まさしく混沌!ながら、どこか身近

舞台は荒廃しスラム化した関東地方。そのなかで四人の人物が自分の信念をかけ、しのぎを削りながら生きていく物語です。
メインの四人がそれぞれが確固たる信念を持っていますが、その信念の根底はシンプルで人間くさく、だからこそ端から見たら奇行に見える行動も、どこか納得してしまいます。
その人間くささが、物語でありながら現実味のある人物になっていると思います。
でもやっぱりヤバイもんはヤバイですし、おかしなもんはおかしいですが!

舞台になっているスラム化した関東地方も、世界大戦と未知のウイルスによる影響であり、また時代設定も19✕✕年。
コロナのパンデミックを経験した今なら、もしかしたらあり得た世界では?と思わずぞわっとしてしまいました。
四人の生きざまが混じりあう終盤は、タイトル通りのまさしく混沌。予測できたりできなかったりな感じがまさに混沌でした。

そして、ただ切実にこう言いたい『早よ続きを!!』