第7話 ベアトを寝室でわからせる ♥♥
*暴力的行為、性的表現高めの回になります。苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
目の前で、ベアトリーチェが紺色の娼婦のドレスを着せられ、両足をベッドに縛られている。
ディルトやユキといった他の団員は、ベアトを風呂場から運び込み縛りあげると、それぞれの部屋へ帰ってもらった。
いま俺の個室にいるのは煙管を
ベアトリーチェの両手首は手錠で背後に固定してあり、縄で両足を広げた状態のままにした。その足を縛った縄もベッドの両隅につないである。
そのため、無理矢理に着せた娼婦用の青いドレスだが、白い太ももが露わになりギリギリまでスカートがめくれあがってしまっている。
「カシスの野郎に使ったプレイ用の手錠が、こんなところで役に立つとは思ってもいなかったよ」
「ふうん、カシスもすました顔して、コッチもなかなかやるのね……」
高級娼婦で娼館長のヴィオラは、縛られ身動きが取れないベアトリーチェを蔑むように眺める。そのヴィオラの衣装は紫と黒を基調とした露出の多いドレスで、手にした煙管に火を入れふかしている。
やがて煙管の煙が甘い匂いと共に、部屋を曇らせてゆく。
「んっ、ぐもももっ!」
ベアトリーチェは何かとわめきたてるので、元々履いていた水色の下着を口に押し込み、静かにさせた。
下着とはいえ王族の身に着けるものであり、シルクで作られたものだった。
『エフタルの麗騎ベアトリーチェ』が足をひろげ、自ら履いていたもので口封じされた姿は、被虐的であった。
「で、ルーヴェント。この娘どうするのよ?」
「どうするって、それくらい分かってるんだろが」
ヴィオラは腰に手を当て、ベアトリーチェを睨みつける。
「おまえ、奇麗に洗ってあげてたのに、殴りかかってくるなんてどういうつもりなのよ」
そう言い、煙管から焼けた赤いものをベアトリーチェの白い内ももに落す。
「ぎ……ぁっ!……ぅぅぅむ」
口に布を押し込まれているので大きな声をあげることができない。
「何て言ってるの? 謝ったら許してあげるけど」
「……ぅうう、がぁっ」
謝るにも喋ることが出来ないベアトリーチェに、ヴィオラは続けて赤いものを落とす。甘い匂いが、ベアトリーチェの内ももに立ち込める。
「おいおい、コイツは俺が大金出して買ったんだ、傷跡はつけないでくれるか?」
「大丈夫よルーヴェント。コレね、跡は残らないの、蝋燭のロウみたいなもの。熱さと痛みは桁違いだからプレイには使えなくてね、あはははっ」
狐のような顔をしてヴィオラは、苦しみに身をよじるベアトリーチェの反応を楽しんだ。
俺は、涙目になりつつも、それでも気位の高さを見せる彼女に
見ず知らずの男達にひとり捕らわれ、このように縛り上げられても決して屈しない、そんなベアトリーチェの気位の高さに引き込まれそうになった。
そして、その『中途半端な彼女の強さ』を、自分の手で叩き潰せると思うと体の底から
無理矢理に顔の筋肉を動かし、意地が悪そうな表情を作って語りかける。
「なあベアト。お前は、白金貨二十枚で俺に買われた奴隷だ。これから、お前は俺の所有物だ」
ベアトリーチェは、俺を睨み返すと首を左右に振る。現在のところ彼女に動かせるところは首から上しかない。
意味が分からないという感じで首を振り、俺をにらみつけている。
「あと、俺の口からベアトリーチェ、お前にハッキリ言っておくことがある」
そう言い、左手で亜麻色の髪を掴んだ。血と泥で汚れていた髪は、奇麗になり良い匂いを放っている。
「お前は、うちの団員と、親切で接してくれたヴィオラに暴行をはたらいた。ヴィオラは動けないでいるお前の体を奇麗に洗い、替えの服まで用意してくれたというのにだ。俺は、それを許すわけにはいかない」
そう言い、平手でベアトリーチェの頬を打った。
その痛みに、ベアトリーチェの目が大きく見開かれる。
「王女であろうが関係ない。ヴィオラと団員に謝罪しろ! それが道理だ」
続けて何度も、彼女の白い頬を平手で打ち続けた。
気づくとヴィオラが俺の腕に抱きついて来て、制裁を止めようとしていた。
「や、やめてあげなルーヴェント。私はさっきので気が済んでるんだから、もういいよ、ね? もうやめてあげて!」
「ふん」
彼女を腕から振り払い、突き飛ばした。自分も散々に痛めつけておいて何を言っているのだろうか。
ヴィオラも、結局のところは部下や抱えた娼婦達には甘いところがある。
「おいベアト、ヴィオラがこう言っているから、この件は許してやる」
打たれた頬を赤くし、ベッドに縛られたベアトリーチェに告げる。左手は髪を掴んだままだ。
俺が顔を思いきり近づけると、ベアトリーチェは首をひねり横を向く。涙を浮かべてはいるが、まだ一筋として流してはいない。
その彼女に、子宮に響くような低く重い声で教えてやる。
「ゆっくりとでいい、今の自分の立場を理解しろ。お前は俺の所有物、つまり『奴隷』だ。……今からお前を抱く」
腹の中に熱が渦巻く。その熱が、尖った牙をむいた獣のように暴れるのを感じる。
「ね、あたしはどうしてればいいのよ」
ヴィオラが、腕を組み首をかしげて聞いてくる。
「まずコイツをやって、次があんただ。とりあえず、そこらで見物しててくれ」
「ふうっ、まあいいけど。つまらないもの見せないでね」
ヴィオラは近くにあった木の椅子に腰をおろす。ふたたび、煙管の煙が甘い匂いを立て、部屋を曇らせてゆく。
ベアトリーチェを見つめると口元だけで、わざとらしく笑いかけた。
俺は、僅かな安堵感を得る。
ベアトリーチェの体に『ほんの少しの恐怖』が走るのを見たからだ。
気づいた時には、彼女の体を更に押しひらき、幾度も貫いていた。
*
第一章 王女は傭兵団長に奴隷として買われる 終了
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