、地響きと共に石碑のすぐ下に階段が現れた。

「すげーだろ？ この石が何処にあったかとかは秘密だぜ。中は一応光があるから見えなくもないが、光源は用意しとけよ。」

ディアマンテンが光り出して「えぇ・・・」となるトトロ。ちなみに光の色は何色ですかね？⇒黄緑。えぇ・・・

という事で階段を下り始める君達。階段の床の中央には、紫の線で回路のようなものが１本走っている。

（と共にフロウライトに以下メッセージ：これより、秘匿チャットで情報が入る場合があります。特に秘密にする必要はありませんので、ご気分でお話しいただければと思います。「何か違和感を感じた。気のせいだろうか。」）

階段を少し進むと紫の空間に出た。光源は洞窟に点在する鉱石のようで、淡い紫と白い光が混ざり合い幻想的な雰囲気を醸し出している。周囲には魔動機が良い状態で保存されており、不用意に弄ろうものなら動き出しそうなほどだ。

「ぃやー、見つけた時はなんじゃこりゃ！？と思ったんだけど、魔動機分かる奴にとっちゃここは楽園さ！ あの光る鉱石についてもまだ全然調べられてないしな、ここだけで一生暮らせるんだろうなって思う訳よ。・・・まぁ、安全だったらの話なんだけど。」

（マーカーパネルを前に）トトロが指差す方向から、ガシャリ、ガシャリと魔動機の駆動音が聞こえてくる。奥を覗いてみると、紫の光をチカチカと灯す魔導機が周囲を哨戒しているのが見えた。何かを守っているのだろうか、奥には魔動機製の扉が見える。

「普段はこの辺(入口エリア)の魔動機から拝借しただけで物足りてたんだが、もう取り尽くしちゃってねぇ。冒険者さん達には、あれをなんとかしてほしいんだ。倒してくれりゃありがたいけど、もしできそうなら捕獲してくれぃ。」

HP０丁度で倒すと破損無しで捕獲できます。捕獲状態の魔動機を入手できれば、ボーナス報酬が貰えるかもしれません。（1体ごとに一人あたり報酬+1000G）

戦闘開始（シャザーレイ）

（と共にフロウライトに以下メッセージ：頭に直接声が聞こえてくる。"シンニュウシャ…ハイジョセヨ…"）

（フロウライトのみ精神抵抗判定：目標値11）

２ターン目開始時に今まで動いていなかった魔動機の残骸が動き出し敵追加

（と共にフロウライトに以下メッセージ：ハイジョセヨ…ハイジョセヨ…（精神抵抗判定をお願いします））（フロウライトのみ精神抵抗判定：目標値12）

３ターン目開始時に今まで動いていなかった魔動機の残骸が動き出し敵追加

（と共にフロウライトに以下メッセージ：ハイジョ…セヨ……（精神抵抗判定をお願いします））（フロウライトのみ精神抵抗判定：目標値13）

フロウライト精神抵抗失敗で１ターン行動不能。

（頭が痛い。視界がぐるぐると回り出した。動けない。）

捕獲成功時追加メッセージ

「おお！こりゃ凄いや！ありがとな！」

戦闘終了後、魔動機兵が守っていた道が開かれる。

（と共にフロウライトに以下メッセージ：…ハイジョシッパイ…うっ）

「よっしゃ、ちょっとその辺漁らせてもらうよ。もし詳しい奴がいるんなら、君達も漁ってみたらどうだ？」

魔動機に詳しい方はいませんね。残念です。適当に漁っても良いですが、いつ動き出すか分からないので注意。また鉱石に詳しい方がいるのなら紫に光る石の方を調べてもいいかもしれません。

石の調査結果

～12 良く分からなかった

13 魔晶石に似ている気がするが、自ら発光するのは不自然だ。

18 慎重に壁から取り出してみたら、光はどんどん弱まっていき、やがて普通の石になってしまった。光る原因は石ではなく地脈の方かもしれない。

調査中だが、いつの間にか周囲が紫になっている。フロウライトの放つ光が、いつの間にか紫に濁ってきているようだ。

（と共にフロウライトに以下メッセージ：普段より、視界が少しぼやけてきている。今のところ問題はないが、先程から感じる違和感はこの場所のせいなのだろうか。）

（戦闘と合わせ、侵入から探索終了まで２時間ほどかかる）

と、調査していると、トトロが困った顔でこちらに向かってくる。

「まいったな、この辺だと同型が見つからないや。実は私のカルキノスもここで拾った奴なんだけど、残骸が一つも無くてさ。悪いんだけど、この先まで付き合ってくれないか？」

先程魔動機兵に守られていた扉を指すトトロ。階段から続く紫の回路もまた扉へと続いている。扉を開けるには頭脳的に苦心しそうな気配がする。見てみますか？

（１個目のクエストマーカー、マッチ棒クイズ）

棒のようなものが計算式を形作っている。ひとつだけ動かせそうだ。

（イコールを別の場所にすれば完成）

扉を開く

（と共にフロウライトに以下メッセージ：開いた先の空気を浴びた途端、頭痛が始まった。長く居続けるのは難しいかもしれない。）

扉の先には道が続いていた。この先もきっと魔動機兵がうろついている事だろう、進むのであれば回復等の準備はしっかりと済ませた方が良いかもしれない。

「この辺は外はやべーけど、入口エリアなら安全だぜ。野営も出来なくはないだろうな。」

どちらにするかは皆さん次第です。

（６時間以上滞在した場合、フロウライトは以降すべての精神抵抗判定に失敗する）

奥へ。

（と共にフロウライトに以下メッセージ："ハイジョ…ガイテキヲ…ハイジョ…シメイ…"）

狭まった道の先には、先程の部屋と同じような大きさの部屋が続いていた。魔動機の残骸が壁に沿って整頓された形で所狭しと置かれており、ぎゅうぎゅうに積まれた魔動機の壁が出来上がっていた。そして部屋の中心には、その壁を精製したであろう屈強な腕を持つ魔動機兵が君達の方向をじっと見つめている。

「おおう、魔動機が種類別に綺麗に並べられている。あいつ、相当几帳面なんだな。目当てのカルキノスも見つけたけど、ちょっと近寄りがたいなぁ…」

近付いたらきっと襲ってくるでしょう。どうするかは君達次第。

戦闘開始（ブルドルン）

（と共にフロウライトに以下メッセージ：頭に直接声が聞こえてくる。"シンニュウシャ…ハイジョセヨ…"）

（フロウライトのみ精神抵抗判定：目標値14）

２ターン目開始時に今まで動いていなかった魔動機の残骸が動き出し敵追加

（と共にフロウライトに以下メッセージ：ハイジョ…うぐぐぐ……（精神抵抗判定をお願いします））（フロウライトのみ精神抵抗判定：目標値15）

戦闘終了

魔導機兵を倒した。と同時に、ディアマンテンの様子がおかしい事をこの場にいる全員が察知しても良いでしょう。それほどまでに彼女は疲弊しています。(頭に響く声を周囲に話していない場合、その辺の説明をしても良いかも)

彼女はなにやら必死に抵抗しているようだ。この奥に進めば原因がわかるかもしれないし、余計に悪化するかもしれない。魔動機兵が立っていた場所の後ろには先ほどと同じ魔動機製の扉が見える。

「カルキノスのパーツは見つかったけど、まだ奥があるなら見てみたいよな？」

（２個目のクエストマーカー、マッチ棒クイズ）

棒のようなものが計算式を形作っている。ひとつだけ動かせそうだ。

（９を５にして９を８にすれば完成）

扉のロック解除

洞窟の奥に強い輝きを放つ紫水晶が見える。その光に呼応するように、ディアマンテンの輝きも鼓動し紫に強くなっていく。急いだ方がいいかもしれない。

水晶の前には巨大な魔動機が立っている。今までのと同じく、チカチカと光るライトが紫色だ。

戦闘開始（バレンドルン剣の欠片+10）

（と共にフロウライトに以下メッセージ："…ハイジョ…セヨ…"（精神抵抗判定をお願いします））（フロウライトのみ精神抵抗判定：目標値16）

２ターン目開始時

（フロウライトに以下メッセージ："ハイ……けて…"（精神抵抗判定をお願いします））（フロウライトのみ精神抵抗判定：目標値17）

３ターン目開始時

（フロウライトに以下メッセージ："…た……けて……うわあああああああああああ！！！！！！"（精神抵抗判定をお願いします））（フロウライトのみ精神抵抗判定：目標値18）

フロウライト精神抵抗失敗で１ターン行動不能。２回失敗で敵対。

（頭が痛い。視界がぐるぐると回り出した。動けない。）

（ダメだ、意識を保てない。）以降、戦闘中操作不能になります。or周囲の人物を積極的に狙うようになります。

戦闘終了（報酬忘れずに）

守護していた魔動機兵が破壊され、強い光を放つ紫水晶が露わになった。紫水晶は人の顔のサイズほどあり、魔動機製の箱に詰められている。そこから伸びるように部屋全体に紫色の回路が広がっているが、回路の殆どは途中で寸断されており、入り口から繋がる一本の線だけが無事のようであった。そして、寸断された部分から紫の魔力が漏れ出している。壁や鉱石が紫がかっていたのもこのせいだろう。だがディアマンテンが影響を受けてしまったのは何故なのだろうか。

「おいおい、この石、ちっちゃいけど手足がついてないか？」

トトロの指摘の通り、箱の中の紫水晶は僅かではあるが突起のようなものが付いていた。言われてみれば手足に見えなくもない。

(フロウライトへ:"たすけて・・・もうボクを・・・かいほうして・・・")

箱を破壊するか、時間をかけて解体するか、放置するか選べます。

解体の場合、技術的にトトロが行うかと。「解体するのは良いけど、結構時間かかるよ？ 急ぐんなら、壊した方が良いんじゃない？」

（周囲を探索した場合）

腐りきっているが、机と椅子と本棚だ。本の内容などは読めないが、近くの岩に魔動機文明語で何か書かれている。"魔晶石を用いた警備網構築実験"

紫水晶を取り出した。回路に巡っていた魔力が止まり、周囲の光源は紫水晶と紫に濁るディアマンテンのみとなっていく。

(フロウライトへ:"ありがとう・・・これで・・・やっと・・・"）

紫水晶は次第にひび割れていき、同時にディアマンテンの輝きも元の澄み渡る色に戻っていく。体調も戻ってきたようで、元の好奇心旺盛な彼女が帰ってきたようだ。

「そういや、爺さんが言ってたな。フロウライトは現代になって久々に姿を現したんだって。魔動機文明時代じゃ、幼体を魔晶石と間違えられ採掘されちまったんだと。」

アーケインレリック記載の通りです。周囲の状況を見るに、魔動機文明時代に警備の実験として使われた魔晶石が実はフロウライトの幼体で、４００年近く生きる種族特性も相まって、実験終了後も寿命尽きるまで永遠に稼働する悲しき実験場が生まれてしまったんじゃないか、とトトロは推測します。

ひび割れた紫水晶の中から、深海のような深い、されど美しく輝く蒼い宝石が出てきました。これがフロウライトの核なのか、元々の色がこうであったのか、真相を分かるものはいないでしょう。

「あ、この蒼、もしかして鍵の色と同じか？」

トトロが取り出した鍵と呼んだペンダントには、同じように蒼く輝く宝石がついています。

「これ、別になんてことない、フランクの骨董品屋で買ったんだよ。綺麗だなって思っただけで、まさか遺跡の扉を開くもんだなんて思ってもなかったんだ。運命か！って感じたけど、なるほどね、命の輝きってなら、綺麗じゃないわけないよな…」

トトロはペンダントをぎゅっと握りしめました。どうやら鍵として使われたペンダントも、フロウライトの身体を削ってできたもののようです。

「ただの推測だけど、元々綺麗な蒼色だった石、いやフロウライトの幼体が、憎しみや悲しみによって奈落の魔力を引き込んで、あんな紫になっちゃったんじゃないかって思うんだ。この辺、ガイル海も近いし、蛮族だらけで怨念も強かったんだろうよ。」

言われてみたら、崩れた紫水晶の部分はアビスシャードのようです。シャード３つゲット。

「フロウライト同士は同調しやすいって聞くし、冒険者さんが影響受けちゃったってのも仕方ないんじゃないかな。これ以上放っておくのはかわいそうだし、その石は君が持っていくのが正解じゃないか？」

エバーブルーを手に入れた。

エバーブルー（特製・無加工状態）

命の輝きを放つ永遠の蒼い宝石。加工して装備すれば効果をもたらすだろう。

「カルキノスも修繕できたし、やっと商売ができるぜ。卸売りは輸送ルートが命ってな、商機を逃すなってめっちゃ急いできたんだよ。」

肩を回しつつ、トトロは今後の仕事へのやる気を出しているようです。

「この辺で新しい商売が出来るって聞いてな、喜んで飛び出てきたんだけど…確か爺さんから聞いた村の名前は…クレイ村、だったっけ。冒険者さん、どこにあるか知ってたらついでに教えてくれよ。」

「うっそ、本当！？ 村の冒険者と縁が結べちゃったわけだ、ラッキー！ やっぱり私はついてるなぁ。村まで連れてってくれよ、ぜひお店を紹介してくれない？」

ということで、あまり女の子増やすとセイルが霞むので本当は男の予定だったんですが、誰かさんのせいで女子が必要なため孫娘のトトロがやって来ました。ちなみにレントくんが誘ったフランクにいる爺さんの名前はハベトロです。ピンク髪のやり手お爺さんでした。

さて、これにて一件落着です。冒険者ギルドに報告しつつ、トトロを村まで案内してあげましょう。ロックウッドへ行けば報酬が貰えます。

↓

ロックウッド着

クリア報酬として一人あたり1000ガメルと経験点1500とgr1が貰えます。

また、一生懸命知力を使ってクイズを解いた人とか、マナの濃い洞窟を強靭な精神で乗り切った人とかいたと思うので、精神又は知力を選んで1成長可能です。

剣の欠片も10個手に入れました。村にある守りの剣に捧げましょう。きっと名誉点が貰えます。

↓

クレイ村へ

「おおー！ロックウッドの周辺に、こんな大きな村があったなんて！知らなかったなぁ、こりゃ楽しそうだ♪」

トトロはウキウキしているようです。村が大きくなったのも君達の活躍と大棟梁のおかげですね。ワークマンを紹介してあげましょう。

道具屋に到着しました。

「お、内装は昔ながらのタイプかー、ん、なんだこのお玉、めちゃくちゃ半円だ。キレー。うおっ、このフライパン、焦げ付きにくいよう底に魔法が仕掛けてある！ なにこれ、面白いもんばっか置いてあるなぁ！」

スミロス特製の生活道具に感動していると、奥からワークマンの姿が見えてきました。トトロが気軽に挨拶します。

「ちわーっすぅ、冒険者さんに紹介いただいた、卸のトトロっす。仕入業者捜してるって聞いて、是非ともご協力できないかなと思いまして。魔動機系の仕入なら、多少は行けるんすよ。どうっすかね？」

「おおお、また随分とハイカラな人がきたな。道具屋のワークマンだべ。卸してくれるんは嬉しいが、こんなちっさな村じゃ手間でねぇか？」

「だいじょぶだいじょぶー、こんなに道中平和な場所、輸送コストも掛からないさ。フランクで売るより安定的に儲け出そうだし。ま、気になるってなら、代わりにこの道具類を仕入させてくれると嬉しいかな！」

「んー、でも、こんな村でうまい事商売できるんかなぁ？」

トトロはやる気いっぱいのようですが、ワークマンは不安なようです。いやー、こんな時に、資金や人材を適切に配置して運用する計画を立てれるような技能を持つ人が近くにいたらいいのになー。どこかにいないかなー。

マネジメント判定です。単純に、出た数値×1000ガメルまでの魔動機文明商品が購入できるようになります。そして当然、事業計画が１つの案しか出ない訳が無いので、判定は３回振って一番大きな目を採用する事になります。（ここで１ゾロは流石につまらんので）

という事で、商人達のやりとりを聞いて「見立てがあまいな」と思っていたエドワードが口添えする事になりました。計画の一つがだいぶ気に入ったワークマンはとてもやる気に満ち溢れています。

「なんだか、行ける気がしてきたべ！トトロさん、よろしくお願いしますだ。」

「よっしゃ、任せとけ！ んじゃ早速、ここの棚に置けそうな商品なんだけど…」

商売人のやり取りは続きますが、一人芝居になるのでカットです。ということで、卸業者トトロの仕入とエドワードの事業計画によって、15000ガメル以下の魔動機文明シリーズの武器や防具、装飾品、道具類の購入が可能になりました。

さて、手に入れた青い宝石を加工するにはもちろん凄腕の鍛冶師の元に向かうしかないですね。剣の欠片納品も兼ねて工房へ向かいましょう。商品を気にしていたトトロは後で勝手に行くと思いますので、特に誘ったりしなければ守りの剣の事はバレずに済みそうです。

スミロスの工房を訪れると、右手に鍋、左手に分厚い本を持ち、何やら念仏を唱えているようです。エンチャンター技能を持つ人なら何をしてるか分かると思います。スミロスはぎこちない手つきで魔法を唱えているようです。

「なんだお前達か。欠片でも持ってきたか？ その辺に置いといてくれ」

目を合わせることなく話しかけてきます。何か用事があるなら、目を見張るようなものを出すしか無さそうです。

「ん、これは綺麗な魔晶石だな。どこで手に入れた？」

「なんだ、その呪われそうな出土は。加工しようものなら俺が殺した感じになるだろ。勘弁しろ。」

「石を嵌めるだけでいいなら器を作ってやる。髪飾り…はデカすぎて無理か、冠かネックレスと言った所か。好きな方を選べ。」

明日には出来るでしょう。今日はゆっくり休んで明日取りに来ましょう。

永遠の蒼き冠/首飾り

どこまでも蒼い宝石が輝く冠/首飾り。フロウライト種装備時のみ、装備者の魔力+1･戦利品判定+1 / 隠密系判定-10･敵から狙われやすくなる

「またスゲェもんを持ってきたもんだ。割ったりするんじゃねえぞ。」

呪縛から解放された鉱石の命は、失いし時間を取り戻すかのように、強く美しい輝きを放つ。自由を示す大空を反射させ、永遠の蒼を手に入れたのであった。

～　褪せる事なき永遠の蒼(Ever Blue)　終　～