秋の章 空虚
愛しき血。
空間を彩る生命の花。
花弁は
ツンとした鼻腔への静なる攻撃。
彼女は枝ごとを根本から離れた。
命を終えたから痛くはないのかな。
音もなく現れる瑞々しい
透明なビニール袋に、
その繊維を今にも突き破ろうと、生きる証は必死にもがく、何も知らない赤子のように。
褐色へと辿る
目をあけて描く夢だから。
決して醒めない夢じゃないから。
蘇ることのない緑だけの姿は、周りの草木に溶け合っていた。
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