各シナリオ
導入
共通目的・夢のお告げ
開拓の地トラグティ地方。"大破局"以降、長きに渡り蛮族領であったその土地は、僅かな領地にて細々と人々が暮らすおおよそ自由とは程遠い場所であった。
近年、キングスフォールとラージャハの国家を上げた鉄道網建設事業が施行され、蛮族領の制圧と共に瞬く間に各地で発展がみられた。魔導列車は未だ不安定とはいえ、利便性と安全性が大きく増したトラグティ地方は"新たな冒険の地"として多くの冒険者が足を運ぶことになり、またしがらみのない土地性から商人や多くの移民達が住む自由の地として盛り上がりを見せていた。
(ロックウッドへ画面推移)
ここは住壁都市ロックウッド。住宅の上に住宅が立ち並ぶとても歪な―だが狙撃にはもってこいとなる縦に伸びた建築方法の―街である。
ルーンフォークにとって大きな価値のあるパワージェネレーターが存在し、"大破局"以降も生き残った者達によって守り続けられたルーンフォーク主体の都市である。
受け継がれてきた魔動機術を活かしてラージャハの鉄道事業にもいち早く手を貸しており、恩賞として大きな資金と護衛を得た事で今もなお都市の肥大化が進んでいる。
あなた達はある日、ロックウッドの同じ宿に泊まっていた。
偶然揃っていたのか、冒険者としてパーティを組んでいたのかは自由だ。
それぞれの目的の為に翌日から旅立とう、そう想い眠りについたことだろう。
その日の夜、宿にいた冒険者、つまり君達の全員が、断片的に、だが強烈に印象に残る夢を見た。
ある一人は魔神に襲われているロックウッドの様を、
また一人は蛮族に蹂躙される魔導列車のステーションを、
または魔動機に殲滅される近隣諸国の住人達を。
夢の内容は違ったが、皆一様に大惨事といえるものであった。
1人、違う夢を見る。燃える住居に囲まれる中、少女が自らに剣を向ける。
「ごめんね・・・でも、これで良かったんだ・・・これが、私の、しめい・・・」
(画面変更、ロックウッドへ。給仕係のマーカーを出す)
『おはようございます、冒険者さん! …朝ごはんが出来たのでお迎えに来ましたが、なんだかうなされていたようですね、大丈夫ですか?』
目が覚めると、宿の給仕係が心配そうに君達を見つめていた。
先程の夢が同時期に発生したのか、それぞれ別々のタイミングで起きたのかは分からない。だが、その夢が実際に起きる確定された未来だという事と、それがあなた達しか知り得ない話だという事は断言できる。自らに纏う謎の力を感じたからだ。
あなた達には神託を受けたという確信があった。
身に起きた異変と夢の調査に乗り出すため、冒険者達は宿を出てギルドを訪れる。
それがアナタ達の、最初の冒険となるのであった。
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