第6話 第365回 シックル投資会議
新緑が目にしみる季節となりました、皆さま如何お過ごしでしょうか、大輔です
「おい大輔の奴がクラスに女子を連れ込んで来たぞ!?」
「「「なんだって〜!」」」
「て言うかあれ副会長じゃね?」
「そんな馬鹿な!」
「この世の終わりか……」
「瀬〜田〜〜!」
最初に大騒ぎした瀬田の奴は後でマッ〇ルスパークの刑に処してやるわ
「俺等のサークルの件で来て貰っただけだ、大騒ぎすんなっての、散れ散れ!」
「な〜んだ!」「そうだよな〜」「大輔に限ってな〜」
最後瀬田、よし奴はあとでパーフェクト版マッスル◯パークで締めてやる
「中々騒がしいクラスね」
クスクスと花蓮先輩が笑う、ちくしょう恥を掻かせやがって
「やっほ〜連れてきたよ〜」
「よっ大輔」
「お久し大輔君」
誠司の奴が健太と早苗を連れてきた、そう二年生になり俺と誠司が5組、健太と早苗が2組となりクラスが分かれてしまったのだ、今回久々のシックル投資会議という事で誠司に呼んで来てもらった
「え〜それでは第365回シックル投資会議を開催します、ゲストの方を紹介しましょう、現生徒会副会長の桐谷花蓮先輩です」
「「「「わ〜、パチパチパチ!」」」」
「あ〜1つ質問なんだが?」
「なんだいシックル副部長の健太君?」
「いつの間にそんな役職にって事も含めてだが、去年1回だけやった会議がなんでそんな途方も無い数になってんの?」
馬鹿野郎、空気を読め! じーっと横目で花蓮先輩から睨まれる俺の気配を読め
「あらサークル活動で毎日忙しいのではなかったのかしら、ね〜大輔君?」
「ははは、何を言うのかね岡崎健太副部長、雨の日も風の日も、1年間毎日あれだけ喧々轟々やりあったじゃないか!」
俺は片目で何度もウインクして健太に合図を送るが、阿吽の呼吸どころか呆れ返ってる始末、とうとう全員のジト目を浴びる事に
「い、いやね会議は数じゃなくね? ナ・カ・ミ、内容が大事って事、それくらい濃い内容だったのだよ、皆からの熱い質問を考える為に毎日忙しくて、アハハハ!」
花蓮先輩が完全に絶対零度の目線に、くそどうやって乗り切るか、駄目だいい考えが浮かばん
「は〜、そこまで嫌なら生徒会への勧誘はいいわ、無理に誘う事もないでしょうし」
「す、すいません花蓮先輩、このバカにはキツく言っときますので!」
そう言った早苗に思いっきりツッコミされる、痛い
「生徒会の件はいいわ、でもこの投資サークル、シックルですっけ、ここには入れて欲しいな、随分と面白いメンバーが集まってるようだし!」
周りを見渡しニコニコする先輩に
「はあ、それは構いませんが、いいよなみんな?」
「「異議なし」」
「当然よ、むしろ花蓮先輩に部長をお願いしたい位ね、
花蓮先輩よろしくお願いします」
お〜、なんだか偉く早苗の食い付きがいいな(この後健太に聞いたらどうも憧れの先輩だったらしい)
「有難う、それじゃあ会議を始めましょう!」
花蓮先輩の合図を受け投資会議が始まるのであった、あれ既に乗っ取られてね?
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