7日目・RED

7日目朝(もしくは冒険者帰還時) 心地よい朝日と共に目覚めた君達。いつものように蛮族を掃除しようとすると、親方とセイルが何やら話をしています。

「森の剣を取ってきてほしいの!でも私は外に出れないから親方、お願い!」

「あたし一人じゃ無理よ、か弱い女神様だもの。…あら、丁度良い所に。」

君達の顔を見て、セイルはすこし気まずそうな顔をする。村の為に引き留めてしまった負いもあるのか、個人的な我儘に冒険者を付き合わせたくないようだ。

「冒険者さんは魔物退治で忙しいからさ!」

「あ、あたしはいいの!?」

「親方はいいの! 親方お姉ちゃんとは仲がいいんだ!」

「そうね、なんたってあなたと私は…」

「あわわわわ、親方、それナイショ!」

「あ、そうだったわね、忘れてたわ。」

というやり取りを聞きつつセイルから森の調査をお願いされます。

「…特に報酬もないよ?本当に良いの?」

(探索で見つけていた場合)「・・・よく考えたら、魔域放って置いて来たわよね、私達。片づけに行きましょうか。」

森。入口に分岐がある。まずこの辺の木材を何本か持って帰ってほしいとアクシズからお願いされます(上質な木材)。道具袋入れれば入るわよね!すごいわよね、この世界の道具袋!

「確か、レッサーオーガの足跡が右に続いていたわよね。蛮族のねぐらなら潰しておいて損はないけど、魔域を潰すならここで疲れたくはないわね。どうする?」

(右を選択)蛮族を倒して後顧の憂いを断とう、君達は右の道を進むことにした。少し進むと小さな岩山に出来た洞窟が見えてくる。洞窟の前に見張りなどはいないようだ。

探索・足跡追跡・聞き耳判定9:洞窟に入っていく足跡はあるが、帰ってきた痕跡がない。洞窟に響く声も無く、見える範囲、聞こえる範囲には何もいないようだ。この洞窟、どこかに通じているのだろうか。

中に入る。暗視が無ければ松明つけて。カナリア戦法でもいいよ。

雑多に積まれた木材、食べかすの散らかった空間、巷でもよく聞くゴブリン達の生活形跡がある。ゴブリン達の姿はない。少し開けた空間には藁で作られた人サイズの寝床等があり、ここでレッサーオーガが暮らしていた事が分かる。

探索判定7:知能の低い者達が手に取るはずのない、分厚い本がある。中を開くと汎用蛮族語でびっしりと何かが記載されており、目次のような項目があることだけは理解できた。

ニュアンス:何かの指導本であろうか。

蛮族語解読:(来週まで秘匿)

「あのレッサーオーガ、これ読んでたのかしらね。蛮族のクセに妙に手の込んだ事してると思ったけど。だれよ、こんな余計な事本に書いた奴は。」

著者の名前は載っていないようだ。本を燃やしても良いし、持って帰っても良いだろう。

探索判定11:寝床の藁の下から風が吹いている事に気付く。藁をどけてみると下へ続く道が出てきた。先へと進めそうだ。

「中に入るのもいいけど、本来の目的、忘れちゃダメよ? どんどん進んで行っちゃったら、魔域の攻略なんて出来ないんじゃないかしら。」

(左を選択)魔域を潰して剣を回収しよう、君達はざくざくと森の奥へ進む。青い花の咲く奥地から更に道を辿り、剣の刺さる少し明るい場所に出る。剣の真横にはどう見ても怪しい黒いモヤがある。奈落の魔域だ。

剣への鑑識判定:魔力的に抜けないのではなく風化し錆びれてしまったため抜けない様子。力を入れて抜くと壊れそうだ。

腕力判定:行使前に違和感に気付く。「あ、壊れるな、これ」

悪魔の血盤:脅威度3(3×2=6対抗) るるぶだと2d+3だけど固定値の方が良いと思うんですよ分かりづらいし

魔域へ。独特の浮遊感と共に奈落へと落ちていく。

奈落の魔域:ある先生の追憶(ワカムラマーカーパネルを前に出す)

気付くと森の入口にいた。騎士の部隊の中に君達は混ざっており、かなり昔のこの森の記憶のようだった。先導する男は指導者のようだが、突然その指導者の背中に多くの槍が刺さり、そのまま息絶えてしまった。君達が唖然としている中、部隊の騎士達は槍を引き抜き、すっきりした様子で森の外へと向かっていった。

騎士の指導者パーティカル・若村さんはですね、物事を全て完璧にこなし過ぎてしまい生徒が失敗する気持ちが分からず、フラストレーションの溜まった人たちによってこの森にて死んでしまいました。こうはなりたくないですね。そうこうしていると亡霊となったパーティカルが君達の前に現れ、こう嘆願をしてきます。

「これでは死ぬに死に切れん!私に失敗というものを見せてくれ!」

ということで自動失敗するまで何かしらのダイスを振り続けてください。状況が許せばどんな判定でも構いません。ですがワカムラさんは非常に厳しい先生なので、ダイスをふるたびに2ダメージを受けてもらいます。。

(アクシズが1/6で自動失敗出来るので気付いたら振ってもらっても良い)

「そうそう、失敗と言えばこの私・・・ってうるさいわよ!!!」

失敗した姿を見て満足すると若村先生は消えていきます。ですが代わりに出現したのは奈落の核ではなく、奥へと繋がる入口でした。どうやらこの魔域には外殻と中心域があるようです。準備が整ったら中心域へ進みましょう。

(村燃えシーン)

中心域はまたも見覚えのある場所であった。君達は今よりも少し人が多い気のするクレイ村の中に辿り着く。

炎が突っ立ち、夜の空が赤く朱く染まっていく。悪魔の舌のような揺らめく焔が目の前の全てを燃やしている。複数の建物が手の付けられないほど燃えており、今まさに何者かからの襲撃を受けているようすであった。

「助けてー。助けてくれー」

少し距離のある場所で、君達も世話になっている村の住人達が襲われていた。あれは宿屋のおばちゃんであろうか。いや、いくばくか若い顔に見える。あわや、というところで、建物の中から飛び出した村長が蛮族の腕を切り落とし、救出に成功した。村長は今と変わりない顔であり、また村長の他にもちらほらと戦える村人が要るようで、村人達は固まって行動しているようだ。(村長マーカーと若いワークマン出す)君達を見つけた村長は切羽詰まった表情で声を出す。

「冒険者か!わしらは目の前のもんを守るので精いっぱいじゃ!敵のボスはウチの用心棒が抑えとる、君達は奥にいる者達の救出を頼む!」

という事で君達は村人達の救出を頼まれます。わらわらといる蛮族と逃げ惑う村人達がいるので戦闘中気を付けてください。(5,10,15,20,25,30,35,40,45mに一般人を配置、沢山のゴブリン)クリア条件は"敵の一掃"です。では戦闘開始。

一般人は割と倒される。はず。生存数によりボーナス(人数×500ガメル)

君達はなんとか村人達を救出することが出来た。救出した中に君達の見知った顔の人物はなく、本来の歴史ではここで全員息絶えていると考えられた。アクシズが少し寂しい顔をしていると、村人の一人が必死な様子で話しかけてくる。

「ありがとう!あっちでストラスさんが敵のボスと戦ってるんだ、君達も余裕があれば助けに行って欲しい!」

と言われます。助けに行きますか?

では助けに行く君達。なお、アクシズは負傷者の手当のため別行動となります。

(フォウを押した後、剣を押すと奈落1終へ)

救援に応え向かった先は、現在の村ではセイルが住んでいる家の近くだった。

炎の中、長い刀で心臓を貫かれた人間の男と、貫いた人型の何かの姿が見える。

また、手前には顔のない大型蛮族の死体があり、その上に奈落の核が出現していた。状況から察するに、大型蛮族を仕留めたところで人間の男は不意を突かれ、刺されてしまったようだ。

君達が視界に入ったのか、人型の何かは刀を雑に引き抜き、男を叩き落すとそのままこちらに向かい振るってきた。だが強靭な刃は君達に届く前に奈落の核に直撃したため、世界の崩壊と共に斬撃もかき消されることになる。(フォウを押して画面暗転、そのまま左上の剣マークをクリック)

一瞬の事に戸惑いを隠せないまま、君達は気付くと森の中に戻っていた。

同時に外に出たであろう、アクシズもまた何も分からないと言った表情でこちらの方を見ている。目の前には、いくばくかのアビスシャードと共に地に刺さる剣が鈍い輝きを見せていた。

(多分消化不良でやるせない感じになってる)

沈黙に耐えかねたのか、アクシズが口を開く。

「・・・魔域が無くなったのなら、剣を持って帰ってもいいんじゃない? セイルが欲しがってたし。」

剣は先程より少し輝いているように見えるが、日の当たり方が変わっただけかもしれない。(よくみたら、先ほど確認した錆が消えている。このまま綺麗に抜くことが出来るかもしれない。)

腕力判定8で綺麗に抜くことが出来る。

帰宅。哨戒任務の甲斐あって草原の魔物はいない

村へ戻る。セイルに報告(剣を持ち帰った場合クリア)

∟剣持ち帰り「あ、これこれ!ありがとう、冒険者さん!でもなんだろう、これ。どこかで見たような気がするんだけど・・・」

∟剣放置「あれ?まだ森の方で呼んでる気がするの!」

悩むセイルとアクシズが話している光景は平和そのものです。それを見て、先程の鮮烈な朱い光景が気になる君達は何か知ってそうな人に話を聞こうと思う・・・かな? 気にならないなら聞かなくても大丈夫です。聞くなら村長ですかね。

村長

「おお、お前達、森に魔域があったとか。」

「なんと、この村の襲撃を体験したのか。あれは10年以上前の事じゃ。こんな辺鄙な村に似つかわぬ強力な蛮族が攻めて来ての、村のもんもある程度は戦えるもんもいるんじゃが歯がたたんで、大変だったのじゃ。」

「(村長の強さを褒める:いやいや、それほどでも。今はもうすっかりなまってしまったがのお。)昔はわしより強い用心棒がおったんじゃが、そん時の襲撃で蛮族と相打ってしまっての。身を挺して我らの村を守ってくれたんじゃ。」

村長は悲しみと尊敬の念を込めて空を見ている。(「オーガウォーロードなど、相打っただけでも凄いもんじゃ。」)

「ん?何を言っておる。ストラス殿はちゃんと巨大蛮族オーガウォーロードを仕留めておった。顔はなかったものの蛮族の死体を冒険者ギルドが見聞して確認したんじゃ、間違いない。」

「長い刀をもった人型…?なんの話じゃ?」

「なんじゃと…それでは、ストラス殿は相討ったのではなく、新たに現れた存在にやられたというのか…なんということじゃ。追われているとは言っていたが、そのような事が…セイルになんといえばいいか…」

「そうじゃ、セイルはストラス殿の娘じゃ。彼女が村に来たばかりの頃に、あの蛮族の襲撃はあったのじゃ…」

話を聞いている中、アクシズが村長の家に飛び込んできます。

「ちょ、ちょっと、ちょっと来て!なんか剣が光ってるわ!!」

セイルの元へいくと森で拾った剣が光り輝いている。

「わ、わわ、なにこれ、どうしよう!」

(穢れのある者がいればすこし不快感を感じるかもしれない:○○は少しの不快感を感じました。一瞬の事なのでほとんど気にならないレベルです)


平和な日常の只中に、朱く染まる惨劇の光景が重なっていく。重苦しい空気を切り裂くように、まばゆくも優しい光が周囲を照らし始めていた。


~RED 終~



本日のセッション終了です。お疲れ様でした。

経験点:1000+敵+1ゾロ ガメル:村人救出分 gr:1

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