【タイトル】　ストレスチェック

【作者】　橘ミコト

【ジャンル】　SF

【執筆状況】　完結済

【形式】　短編

　主人公にとても感情移入しました。私もイライラを表に出す人苦手なんですよね。しかし仕事相手となれば個人的な相性や苦手意識で縁を切るわけにもいかないので苛立ちや不満を飲み込むしかない。そんな経験をした、している人は多いのではないでしょうか。

　大きな出来事ではなくても小さなモヤモヤが積み重なっていき、次第に大きな負担になるというストレス描写がリアルでものすごく共感しました。

　しかし読み進めながらも頭に引っかかっているのは「ストレスチェック」というタイトル。たしかに日常の小さなストレスが積み重なっていますが、「チェック」とは？　そのうち分かるのだろうかと読み進めていき、そういうことか！　と納得。

　細かいことを書くとネタバレになってしまうので省略しまして、最後まで読んだ感想としてはダークな世界観だなあと。せっかくの技術をそういう方面で使っちゃうのかという残念感と、たしかに日本社会はそういう使い方しそうだなという微妙な気持ちが同時にわきました。社会風刺が効いていてとても良い切れ味。

　読み終わってから改めてキャッチコピーである「ストレスは慣れるものなのだろうか？」を見ると考えさせられますね。

　私は慣れないと思うのですが皆様はどう思うでしょう？　気になる方はぜひ読んでみてください。

　企画参加ありがとうございました！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい