十一話

 俺はさらに身を低くして木陰に隠れ、草の隙間から人影の動きを凝視する。徐々に近付いて来る様子に俺は息を殺す。この道を来たってことは、先にある花畑に用があるんだろう。声をかけた時、驚かれて引き返されたら困るから、俺の前を通り過ぎた後に声をかけたほうがいいか――そんなことを考えながら目の前に迫った人物を見て、思わず瞠目した。


 頭の上で結われた青い髪に、若い華奢な女――見たのは二度目の、あの犯人候補の女だった。まさかまた同じ場所で同じ人物に会うとは思わず、俺は通り過ぎて行く背中をぼっーと見送ってた。これ、話しかけて大丈夫か? 向こうは俺がまた殺しに来たって絶対思うよな……。


 眺める女は花畑に着くと、その前にしゃがみ込んで花に触れる。その手付きは優しく、大事に扱ってるのが見て取れる。近くの花から遠くの花まで、まんべんなく目を配ってる様子は、この花を世話してるのが彼女なんじゃないかと俺に思わせた。呪いは花が原因だと言ったのは彼女だ。きっと詳しいことも知ってるはず。呪いを生み出したのは誰なのかも……。


 話を聞かないわけには行かない。だが俺を見れば向こうは恐怖で逃げ出すだろう。絶対に怖がらせちゃ駄目だ。笑顔に、明るい声で話しかけるんだ。そうして警戒感を薄めればこっちの話を聞いてくれる――そう願って俺はゆっくり立ち上がり、道へ出た。


「えっと、こんばんは……」


 どう声をかけるべきかわからず、とりあえず挨拶してみると、先住民の女はすぐに振り向き、そして俺を見ると、驚いたように立ち上がった。


「なっ……何でまだいるの……!」


 灰色の顔は恐怖に引きつり、今にも逃げ出してしまいそうな様子だ。それだけは困ると、俺は努めて優しく言う。


「その、違うんだ! 今回はあんたを傷付けに来たんじゃない。そ、そうだ。前回のこと謝らせてくれ。怖い思いをさせて悪かったよ」


 女を見つめて真面目に謝ったが、その女の顔に浮かぶ恐怖はさほど変わらない。


「何しに来だの……?」


「実は、呪いについて話を聞きに来た。前回俺が言ったこと憶えてるか? 王妃が呪われてるって」


 女は警戒の眼差しを向けてくるが、話はじっと聞いてくれてる。


「王妃に会ったあんたは、呪いをかけた犯人だと思われてるんだよ」


「んだんて、呪いはおいのせいでね!」


「わかってる。あの花のせいだって言うんだろ? じゃああの花は一体何なんだ?」


 聞くと女は急に顔を伏せた。


「それは、王国人のあだがおべる必要はねわ」


「ん? 知らなくていいってことか? だが花のことを教えてくれなきゃ、原因が花だって説明できない。それだとこっちはあんたを疑い続けることになる。そんなの嫌だろ?」


 女の引きつった顔に迷いが浮かんだ。誰だって犯人扱いされるのは気分悪いだろう。


「犯人じゃないって言うなら、そう思われないためにも教えてくれ。あの花は、食べることで呪われる、特殊な花なんだろ?」


 こっちをちらと見た女だったが、またすぐに視線を落とす。


「やっぱりあの時、花っこ食ってしまってだのね……おいがもう少しはえぐ、声かげでいれば……」


 悔やむように女はぼそりと呟いた。


「あれは、食べると呪われる花なんだな」


 確認で聞いてみるが、女は何も答えない。だが呟いた言葉から、やっぱり呪いは花を食べたことが原因のようだ。だとすると――


「あの花に、呪いの力を付けたやつがいるはずだ。それは誰だ」


 女は無視するように黙る。


「もしかして、あんたじゃないだろうな」


「違う! おいはそんたごどでぎねわ」


「ならできるやつがいるはずだ。あんたの仲間に……誰だ?」


 困惑顔がこっちを見つめてくる。


「そんたごど、できるふとなんてこさはいねわ」


「嘘はやめたほうがいい。ずっと疑われ――」


「ばしでね! 本当のごどよ」


 訴えるように女は強く言う。


「だが、花に呪いの力があるっていうなら、それを与えたやつも絶対にいるはずだ。呪いはそういうもんだって俺は聞いてる。違うのか?」


 聞いてみても、女は視線をさまよわせるだけで答えてくれない。困ったな。簡単には教えてくれないとは思ってたが……。


「……呪いはかけた人間を殺さない限り解けないらしいな。王妃は偶然花の匂いをたどって、そこの花畑にたどり着き、花を食っちまった。あんたらの土地に無断で入ったことはよくないが、それだけのことで呪いを受けて殺されるなんて理不尽だろ。王妃は悪意があって入ったわけじゃないんだ。花の匂いに誘われただけなんだよ。可哀想だって思わないか?」


 同情を狙って言ってみると、女はゆっくり瞬きしてからこっちを見た。


「……あの日は、風がしったげ強ぐで、きっと森の外まで匂いが流れでしまったのだで思う」


「強風が吹いてた……それがなければ王妃は素通りしてたはずだ。つまり運が悪かったってだけのことだ。それで呪われるなんて、あまりに不憫過ぎるだろ。助けてあげなきゃ気の毒だ。だから頼む。花に呪いを与えたやつを教えてくれ」


 懇願してみるも、女は視線をそらして困惑顔を浮かべるだけだった。俺も同じ顔になりそうだ。情に訴えるのはもう無理か……。


「……そんなに頑なに教えてくれないんじゃ、こっちは嫌でもあんたを殺さなきゃならなくなる」


「え……!」


 女の表情にまた恐怖が戻る。


「あんただけじゃない。集落にいる全員、王妃の呪いが解けるのを確認できるまで、順番に殺していくことになる。だが俺はそんなことしたくない。したくないからこうして話を聞きに来たんだ。呪いを与えたやつを教えてくれれば、それで問題は解決する。たった一人のしたことで、大勢の命を失いたくないだろ?」


 これは脅しじゃなく、俺の本心だ。後悔するような殺しを、俺にやらせないでくれ――真剣に伝えたつもりだが、女の表情は煮え切らない。一人と大勢、迷うことなんてないはずだ。


「大勢の命より、一人の命を守るのか? それであんたは本当にいいのか? 一人ずつ殺されていくのを見てられるのか?」


 黒い瞳が心を現すように小刻みに揺れてる。頑なな意思を揺さぶれたか……?


「頼むから教えてくれ。その一人を言ってくれさえすれば、大勢の仲間と王妃が助かるんだ」


 うつむく女は自分の中の迷いと闘ってるようだった。身体をふらふらさせ、歩くわけでもないのに足踏みして、明らかに落ち着きをなくしてる。そんな様子をしばらく見せてた女だったが、おもむろに口を開いた。


「……そぢらの王妃様呪われだごどは、おいとしても心痛ぇごどだ。これで王国人どごごしゃがせだのなら、ちゃんと謝るす」


「ただ謝られたって何も解決しない。呪いの犯人を教えてくれないと――」


「そんたふとはいねんだ」


「この期に及んでまだ嘘を言うのか? 集落の全員が殺されてもいいのか!」


「ほんにいねんだ。信じでたんせ!」


 必死な顔で女は叫んだ。……本当に、いないのか?


「いないなら、あの花の呪いはどうやって付けられたんだ。人間の仕業以外は考えられないって聞いてる」


「それは……」


 女は俺から顔をそらして言う。


「……あだには、言えねごどだ」


 俺は腰に手を置き、溜息を吐いた。


「あんた、今の状況わかってるか? 何にも教えてくれなきゃ、皆死ぬんだよ。俺がこの手で殺さなきゃならなくなるんだ。それを避けるために今話を聞きに来てる。俺がこのまま帰ったら、あんたらは――」


「それはわがってらんだども、教えられねのよ」


「何でだ」


「おいがだの決まりだんて……それは破れね」


「決まりを実直に守ることと、大勢の仲間の命と、どっちが守るべきものだ」


 これに女は恨めしい目を向けてくる。


「もぢろん仲間さ決まってらわ。んだども、これ王国人教えだら一大事になってしまうがも……」


「一大事……? そんな重大なことなのか? あの花の呪いは」


「おいがだにどっては……」


 女は顔をしかめ、悲痛な表情を見せたと思うと、頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ。


「皆も王妃様も助げでゃんだども、決まり破ればおいがだは生ぎられねぐなるがもしれね……」


 そう言って女は一人うめく。……あの花に、先住民族の生き死にがかかってる? 大げさだろとも思ったが、頭を抱える女の様子には演技に見えない当惑を感じ取れる。破れない決まりと仲間の命、どちらを優先するかを本当に迷ってるようだ。俺がそうさせておきながら、悩み苦しんでる彼女を見てると、何だか申し訳なさを感じてくるな……。


「……なあ、全部話してみてくれないか?」


 俺の声に、女はそろりと顔を向けてくる。


「あの花がどんなものかは知らないが、それを詳しく話してくれれば、俺達があんたらを助けることができるかもしれない。その、生きるか死ぬか、なんだろ? 死を避ける方法を一緒に考えてみるってのはどうだ?」


「王国人、おいがだどご助げでけるの……?」


「話の中身次第だが、そうすれば決まりを破ろうとも死なないんだろ?」


「死なねがどうがは、王国人次第だ。王国人は助げる約束してけるの?」


 一瞬ためらったが、俺は大きく頷いて見せた。


「約束、するよ。あんたらがこの先も生きられるように助ける」


 胸を張って言ったものの、これは俺の独断だ。ミカには、貴様が責任を取れ、とか言われるだろうな。絶対に……。でも先住民を皆殺しにするよりは遥かにいい。


「その言葉、信じでえの?」


 女の疑う目がこっちを見つめる。


「俺はあんたを手にかけようとした男だ。信じられない気持ちはよくわかる。だがもし今もあんたを狙ってるとしたら、話しかけないで背後からそっと殺ってるよ。そうしなかったのは、俺があんたや他の仲間を殺したくなかったからだ。言い換えれば、助けたかったからだよ。あんたを殺すよう命じられてたが、命を失わずに済む解決方法があるなら、まずはそっちを試すのが先だろ?」


 俺をじっと見つめる女は、その視線でしばらく嘘を捜し続けてたが、やがて険しい表情を緩めて口を開いた。


「……わがったわ。あだの言葉信じでみる」


 ホッと息を吐き、俺は胸を撫で下ろした。


「ありがとう……それじゃあ花について――」


「待って」


 俺の声を止めた女は急にそわそわし始めた。


「何? どうかした?」


「こごで話すわげには……誰がが来だら言い訳でぎねわ」


 時間は夜だが、確かに誰も来ないとも限らない。現に彼女はここにいるんだし。


「場所を変えるか? どこならいい?」


 聞くが、女は不安そうな表情を浮かべて黙ってしまう。


「急にどうしたんだよ。何をそんなに――」


「やっぱり、決まり破るのはおっかなぇ」


「え? ま、待ってくれよ。俺を信じて話すって言ったばっかり――」


「話はするす。んだども、自分がら話すのが何だがおっかなぐで。皆裏切るみだいで……」


 完全には気持ちを決め切れてないのか。こりゃ参ったな……。


「これは裏切りじゃない。助けるためだ。そうだろ?」


「んだども、皆はそう思ってぐれねで思う。おいが進んで決まり破ったど……」


「そう思われたとしても、俺達が助けて問題解決すれば、あんたは皆から感謝されるよ」


「そうなればえんだども、やっぱり……」


 女はうつむき、考え込んでしまった。やっぱり話せないとか、言い出さないでくれよ――ハラハラしながら待ってると、女は何か閃いたように顔を上げた。


「……そうだ、えごど思い付いだわ」


「え、何……?」


 女は俺を見据えて真面目な顔で言った。


「あだがおいどご、さらえばえのよ」


「……さらう? は? 俺があんたをさらえってのか?」


 女は深く頷く。


「ええ。そうすれば身の危険がら話さざる得ねがったど説明でぎるわ」


「俺を誘拐犯にする気か?」


「全部終わったら本当のごど話すわ。あだはえふとだったって」


 俺を悪人にしてでも疑われない予防線を張っておきたいのか……そこまでさせるあの花のことがますます気になってくる。


「んだんて、おいどごあだの家まで連れで行って」


 俺に近付いた女はそう言って頼んできた。……まあ、助けると約束したが、そんな中身もわかってないこと、俺一人でできるとは思えないし、その時はミカの力を借りるつもりでもいた。俺は誘拐犯になるが、女の話を直に聞いてもらったほうが話も理解も早いかもな……。


「……俺の家じゃないが、俺に指示するやつが向こうの丘にいて、そこで野営してるんだ。あんたの話はそいつにも聞いてもらいたいから、そこへ連れて行くよ。さらったふりでな」


「あだの仲間……? ひどぇごどはしね?」


「いきなり斬りかかることはしないと思うが……その時は俺が止めるから安心してくれ」


「んだが……そいだばお願いするす」


 不安げな顔を見せながらも女は俺の後に付いて歩き出す。森に入り茂みをかき分け、夜空が見渡せる野原に出ると、女はそれを見上げて感嘆の声を漏らした。


「うわあ、空がしったげ広ぇ」


 ここまで来れば匂いはもう届かないだろう――俺は鼻に詰めた葉をフンッと出し、息苦しさを解放してから聞いた。


「あんた、森から出たことないのか?」


「出る必要がねし、不用意さ出でも、王国人ど会ってしまうがら、そうだばねように皆森がらは出ねわ」


「何でそんなに王国人を避ける? 俺達が何かひどことでもしたのか?」


「そうでねんだども……それは後で話すわ」


 話してくれるなら無理に聞くこともないか。


「……とごろで、あだの名前は?」


「え? 名前なんか聞いたって、どうせすぐ忘れるよ」


「おいがだどご助げでけるふとの名前だば忘れねわ」


 そう言って女は微笑んだ。初めて見る笑顔だな。少しは不安や恐怖が薄れたか。


「……ヨハンネスだ。ヨハンでいい」


「わがったわ。おいは――」


「ミンナ、だろ? 前回そう呼ばれてた」


 先に言った俺を、ミンナは丸くした目で見てくる。


「ええ、そう。おいはミンナ。ミンナ・メリっていうの」


「へえ、もっと変わった名前かと思ってたが、そうでもないんだな」


「変わった名前って……?」


「たとえば、ブンザとか、テニハンとか、聞き馴染みのない語感の名前かと」


「ブンザにテニハン? そんた響きの名前、おいがだは付げねわ」


「ふーん、言葉は訛ってるけど、そういう感覚は王国人と似てるみたいだな」


「似ででもおがしくねわ」


「え、何で? まったく文化が違うんだぞ?」


「それは……着いだら話すわ」


 気になることは全部話の中で、か。彼女はどこまで教えてくれて、どんな助けを求めるのか――俺は足を速めて丘の野営地を目指した。


「……何者だ!」


 緩い坂道を上ると、離れたところから夜番の兵士が腰の剣に手を置いて聞いてきた。


「だから、こんな時間に来るやつなんて俺しかいないだろって、前に言っただろ。よく見ろ」


 怒鳴る俺を見つめる兵士は、次に隣のミンナへ目を移す。


「……そいつは誰だ」


「彼女は先住民で――」


「先住民だと!」


 驚く声を上げた兵士はジリと一歩引いた。


「ああ、大丈夫だ。呪ったりなんかしな――」


「どこかへ連れて行け! 呪われたらどうする!」


「聞けって。彼女はそんなことしない。話をす――」


 俺の言葉を最後まで聞かずに兵士は踵を返して走り去ってしまった。


「……おいのこど、おっかながってらの?」


 ミンナは不思議そうに聞いてきた。


「王国人は皆、先住民に会うと呪いをかけられると思ってるんだ。俺も少し前まではそう思ってたよ。それぐらい昔から言われてることなんだ」


「そうなのね……んだども呪いは、あの花ががげるのよ」


「それをちゃんと説明してくれ。あいつらに」


 ミンナを連れて俺は野営地に入った。すると逃げた兵士がミカを連れてこっちにやって来る姿が見えた。そこに俺は軽く手を振る。


「戻ったぞ。客も――」


「貴様、先住民など勝手に連れて来るな!」


 怒りを滲ませた顔でずかずかと迫って来たミカは、焚き火を挟んだ向こう側で止まると、腰の剣を抜いて構えた。それにならうように三人の兵士も剣を抜き、俺達を睨みながら構える。


「待てよ。剣を下ろせって。彼女が怯えるだろ」


「一体何を考えている? 我々を呪い殺すつもりか!」


「そんなわけないだろ。彼女は呪いなんてかけない」


「貴様の言うことなど信じられるか!」


「じゃあ信じられないやつにこんな仕事させるな! 俺は俺で、必死に丸く収めようと頑張ってんだよ!」


「丸く……?」


「ああ。誰も死なないように、その方法を探して、やっと彼女を説得できたんだ。話をしてくれるっていう善意の相手に剣なんか向けるな!」


「私はそんな指示をした覚えはない。妃殿下のために先住民の女を仕留めろと――」


「仕留める前に話を聞く機会を得たんだ。それからでも遅くないだろ」


「だがそいつは呪いを――」


「俺を見ろ。何かおかしいところがあるか? 森に入って彼女に会って、さらに言葉を交わしても呪いなんかかけられなかった。先住民は会っただけで呪いをかけてくるなんて話は、長く交流のない王国人が作った迷信だ」


 ミカと兵士達は剣を握り締めながら戸惑いの表情を見せる。


「勇気を出してここまで来てくれたんだ。話ぐらい聞いたっていいだろ。それで誰も死なずに済むかもしれないんだ。ミカも確信を持って犯人を仕留めたいだろ?」


 奥歯を噛むような仕草を見せ、ミカはしばらく黙って俺とミンナを交互に睨んでたが、ふっと力を抜いたと思うと、構えてた剣をゆっくり鞘へ戻した。


「……いいだろう。そこまで言うのなら、話を聞いてやる」


 安堵して俺は息を吐く――毎度面倒なやつだな。


「ただし、我々に近付くな。距離を開けて話せ」


「だから呪いをかけられることは――」


「心変わりしないとも言い切れない。その女が少しでも不審な言動を取れば、ただちに斬り伏せる」


 俺は呆れつつも了承した。


「わかったよ……怖がりをなだめるのは疲れる」


「……今、何と言った?」


 すぐに俺は首を横に振る。


「何にも言ってないって。ちょっと疲れたってだけだよ。……怖がらせて悪い。何せこいつら、先住民に初めて会うみたいだからさ。警戒心が強いんだ。それじゃあ、呪いと花のこと、話してくれるか?」


「ええ……わがったわ」


 焚き火の側に置かれた丸太に座るよう促すと、ミンナは緊張した面持ちでそこに腰かけ、俺達を見回してから話を始めた。

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