第14話 駿馬との出会い②
「おお、小次郎、いつの間に仲良くなったんだよ!」
「うん、この子凄く人懐っこいよ」
小次郎がいつの間にか仔馬と仲良くなってるのを見て、俺も近づいて行く、どうやら逃げ出さないみたいだ。
「お〜、良い子じゃないか、よし、お手!」
俺が手を差し出すと、思い切り手を齧られた。
「痛え〜、こいつ何しやがる!」
「は〜、当たり前だろ兄貴、犬じゃないんだから、怒るのも当然だよ、な〜?」
そいつは『ブル〜ん』とひと鳴きし頷く、コイツ頭も良いのか?
「て言うか、人間の言葉理解してんのかよコイツ、よしなら今からお前は俺の子分な!」
『ブフフ〜』ってヨダレを俺に吹き飛ばし笑ってるソイツに、ブチギレた俺が追いかけ回すも全然追いつけず、小次郎とソイツが大笑いしてる
「コラ〜、仔馬を追いかけ回しちゃイカンって、テイオーだと!」
牧場スタッフの方がやけに驚いてるので、少し落ち着きを取り戻した俺が聞いてみると、この子はプライドが高く知らない人に寄り付かないし、一見で気に入られた小次郎と揶揄われる俺を見て驚いたらしい
「ってテイオーってこの仔馬の名前?」
「ああ、シンホリルドルフの初子でな、皇帝の息子って事で帝王って名付けたのさ、皆はテイオー、テイオーって呼ぶけどね!」
げっ、この仔馬、トーカイテイオーかよ!
天才、奇跡の馬、呼び方は数あれどマトモに走ったら他馬が止まって見えると言われた名馬だ、全盛期のビバハヤヒデを、ケガ明け一年明けのレースで破った伝説は競馬史に燦然と輝いてる、そうかコイツがテイオーか……
俺には過去世界に来て叶えたい夢が幾つかあった、とあるゲームの影響なのだが(娘の方じゃないぞ、歴史を作る奴な)、その一つに競馬史に残る名馬のオーナーになり、歴史を超えてみたいってのがあった
トーカイテイオー、この馬は怪我さえなければ歴史を変えられたかも知れない馬の筆頭格の一頭だと思う
関係者の努力と尽力により大成したのは間違いないが、それでもこうしていればってのはあったのだ
「小次郎、その馬気に入ったか?」
小次郎はテイオーと遊びながらも俺の言葉に反応して
「うん、滅茶苦茶気に入った、連れて帰りたい!」
「流石に連れて帰るのは無理だな」
牧場スタッフの方も「それは無理だね」と笑ってるが
「連れ帰るのは無理だが、馬の主人になる事は出来るぞ、小次郎どうする?」
スタッフが俺の方を振り返りギョッとする
「兄貴、うん、俺飼いたい」
「よし、買おう」
こうして俺達はテイオーを手に入れる為奮闘する事となった。
後書き
トウカイテイオー 言わずと知れたレジェンド馬、怪我さえ無ければどれほどの成績を挙げたのだろうか
娘 自分も今3周年楽しんでます、ちなみに2天井待ちで剱3凸、オルフェ1凸だったりします
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