間話 健太&早苗の同棲生活+1

 健太です、現在大学生活一年目ですが実はお付き合いしてる早苗とは今年から、その、ルームシェアと言うか、同棲生活というものを始めてしまいまして


 勿論当初親父さんは大反対、自分も流石に同棲は不味いんじゃと思ったんですが、どう言う形かは分かりませんが早苗が親を説得してしまいまして、その際に親父さんからは


「くれぐれも清い交際をお願いするよ!」


 と万力のような力で握手させられ脅迫されたのですが……その、実は流れと言うか、雰囲気というかその〜、致してしまいまして、親父さん本当ごめんなさい。


 これバレたら俺殺されてしまうのではと心配してたのですが、当の早苗から母親には報告して許可を取ったから良いのよ、とあっけらかんと説明されてしまいまして、ごめんなさい親父さん必ず必ずご説明致しますので、とこのように戦々恐々としながら大学一年目の生活を過ごしていたのですが、8月



 ピンポーン♩


 誰だろう、こんな時に


「は〜い、どなたですか?」


「来ちゃった!」


「間に合ってます」


 ガチャン!


 目の前に師匠の姿が見えた気がしたが幻覚だろうそうに違いない


「おい何じゃ健太、師匠に対してその態度は!」


 くそピンポンを何度も鳴らすんじゃない!


 仕方なくドアを開け師匠を中に招き入れる、お茶を用意し


「師匠、東京まで一体何の様です?」


「いやその何じゃ、道場を一時たたんでな、こちらに引っ越す事にしたんじゃ」


「はっ!?」


 話を聞いてみると、俺達がいなくなった道場では火が消えたかのように静かになり不満気に過ごしてたそうだが、早苗の親父さんと飲む機会があったらしく、その時に親父さんから向こうの様子が不安で見て来て貰えないかと言われたらしく、ワシに任せなさいと速攻同意


 これ幸いとあっという間に引っ越す準備して今日やって来たとの事。


「という事で今日からワシも住む事になったのでな、よろしく頼むぞ!」


「は?」


 その後帰ってきた早苗も交えた話し合いとなり、早苗が電話で親父と大喧嘩したり阿鼻叫喚の地獄絵図が生まれたりもしたが最終的に結局師匠も一緒に住む事とあいなった訳です。



「早苗さんや飯はまだかの〜?」


「うるさいジジイ、さっき食ったばかりやろが!」


「早苗、口調口調」


「ああ〜ん! やんのかコラ!」


 ああ、早苗の口調がどんどんお下品になっていく


 こうして俺の大学生活は一年目からとんでもない状況にになっていくのでした。

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