氷像にて瞑目 瑛様
【タイトル】 氷像にて瞑目
【作者】 瑛
【ジャンル】 恋愛
【執筆状況】 完結
【形式】 短編
https://kakuyomu.jp/works/16817330665923341319
友達の付き合いで占い師の元へ行った主人公。占いなんて信じていない主人公は話し半分に聞いていたが、占い師は頼んでもいないのに主人公のことを占い出す。その占いはなんともうすぐ死ぬというもの。
当然主人公は信じないが、その後体に異変が起き始める。占いが本当だと気づいた主人公は慌てるが、生き残る唯一の方法はたいして話したこともないクラスメイトとキスをするというものだった。
タイトルの印象からもっと堅めの文学作品なのかなと思ったのですが、読んでみるまるで印象が違います。主人公は女子高生ですし、内容は恋のお話。そして文体は読みやすく、短編ですのでテンポよくお話が進んでいきます。最初に抱いた印象を良い意味で裏切られました。
瞑目の意味を調べてみたところ、「目を閉じること。特に、安らかに死ぬことを指す」と出てきました。読み終わってからタイトルを改めて見ると意味深です。
キス=目を閉じると考えると、キスできなければ安らかに死ぬということでしょうか?そう考えると主人公、結構ギリギリの状況だったんですね。
占い師の正体、主人公を襲った不調の原因などは明記されません。特に主人公を襲った不調はファンタジックなものなので、説明したくなりそうなものですが
あえて明かさないからこその面白さってありますよね。
主人公が死にかけたから縁が結ばれたのか、縁が結ばれなかったから死にかけたのか。どっちにしろ運命的ですし、今後の二人を想像するとニヤニヤしてしまいます。
私は二次創作を結構読むのですが、二次創作って公式が説明不足の方が盛んになる傾向があると思うのです。公式で語られない、情報が少ない。だからこそ、その作品、キャラクターが好きな人は想像で補います。そうして楽しむ人が多いジャンルは長く多くの人に愛されている印象があるので、あえて描写しない想像の余地を残すというのはテクニックの一つなのだと思います。
でも狙ってそれをするのは難しいので、今作で勉強させていただきました。
他の方の作品を読むのって娯楽としてはもちろんですが、書き手としても学びになるので読書企画をするたびに新しい出会いと学びと刺激をいただけて、企画をしてよかったなと思います。
企画に参加いただきありがとうございます!
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