ダスト

空気清浄機の音が邪魔をして

雨の音が聴こえない


揺らぎを起こす対流は

遠心軸の速さを変え


台風の目は似て非なるもの

塵となり 舞い上がり

階段の吹き溜まりにたまっても

綿埃は虫を巣喰い

その繭で私を包む


天の白はボンドにより

床の茶は磨かれ切り


心のやみに光るダストは

なぜか綿飴のように輝いている

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