壊蝕⇔エクスビボ 睦月稲荷様

【タイトル】 壊蝕⇔エクスビボ

【作者】 睦月稲荷

【ジャンル】 SF

【執筆状況】 連載中

【形式】 長編

【読んだ話数】 「1‐2 血肉の大地」まで

https://kakuyomu.jp/works/16817330660398956222


 舞台は災害によって大地が海の底に埋没した世界。

 人類が大地の代わりにしたのは万能培養細胞を造り出す「エクスビボ」。それによって造られた超巨大培養人工島にて人々は生活しているわけですが、この大地、実は肉らしいです。巨大な肉の上に人類が生活していると考えると、なんだか不安になりますね。肉というのが妙に生々しい。生きているわけではないのでしょうが、死体の上に立っているような落ち着かない気持ちになります。


 しかしながらこの世界の住人にとってはエクスビボの上で生活するのは普通のこと。そもそも災害によって大地が埋没してるわけですからエクスビボの上で生きる他ないわけです。

 ですがある日、大地と人間が腐敗する事例があちこちで発生するようになります。それは肉の上で生活している人類を脅かすには十分な脅威です。


 そんな世界で生きる主人公は人の力を超えた特別な能力を持っています。一万字までですと人間離れした身体能力があり、それを駆使して崩壊した地面から海に落ちそうになった人を助けるというヒーローのような活躍をしていることが分かります。

 これだけでも十分な主人公気質ですが、キャッチコピーは「救えるのは記憶の欠けた少女ただ一人」。この記憶の欠けた少女は主人公だと思われるので、今後、世界において重要な存在になることは間違いありません。


 肉だから腐敗するのは当然といわれればそれまでな気もしますが、ある時を境にというのが気になります。培養された肉に期限というものがあるのか、それ以外の理由があるのか。物語が進むにつれて明かされていくのだろうと思うとワクワクします。

 それと同時にあらすじにある「その為ならどんなことをしてでも――」という一文がなかなかに不穏です。主人公を待ち受ける未来はどんなものになるのか、世界を救うことが出来るのか、気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。


 企画に参加いただきありがとうございます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る