間話八 年始はゲーム三昧

 ーーティウン・ティウン・ティウンーー


 現在32回目の挑戦にしてあえなく叩き潰された大輔です


「カプンコ◯ねーーーーー!」


 年始からポップマン2ウィリーの野望にてクウキマンに捻り潰されてる大輔です、いや聞いてください、コレには訳があるんです


 ーー1時間前ーー


「あ〜、またやられた、兄貴〜助けて〜」


「任せておけ、初代をクリアした俺に隙など無い!」



 ここまで答えたからには弟からのヘルプに答えない訳にはいかないのですよ


33戦後


「兄貴そろそろ戦う相手を変えたほうが……」


「ま、まて小次郎、後一戦、後一戦だけ」


 その後34回目の挑戦も無惨に打ち砕かれた俺は口から魂が抜けた状態で忘却の彼方へ




「あ〜、兄貴の意識が飛んだ様なので別なゲームにしよう」


「それが良さそうだね」


「なら永遠あれがいい」


 そうやって皆が選んだのは熱血高校ドッチボール部


「ふふ小次郎君、我が祖国ソ連の前に立ちはだかろうと言うのかね?」


「誠司兄、主人公と言うものはいつの世も大正義なのだよ」


 2人が熱戦を繰り広げる中、ようやく意識を取り戻した俺は誠司が勝利し小次郎が悔しがるのを見てようやく挽回のチャンスが来たと思った


「誠司よくも弟をやってくれたな、今度こそ小次郎の仇は俺が取る」


 コントローラーを受け取った俺は、当然あるチームを選択


「USA、USA」


「ほう、大輔、ここで冷戦の決着をつけると言うのかね?」


「HAHAHA、既に君の未来はYou loseなのだよ」


 対戦開始するも激戦にもならずにあっさり敗北する俺


「ば、馬鹿な、誠司、貴様このゲームやりこんでいるな?」


「答える必要はない!」


 余りの悔しさに歯軋りするも後の祭りだ


「じゃあ次は永遠ね、大輔兄よろしく」


 永遠ちゃんが相手か、なら少しは手加減が必要かな


「ククク、はなそのとは、永遠ちゃんもっといいチームでも良いのだよ」


「いいの、リキが好きなの」


「ふふふ、では対戦よろしくお願いします」


 おっ、永遠ちゃん中々やるね、しかしはなそのではな〜、喰らえエースウィリアムの必殺加速シュート

『ぱすん』は? あっさりキャッチされただと? お返しのリキの必殺シュートでエースのウィリアムが、その後抵抗する間もなくボコボコにされました


「と、永遠さん、まさか永遠さんもこのゲームやり込んでいるとか?」


「答える必要はない!」


 劇画調になった永遠ちゃんが決め台詞を述べ、再度魂を抜かれた俺は忘却の彼方へ


「あ〜あ、永遠は俺より強いのに……」


「俺も中々勝てないんだよね〜」


 そうやって年始の夜が過ぎていくのであった


 その後、ポップマン2も誠司の奴に先にクリアされ、俺の面子は更に潰されたのである、トホホ

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