第22話 ベアトは日当にされてしまう ♥♥

*第22話は、出だしから、ほぼすべて性的表現、性癖的表現が入ります。あからさまな描画、下品な描写ではないことは約束できますが、苦手な方は様子をみてご遠慮ください。







 ベアトが俺(=ルーヴェント)の部屋に来たのは、帰館して一時間ほどたってからだった。


「おい、部屋に入るときはノックくらいしろよ」

 裸で淡々とをつづけながら顔も見ずに言う。

 娼婦の青いドレスに着替えたベアトリーチェが視界の隅に入る。両手を口元にあて目を見開いているようだ。

「その、何度もノック……しました。したんですが」


「そうか、こいつの声で聞こえなかったんだろう。すまないな」

 こいつと呼ばれた黒髪ボブヘアの修道女は、ベアトリーチェとは反対のほうへ顔をむけると、必死に唇を咬み声を押し殺した。


 いったん動きを止めると、腰を突き出し壁に両手をついている女を後ろからながめた。

 

 濃紺の修道服は肩甲骨あたりまでまくり上げられ、脚から尻そして背中までもさらしていた。黒いストッキングは腿の付け根ほどまでの高さであり、両膝の位置まで白い下着はずり降ろされている。


 救出した侍女ロザリナの治療の為に治療師ヒーラーを教会から呼び寄せたついでに、お気に入りだった修道女も呼ばせていたのだ。



「で、俺に何の用だ。ベアトリーチェ」

「は、はい、ロザリナは医師に薬を処方してもらいました、もう大丈夫です。明日には意識が戻るといっていました。今は治療師ヒーラーさんから生命力を入れてもらっています」


「だから?」

 そのままで、修道女の背中から尻へと中指を這わせる。そのまま指を下へ滑らすと、女は震えながら息を大きく吐いた。


「だからって……ほ、報告です。傭兵団長も気にしてると思いましたから」

 最初は困惑したような表情をみせていたベアトリーチェだったが、しだいに厳しい目つきに変化していた。

「あ、あの、その方は教会のかたですよね? 許されないことです、今すぐやめて下さい!」


「……だってよ」

 修道女の尻を平手で打つと、乾いた音が部屋に響いた。体を折りたたみ、俺の腹に背中を密着させると耳元で低い声で問う。

「おい修道女、聞いてるか? 許されないことだからやめろって言っているぜ、やめてほしいか?」

「……」

 女は壁に両手をついたまま首を左右に振る。


「そういうことだ。金を払って抱いているんだ、俺のお楽しみを邪魔するんじゃねえぞ」

「だ、だって聖職者のかたですよ? 売春じゃないですか、神の冒涜です」


「冒涜だってさ、お仕置きが必要だな」

そう言ってまた尻を平手で打つと、ベアトリーチェの顔が引きつった。


「教会組織が信者の寄付金だけで成り立つと思っているのか? どこまでもおめでたい女だ、ベアトリーチェ。こいつらは貴族や金持ち相手に、治療ヒールや性技を売って稼いでいるんだ」

 幾度となく尻を打たれた修道女の白い腰が、前後に揺れうごく。

「ベアト、見ろ。こいつもってよ」


 俺はベアトリーチェを無視するように、修道女の腰を掴むと作業をつづけた。



「わ、私は、終わるまで待っていればいいのですか?」

 部屋を出ていこうともせず、ベアトリーチェは無表情に問いかけて来た。

「はあ? 終わるまで待つ、って何だよ」


「その、今回の、ロザリナの件のお礼を……傭兵団長は、私を好きにするって言っていましたから」

 ベアトリーチェは首から耳までを真っ赤にし、消え入りそうな声で言った。


「ああ、その件だが今夜はこいつがいるから、お前はいい、不要だ」

 修道女が押し殺していた声をまた漏らし始める。猿のように赤くなった尻を平手で数回打つと、強く締まり、声はさらに大きくなった。


「ふ、不要? 不要ですって!?」

 口を尖らすよう縦に開き、何とも言えない表情をベアトリーチェは見せた。


「不要だが、俺にとって不要と言う意味だ。お前は今夜ディルトの相手をつとめとけ。ベアト、お前を副官ディルトの今日の日当として使う」

 ベアトリーチェは、予想すらしていなかった言葉に息を呑んだ。


「ま、待て、傭兵団長。私にディルトさんの、その、……相手をしろと?」


 いったんベアトリーチェは無視して、作業に意識を集中した。

 修道女は吠えるような声をあげ、膝をガクガクと震わせる。繰り返し打たれた尻のせいか締め付けが強く、引き抜くときは抵抗感があった。そのままベッドへ放り投げる。


「奴隷として買ったお前を、どう使おうが俺の勝手だろ。出撃前に『好きにあつかっていい』と言ったのはお前だぞ。……まあ、お前のようにろくに経験のない小娘でディルトが満足できるか? これは大いに疑問だがな」

 

 俺はベッドに移ると修道女の衣服を剥ぎ、まだ両膝にかかっていた白い下着を抜き取る。黒いストッキングだけの姿となった女は呼吸を乱しているが、かまわずに唇を吸った。


 ベアトリーチェは藍色の目を大きく開け、まだ立ったままで俺をにらみつけていた。

 そして、組み敷いた修道女の肌からは、汗に混じって石鹸の匂いがする。惚けた表情を見ながら唇をつよく吸い、下からも奥深くまで突いた。


「うっとおしい、邪魔だ。早くディルトの部屋に行け! 風呂に入って綺麗にしてからだぞ」


「お風呂は、入っています。言われなくても、出ていきますから」


 修道女が叫び続ける中で、聞こえるかどうかのベアトリーチェの声だった。





**

物語の描写はここまでで、この夜ベアトリーチェがどうなったか?読者の方の想像にお任せします。

大変な目に合い続ける彼女ですが、次回と次々回は『ご褒美的な甘々展開(エロは無し)』となりますのでご安心ください。

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