【タイトル】　any day now

【作者】　rei

【ジャンル】　現代ドラマ

【執筆状況】　完結

【形式】　短編

　あらすじはとてもシンプルに「二ヶ月の間だらだらと生きてみるだけのお話です」と書かれています。本当にその通りのお話です。

　タイトルの「any day now」は直訳すると「今すぐいつでも」という意味だそうです。読み終わってから改めてタイトルを見ると、なるほどなあと思いました。

　一人称視点で日常が描かれていきますが、その日常の描写が巧みだなと思いました。現代ドラマを書くのって難しいと個人的に思います。大きな事件やバトルがない、特殊設定もない日常を飽きさせずに読ませるって文章力がないと出来ません。

　この作品の場合は日常的な出来事のなかに「あれ？」と思うような引っかかりが混ざっていることで先が気になる構成になっていると感じました。

　あまり詳しく語るとネタバレになってしまうので濁しますが、そうすると決めてしまった人の過ごす日常というのはこういうものなのかなと。周囲にとっては大きな事件となるでしょうが、本人にとってはキャッチコピーの言葉につきるのでしょう。

　短編作品なのでそれを決めた理由などは分かりませんが、描写されないからこその余韻であり、深みだなと感じました。

　彼女の眠りが穏やかであったことを祈ります。

　企画に参加いただきありがとうございました！

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