帆地槍(ぽちやり)さんのペーソス おひとりキャラバン隊様

【タイトル】 帆地槍(ぽちやり)さんのペーソス

【作者】 おひとりキャラバン隊

【ジャンル】 恋愛

【執筆状況】 完結

【形式】 短編

【読んだ話数】 「第6話 親切な店員」まで

https://kakuyomu.jp/works/16817139555308420474


 ペーソスとは「なんとなく身にせまってくるうら悲しい感じ。 しんみりとした哀れさ」という意味らしいです。

 タイトルがどういうお話なのかを見事に表しているなと感じました。タグにも「非モテ男の悲哀」とか「涙なしには語れない」と書かれているのですが、本当にそんな感じです。読んでいてもの悲しくなります。


 こちらの作品はラノベというよりは文学作品といった文体で、一人称で進んでいきます。一人称は主人公の思考がダイレクトに読者に伝わる文体なので、それがもの悲しさに拍車をかけているように思いました。

 帆地槍さんというキャラクターがリアルです。あーいるな、こんな人と思ってしまう言動が描写されているために、現実に存在する誰かの生活を覗いているような気持ちになります。


 「非モテ男の悲哀」とタグに入っていることから、作者様はあえて女性にもてなさそうなキャラを描いているのだと思います。完成度が高すぎてすごいなと思いました。


 こちら二万字ほどの短編作品です。私が読んだところまでですと、お話の半分くらいでしょうか。現代ドラマってファンタジー作品と違って、物語の展開が予測しにくいので、今後お話がどういった方向に進むのかは分かりません。

 タイトル通りにもの悲しい展開で終わるのか、タグにある「ほっこり」展開が待っているのか。気になる方は読んでみてはいかがでしょうか。


 企画に参加いただきありがとうございます。




追記

 こちら、扱っているテーマが繊細に感じたので、一万字までというルールでしたが、二万字程度の短編ということもあり最後まで読みました。

 知識の有無や男女差で、作品に対する感想や印象が大きく変わりそうな気がします。読んだ感想に正解はないので、どう感じるかは人それぞれだと思いますが、知らない方こそ、世の中にはこういう人もいるんだなと知る切っ掛けになるような作品だと思いました。

 私は冒頭で察してしまったので、全く笑えなかったのですが、コメディよりに感じたという他の方の応援コメントを読んで驚きました。これが知ってると、知らないの差なのだろうなと。

 感想を書くときは、なるべく個人的な感情は削ろうと思っているのですが、この作品に関してはなかなか難しいです。

 作品の印象を下げないように軽く修正しましたが、問題がありましたら削除しますので、お気軽に連絡ください。


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