21日目:風のゆくえ

魔晶石集落の避難民のうち、スーホやその家族と、採掘を行っていた住人達、そして窮地を共に脱出した白馬とその連れの一部はクレイ村への仮住まいを希望しました。ホロホルや長などはロックウッドに残り、集落奪還に向けて冒険者ギルドに掛け合い調整を行うとの事。要は資金調達係と作戦遂行係に分かれたような形ですね。長のおばば曰く、

「奪還クエストを発行するにも、お金がなくてのぉ。近頃はゴブリンを討伐するにも伝説級の冒険者が呼ばれるらしいし、大変な世になったもんじゃ。」

とのことです。おばあさんはその腕を買われて冒険者ギルドの初心者蘇生役に就任しました。1回2万ガメル稼げますからね、当然ですね。

ということでお助けババアは村にはいきません。集落を襲った蛮族のうちボスであるアンドロスコーピオンは君達が討伐しましたが、魔晶石の採掘が出来る場所を野放しにすればすぐにでも他の蛮族が集まってくるでしょう。住人や君達の証言により、恐らくレベル5~7程度の冒険者が募集されるのではないでしょうか。メルクレアの言う通り、今の君達では厳しそうです。

馬の残りは野生に帰りました。荷運びのついでにクレイ村に連れて行くのは5体程度です。きっと君達の刺激的な冒険に心を討たれたんでしょうね、ぜひ仲良くしてください。

定期便で帰宅 翌日11時

冒険者が帰還すると、ちょうど村人達が広場に集まっているところでした。どうやら北東付近でアンデッドの目撃情報が多数寄せられたらしく、前日にアクシズが意気揚々と馬に乗って倒しに行ったとの事です。

「アンデッド相手なら任せなさいよ!久々に、この私の剛腕を使う時が来たようね!」

その言葉を最後に帰ってきていないそうです。村人達は口々に、彼女の心配をしております。他の都市と違いこの村では良い事しかしていないため、純粋に心配されているようです。

「いやぁ、大丈夫だべかね、あの子。」

「意気揚々と走ってってたもんなぁ、"楽勝、楽勝!”言うてたし」

「しかしアンデッドなんて、近くで大きな戦いでもあったのかねぇ。」

俗にいう井戸端会議ですね。村長とワークマンはいますが、セイルの姿は無いようです。お仕事中ですかね?

また、帰ってきた君達は魔晶石集落の住人達を連れて来ているため大所帯です。村人達はそちらに対しても驚き、話しかけてきます。村長+ワークマン

「そんなに人引き連れて、どうしたんじゃ? 困りごとか?」

冒険者から詳細を聞いた後、村長は「いくらでも居て良いぞ」と快く承諾します。ワークマンが避難民に説明がてら挨拶です。

「おお、そうか、そうか。そりゃ大変だったべ。おらぁ道具屋のワークマンだ。丁度、村の南西に魔晶石の洞穴を掘り当ててたべな、そこから商品化するのを手伝ってほしいと思ってたべさ。」

ということで快く受け入れられ、仕事に就くことが出来ました。これで魔晶石がいつでも買えますね。また、折角なんで採掘の状況によっては良い事が起きるかもしれません。期待せずに待っていてください。

さて、連れてきた人達は置いておいて、あらためて先程のお話です。

村長「冒険者よ、帰ってきて早々で悪いが、何か起きてないか調べてきてくれないかのぉ? あの者は、なんだかただの人では無い不思議な気配がするが、悪い者ではないと思うんじゃ。」

アクシズが向かったのは北東の方角です。この辺のアンデッドは生き物の気配がある場所へ真っ直ぐ向かってくる習性があるため、教えられた方向へ進めば原因に着くことはできるでしょう。

しかしアクシズが村の馬で向かったとなると、徒歩だと遠いですね。余計な蛮族に絡まれるかもしれません。そこで君達は、連れてきた馬と目が合うのではないでしょうか。集落に住む十数人の人々を馬で引っ張ってきた彼ら彼女らなら、君たち程度の輸送など苦ではありません。馬たちもやる気に満ちた目でこちらを見ています。気が合いますね。君達は気に入った馬の背に乗る事でしょう。

ということで、ここから乗り物移動が解放です。マップの各都市やアイコンに書かれている「移動距離」の数値を参照して、その場所へ移動することが出来ます。

計算式は単純に「移動距離÷移動速度」です。まず徒歩については手荷物等の関係で一律1時間10にしています。要は移動距離÷10=徒歩での移動時間です。で、例えば馬に乗った場合はエピトレのホースの移動速度を参照します。30ですね。つまり徒歩の3倍です。早い。ロックウッドまで徒歩で60時間、休みいれて3日かかってたところを、馬なら休みなし20時間で到着できます。当然各都市には馬を止める場所も用意されてるのでご安心を。

今回ライダーがいないので乗馬中に戦闘は出来ません。搭載持ちの乗り物に乗る事があれば乗りながら戦う事も出来るんですが今回はなさそうですね。移動ならいくらでもできるので、村の外に適当に出かけて、何かを見つけるとかもありです。その場合、移動中に草原を通るたびに遭遇判定が入ります。村周辺の草原みたいに駆逐制圧していれば大丈夫なので、そのあたりの進行はギルドでクエストを受けると進みます。

で、移動先で何かを探索する場合はこのマス目に沿って探索結果を表示します(スクリーンパネル出す)。探索は知らない道を通るため、1マス300、つまり徒歩だと休みなしで30時間、馬だと10時間消費します。斜め移動は1.5倍です。ただ、この地方はクレイ村から遠くなればなるほど蛮族が強くなるので、遭遇や野営判定で地獄を見ないよう、ちゃんと考えて行動してくれるとGMが安心します。よろしくお願い致します。


このセッションでやる事としては、マップの探索をして地図を埋めていき、ギルドでクエストを受注してお金や経験値を稼ぎつつ、情報を集めて遺跡の探索や蛮族の駆逐を行う事で、神託や各々の目的を果たしていく形となります。あらためて、よろしくお願い致します。

という事で今回は北東へ向かいます。斜め移動は450、馬だと15時間ですね。勿論一度東へ行って探索してから北へ向かうとかでも良いですが、村長が指さした真っ直ぐでは無くなるのでアンデッドの住処捜索に手間取るかもしれません。

移動時間に探索時間も含まれます。移動するたび探索判定を振ってみる形で、そのマスの全てを開けたら踏破マスになり、移動時間が少し短縮されます。つまり全マスイベントあるよ。全部開けようと思ったら終わらなくなるからね。別のマスで同じイベントもあるし固定イベント以外のマスは決めてないとこも多いからそうなったらその時の気分で決めるのでよろしくお願いします。

北東

村からだいぶ離れたところに来た。村人達も蛮族領である東側に向かう事はないようで、何があるか分からないという。

(探索判定18、村から斜め到着時、確定)腐った肉が道を成して地面に落ちている。辿っていくと、鞍のついた馬がいた。雑草をもしゃもしゃと食べている馬は身体に損傷も無く、クレイ村にいた馬と思える。腐った肉はまだ先に続いており、5m以上の岩に囲まれた場所が見えてきた。

岩の隙間から、明らかに自然物ではない物が見えた。魔動機だ。注意深く覗いて見ると、破壊され動かなくなった魔動機群が遺棄されており、ゴミ捨て場のような状況になっている。積まれた魔動機によって洞窟のような空間が出来ており、入口付近には魔動機にがんじがらめにされた水色の存在が確認できた。近付きますか?

魔動機の残骸はそのほとんどが雨風によって錆びつき、動きそうにない。唯一、水色の存在の近くにある、いやまとわりついている魔動機のみが機械的な光を放ち続けている。付近の探索は十分に行った。あとはあれに近づくだけだ。

「ぐすっ…どうじで……えぐっ…え~ん誰か~!!誰か来て~!!タスケテ~!!」

水色の存在は目を魔導機で覆われ、腕や足に多数の魔導機が引っ付いた状態で、逆さに吊られている。工事の合間に来たのか作業服だったため尊厳は守られているようだ。だが放置し続けたら、頭に血が上り命が危ないかもしれない。話しかけてもいいし、無言で魔導機を攻撃してもいいし、放っておいてもいい。

「え!なに!なんなの!?誰かいるの!助けて、ねえ助けて!!」

近づいた君たちを敵とみなしたのか、魔導機は攻撃し始めた。アクシズの身体を無理やり動かしながら。

vs起動外骨格(複製品)

「いだーい!いだ、ちょ、足そんな曲がらないから!痛い!痛いからぁ!!!!」

悲鳴を聞きながら戦闘開始です。今回の戦闘では、命中判定を外した場合全てアクシズが被弾します。また魔法系統は全て半減され、同一ダメージをアクシズも受けます(回転はする)。適度に回復してあげないと死んじゃうでしょうね。幸にして、魔導機に神聖魔法は効きません。アクシズ自身も回復はできるでしょうが、果たして噛まずに唱えられるかどうか。

魔動機が音は立てて壊れていき、なんとか外すことができた。アクシズは悲鳴を上げ疲れたのかその場にへたり込んでいる。

目の前の洞窟は下、つまり地下へと続いているようだ。気になるなら見に行っても良いし、アクシズに話を聞くのも良いだろう。先程壊した魔動機も気になるし、安全と感じなければ、周辺を探索するか、一度村へ戻るのも良いかもしれない。

「アンデッド達はここから湧いて出てたのよ。一網打尽にしようと思ってここで魔法はなったら、突然その魔導機が動き出して。攻撃するでなく纏わりついてきて、そのまま。寂しかったぁ、もうここで死んじゃうんだなって思ったくらいよ、ホント。」

(探索箇所2個で危険感知判定)

(洞窟探索)洞窟の中は真っ暗で、少なくとも見える範囲に収まっていそうにない。

(周辺探索)魔動機群の中を少し漁ってみたが、使えそうなものはなさそうだ

(破壊した魔動機)アクシズから離れた魔導機は動くそぶりを見せない。完全に壊れてしまったのだろうか。よくみると、ヒト型に合う作りになっている気がする。本来は装備して使うものなのだろうか。もう動かないだろうし、回収してもいいだろう。


(危険感知判定・妖精使いは確定)

混沌たる魔力の集積する感覚がある。今すぐ逃げたほうがいい。

カオスエクスプローション!(左上の剣マークを押してシーン移動)

君達が急いで岩に囲まれた土地から逃げだすと、中心に大爆発が巻き起こる。沢山の岩が飛来してきた。回避判定×3をお願いします。目標値5.7.9

回避できない方は1回10ダメージ(防護点で軽減OK)

爆風が収まり、砂煙が少しずつ消えていく。さきほどまでいた土地は平たんになり、魔動機群は残骸すら残らなかった。洞窟のような場所も残骸で埋められている。恐ろしい大魔法だ。爆発の中人型の何かが見えた。術者だろうか。強力な術者に戦いを挑むのは無謀だろうが、妖精と心を通う存在ならば話は通じるかもしれない。

気配を消して近づいてみると、地に伏している術者の姿が見えた。何をしているのだろうか。

「まさか、あの人気力使い果たして動けないのかしら・・・とんだおバカさんね」

さらに近づくと向こうも気づいたのか、よろよろとしながらも起き上がりこちらに話しかけてきた。

「ふう、やはり魔晶石という物は便利すぎますね。おかげでなんとか、動くことができます。あなたたちは、なんなのですか。」

片目に眼帯をした見るからに魔法使いの少女は、敵意はないが尊大な態度で接してきた。耳の形からエルフに見える。

「ちょっと、あんたのせいで貴重な魔動機達が全部パァよ!?どうしてくれるのよ!」

「だからですよ!魔動機なんてすべて消えてなくなればいいのです!あなた達も魔動機に被れた愚か者たちですか!?」

そういえばエルフは魔動機に忌避感がある人もいるという噂を聞いたことがあると知っててもいいでしょう。彼女はその超過激派のようです。ちなみにですがアクシズと顔見知りではないようです。

「あ~あ、折角気分よく混沌魔法をぶっ放していたところなのに、アナタ達のせいで台無しですよ、あ~あ・・・え、、それ、まってください、もしかしてそれって、あの伝説のホムラチョウの模様では・・・?」

尊大な少女は花飾りをつけている冒険者を凝視する。眼の色は赤く輝き、大きく開けた口は本人の強い動揺をこれでもかと表していた。

「く、ください! それは、我が一族が死ぬ気で探し求めていたシロモノなのです! 魔動機などに媚びへつらうことなく自らの能力を上げられる自然のタマモノ! それこそがエルフと自然の調和たる根源! 持ち帰れば私は里のヒーローです! お願いします、どうか、どうか!」

「なによあんた、生意気すぎるんじゃない!? あなたがたった今吹き飛ばした私の魔動機達の弁償もまだなんですけど!? それ相応のガメルを寄こしなさいよ!」

懇願する少女に対し、つけ入る様に金銭を要求するアクシズ。君達はセイルの作った花飾りを無料で渡してもいいし、何かしらの対価を要求しても良い。

「わ、分かりました。断腸の想いですが、こちらを差し上げましょう。この地方には先程のような魔動機の残骸の山がいくつも残っています。この棒は近くの魔動機に反応して方角を指し示すアイテムです。これがあれば、新しいものが見つけられますよ? 門外不出の技術です、とっても貴重なものですよ!」

少女が出してきたのは直角に曲がった鉄の棒2つであった。どう見ても鉄の棒であり、魔動機の類ではないように思える。

(もらう)「では、ホムラチョウはいただきます。良い取引をしましたね。」

君達は謎の鉄棒を手に入れました。持っているだけで、魔動機のある方向を指してくれるようです。

(拒否)「ほう、では、残念ですが力づくで奪うとしましょう。あなた達程度の虫けらなら、我が魔法を使わずともちょむすけだけで十分です。」

「やったろうじゃないの、あんたごときに負けるわけないでしょ」

アクシズはやる気ですが、相手はどう考えても高レベルの冒険者です。喧嘩を売るのは得策ではありません。

(拒否し続けた場合、本当に戦闘させても良い。どのみち途中で蛮族の気配があり、逃走する)

いざこざをしていると、なんだか周りの気配が怪しくなってきました。大爆発の様子を見に、東側から蛮族がやってきたようです。

「あ!しまった!撃ったらすぐ逃げるはずだったのに!あなた達のせいで、逃げ遅れてしまったではありませんか!責任をもって私の壁になってください!では!」

そう言うと少女は懐から騎獣縮小札を取り出し、グリフォンを顕現させる。そのまま騎乗し、冒険者達に目をくれる事もなく大空へ駆け出していった。風に乗ったグリフォンは非常に速く、あっという間に見えなくなる。あの速度であれば君達が壁になる必要はない。今すぐ馬に乗れば、逃げられるかもしれない。

相棒の馬たちの貢献により、蛮族に出くわす前に逃げ切ることが出来た。今回は調査の途中で終わってしまったが、気になるなら、あの場所を再び調べてもいいだろう。

北へ(村の上1マス)

ロックウッドが近い事もあり蛮族の姿はなく、街道沿いにいくつかの民家も見える。天気も良く、平和そのものだ。

(探索判定11)道の隙間に何かが落ちている。コインだ。貴重品かもしれないな、持っておこう。グールコインを獲得した。

東へ(村の右1マス)

だだっ広い荒野が続いている。クレイ村の周囲はトラグティ地方とは思えないほど蛮族の量が少ない。過去の駆逐が功を奏しているのか、はたまた別の何かがあるのだろうか。

(探索判定11)広大な草原に、麦を発見した。そういえば、アクシズが建材を欲しがっていたな。丈夫な藁束を5つ獲得した

アクシズを連れて無事クレイ村まで帰宅

君達が帰ってきたのが見えたのか、村長が出迎えてくれました。

「おお、皆さん無事なようで何よりじゃ。地鳴りのような音が聞こえてきたもんで、心配しておったんじゃよ」

心配をかけさせたアクシズさんは少し照れているようで、村の南西に人だかりがある事が気になったと見せかけ「何かしら?」と出て行ってしまいました。

ついていってもいいしここで終わりにして寝ても大丈夫です。魔動機群から何か持って帰ってきていたら、スミロスに見せるのも良いでしょう。

(アクシズを追って採掘場へ)

村の南西には魔晶石の採掘場が出来上がっていました。アクシズは仔細を聞いたようで、新たな住人に対し堂々と名乗りを上げています。

「ふふっ、こーんなこともあろうかと、空き家も全部ピッカピカにしてるんだから。あなた達、私に感謝なさい。私はこの村の大棟梁にしてあなた達の住む住居を提供した超絶可憐でキュートな女神たるアクシズ様よ!」

「うぉー、女神様!すげー!」

スーホが鵜呑みにしています。他の大人達については、ワークマンから「ちょっと変わったひとだべ」と説明を受けて納得しているようです。


(シークレットダイス2dの結果次第)ノルンくんが掘り当てた魔晶石の層は量こそまばらなものの広範囲にわたるようで、村の地下はすっぽり覆われているようです。中にはとても珍しい鉱石もあったようで…

「ほら、これだ。この赤い石はマナを自動で収集しているんだべ。村の地下なんか掘ったこたないけど、ちょっと掘っただけですんげぇもんが埋まってるだよ。」

ワークマンはまぁまぁテンション高めで話しています。一方、逃げてきた人達の中には違和感を感じる人もいるようです。

「んー、どうもまばらというか、なんか違和感のある出土の仕方というか、なんだろうなぁ、あまりに均等に出てくるって言えばいいのかな、そんな感じなんだ。」

いつもの出土の仕方ではない事に違和感を感じる人もいるようですが、それが特別危険かと言われるとそうでもなく、普通に掘り進めているようです。

「なんかあったら、村長に報告するようにするさ。君達も、よろしくね。」

さて、ワークマンから分捕った赤い石ですが、もちろんそのままでは使えません。そりゃあね、加工しないといけませんよね。使いたい場合はスミロスに相談しましょう。

スミロフ工房

「ん、なんだ、お前達。水妖を連れ戻しちまったみたいだな。厄災を守るとは、とんだ変わり者だ。」

憎まれ口を叩きつつ、鉄を叩くスミロス。様々な武器を作っているようで、沢山の鋳型(いがた)が置かれており、会話しながらも手を止めず叩いている鍛造台には少し小型の切っ先、槍用の穂になるであろう金属の塊が見えた。

持ち帰った魔動機の話をすると、少し待ってくれ、と言いながらキリのいい部分まで手を動かし、その後奥の机まで案内してくれた。

「なんだこりゃ、魔動機…装着型か! 珍しいな、どこでこれを? しかし誰だこんな無茶な駆動をさせた奴は、ギア部分が焼き切れてる。現存数の少ない高性能魔動機だってのに、なんて勿体無い。」

「・・・また、あいつか。やはりあの水妖は放っておくだけ厄災を引き起こすな。・・だがまぁ、見つけたのもまたヤツか。少し弄らせてくれ、一部分くらいは直せるかもしれん。」

スミロスは態度こそ無愛想ですが、表情はおもちゃを与えられた子どものようです。

(採掘場で取れた石を見せる)

「マナチャージクリスタルか。元となる石があんなら、後は吸収機構を整える宝飾品を付ければいい。2000ガメルでいいなら、明日の朝には作ってやるが。」

「さて、どうだろうかね。これだけの大きさなら、まともなもんにはなりそうだが。」(石のサイズは1d3+3で決定)

さて、セイルちゃんと久しく会っていないですね。いい加減食料が底をついて来たので、きっと君達は彼女にせびりに行く事でしょう。無事に帰ってきたことを報告してもいいかもしれません。昼は食事処、夜は自宅です。(夜は寝ているため実質昼のみ)

セイルを探しに君達は食事処へ行きました。テーブルの一角に、一生懸命何かを作っている彼女の姿があります。板か何かのようです。

「あ!冒険者さん!おかえりなさい!本当に帰ってきてくれた!ありがとう!この前はお出迎えできなくてごめんね。今、なにか持ってくるよ!」

セイルは手を止めて冒険者達を歓迎してくれました。調理場の方へ行き、そのまま茶菓子を持って帰ってくるセイル。そのまま、いまやってる事を報告してくれます。

「今ね、けーじばんを作ってるの!人が増えたから、困った事があったら書いてもらおうと思って!」

セイルの言葉に、君達はこの前出かける前にアクシズやスミロスから要求を受けた事を思い出すでしょう。セイルはその辺をとりまとめて、ここで一括で見れるようにしたいようです。優しいですね。なんだっけってなった時用です。

なんとなくこの辺の要望を覚えていれば、村の発展につながるかもしれません。


「これからも、冒険者さん達はお出かけするのかな? 帰ってきてくれたらいつでもご飯用意して待ってるから、頑張ってきてね!」


拠点を持ち、冒険者達はあらためてトラグティ地方を巡る旅に出る。風の行方はいざ知らず。彼等を待ち受ける運命は如何に。


~風のゆくえ 終~


お疲れ様でした。短い内容の為報酬も少ないです。

経験値1000 gr1

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