来世に期待します〜出涸らし令嬢と呼ばれた私が悪い魔法使いに名を与えられ溺愛されるまで〜 景華様
【タイトル】 来世に期待します〜出涸らし令嬢と呼ばれた私が悪い魔法使いに名を与えられ溺愛されるまで〜
【作者】 景華
【ジャンル】 恋愛
【執筆状況】 連載中
【形式】 長編
【読んだ話数】 「第5話 ちょっとうぶな悪い魔法使い」まで
https://kakuyomu.jp/works/16817330664438378384
不遇からの溺愛というシンデレラストーリーを最近よく見かけます。不運な主人公が強いヒーローに愛されて幸せになるという展開に憧れる女性が多いからなのでしょう。
しかしながら不遇ものって、冒頭の不遇シーンを読むのが個人的は苦痛です。幸せを表現するためには不幸を描かなければいけないのは分かるんですが、あまりに酷いと後々幸せになると分かっていても読むのが辛い。あまりにも辛い展開が続くとその後幸せな展開が待っていたとしても、いや、人間あんなトラウマ与えられて簡単に癒やされたりしないが。トラウマ舐めてんのか。と謎キレしたくなります。
物語なんだからそこにリアルさ求めんなよとか、主人公がトラウマ抱えて弱っている描写を長々されても読者は面白くないという意見は分かるのですが、ならこっちが引くようなトラウマ描写をするな!と言いたくなってしまうのです。
面倒くさいオタク意見なのでここら辺の個人的意見は左から右に流していただいていいんですが、何が言いたいかというとこの作品は不遇シーンがコンパクトかつ印象的で良いということです。
タイトルにもなっている「出涸らし令嬢」ですが、これは主人公が呼ばれている名前です。自分を冷遇する両親はもちろん、優しくしてくれる姉ですら主人公を「出涸らしちゃん」と呼ぶせいで主人公は自分の名前すら忘れています。
これだけで長々不遇描写をしなくても主人公がどんな扱いをされてきたのか伝わってきます。長々主人公の虐げられシーンを書かなくても設定一つで冷遇されていたという印象を読者に与えることが可能なんだなと勉強になりました。
主人公は頭を打った拍子に前世の記憶を思い出し、現状に絶望し、姉から話しを聞いていた悪い魔法使いに痛みなく来世に送って貰おうと森へ旅立ちます。そこで出会ったのは主人公が餌付けしていた猫とカラス、そして悪い魔法使い。
悪い魔法使いは姉に聞いていた話とはまるで違い、主人公に居場所と名前を用意します。あらすじによりますと、人々とのふれあいを通して主人公の本当の力が目覚める展開のようです。
いつものごとく、あらすじちゃんと読まず、タグも確認していなかったのでこの感想を書きながら「実は聖女」タグに気づきました。
知らずに読んでいても、実姉、一見優しそうに見えるけど怪しいなと感じる描写が節々にあります。両親の行動止めなかったり、主人公を「出涸らしちゃん」って呼ぶ時点で大分黒い。
話が進んでいくと姉の真意も分かってくるのかなと思うとワクワクしますね。
暗めなスタートですが「ハートフル恋愛ファンタジー」とあらすじにあるように、猫とカラスとうぶな魔法使いという組み合わせから癒やされそうな気配を感じます。
興味を持った方読んでみてはいかがでしょうか。
企画に参加いただきありがとうございます。
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