見知らぬ科学の世界でも、魔法少女は暴れたい きぬもめん様

【タイトル】 見知らぬ科学の世界でも、魔法少女は暴れたい

【作者】 きぬもめん

【ジャンル】 SF

【執筆状況】 完結

【形式】 長編

【読んだ話数】 「4、ムカつくものへの反抗心」まで

https://kakuyomu.jp/works/16817330651365848570


 魔法少女と言われて皆さん何を思い浮かべますか?女児アニメとして人気を誇っていた作品やダークな雰囲気で子供を泣かせ大人をビビらせた作品。変身によって性別が変わるものなんかもありますね。魔法を使って夢と希望を叶えるものもあれば、ガチの戦闘を行う作品もあります。


 そんな中でこの作品、タイトルに「魔法少女は暴れたい」とあります。この時点で魔法少女ものであり、戦闘系であることが分かります。なんて読者に優しい配慮でしょう。大暴れする魔法少女を求めている人、ここにあると一目でわかります。


 ストーリーとしては主人公、気がつくと異世界にいました。そこはAIが発展した世界で、主人公はロボットに囲まれており、並行世界の技術を調べるために実験動物扱いされそうになります。ここで普通の少女であれば震えて絶望するところですが、今作の主人公、ビーム打つ系の魔法少女です。遠慮なくぶっ放します。


 理不尽な状況でも主人公に現状を変える力があるとストレスなく読むことができます。俺つえぇ系が流行っているのはそういった爽快感を味わえるからなのでしょう。

 しかしこのお話の主人公には強力な力と共に制限もあります。この設定のおかげで爽快感と共にドキドキ感を味わせてくれます。


 それに加えて魅力的なのが主人公の性格。理不尽な状況に置かれて、嘆くでも混乱するでもなく、ムカつくから抵抗しようという心意気。元々が理不尽な状況というのもあって、やっちゃえ!と応援したくなる主人公です。

 今まで魔法少女として戦ってきた経験から直感も鋭いらしく、これから未知の異世界での戦いがはじまるという状況でも、この子ならなんとか切り抜けられるだろうという安心感があります。


 こういう安心感って大事だなと思うのです。ハラハラ展開も良いですが、ずっとハラハラしていると読む側としては疲れてしまいます。この主人公、登場人物たちならどんなピンチも乗り越えられるだろうという安心感があるからこそ、どんな厳しく辛い展開でも安心して読み進めることが出来ます。

 そういう安心感がない作品って、私はバッドエンド好きじゃないので元気なときしか読めなかったり、読むペースが遅くなったりします。

 といってもこれはハピエン主義の人の意見なので、厳しい展開が好きな人は違う意見になるでしょう。ここらへんは好みが出るところなので、どういった人に向けるお話かで大きく変わってくるところだと思います。


 作品のジャンルがSFなのも気になるところです。ロボット、AIが主流な世界で、魔法少女がどのように暴れするのか、元の世界に帰れるのか。

 こちらはすでに完結している作品ですので、気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。


 企画に参加いただきありがとうございます。


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