第五十一話 沖縄観光にて

 お酒も飲んでいないのに昨日は途中からの記憶がありません、大輔です


 どうやら酔っ払いに自ら絡みに行ってぶっ飛ばされた模様、健太から後で聞きました

まあ酔っ払った連中も全員健太にのされた事で昨日はお開きになったとの事


 さて本日は剛田さんにガイドをお願いして沖縄観光です

有名な所は軒並み行く予定を組んでますが、どうしても外せない場所があるのです


「本当にアクアポリスに行くのかい?」


「ええ、是非にお願いします!」


 ここは是非に見学したいのです、何故なら1993年に閉館してしまい、後に老朽化から撤去され未来の自分は見る事ができなかったのですから


 1975年当時の科学技術を結集して未来の海上都市をコンセプトに作られた半潜水形パビリオン、これを聞くだけでもワクワクします、1985年に再オープンしたので現在見る事ができるのです、これは観に行かねば!


 1975年当時は最先端であったものの、流石に陳腐化して客足も落ち着いて、そこまで人気のスポットでは無いとの事ですが関係ありません、全員引き連れて見学に行きました


「おお、1975年当時にここまでの物を作ったとは」


「全然古臭くは感じ無いね〜」


 俺と健太はウキウキで見学しております


「海底牧場もあるそうよ、モニターで見れるんですって!」


「美味いもんも食えるらしいの」


「誠司兄ここは初めて来るけど面白いね」


「凄いよな〜」


「あっちで当時の映像も見れるって」


 結構皆ノリノリで見学してます、やはり来てよかった


 お昼はここのレストランで海鮮カレーを食べ観光を続けます


 首里城公園、玉泉洞等、数カ所を巡ったら既に夕方を回ったので今日はここで観光巡りは終了

夜は剛田さんの知り合いの店で夕飯をご馳走してくれるとの事で、那覇市国際通り商店街へ


 色々な店が立ち並び、皆が興味深そうにあちこち見回していると、ようやく目的地である沖縄料理『ハイサイ』という店に着いたのですが、その店先で3人の連中が暴れている模様


「またアイツらか!」


 そう叫んだ剛田さんが、間に入り悪そうな連中に対して静止を求めたのですが、相手は聞く耳を持たず剛田さんを突き飛ばしました


「Fu◯k off!」 「Are you fu◯king kidding me?」


 どうも米軍崩れの連中の様です、咄嗟に剛田さんが反撃に入り手刀と回し蹴りで瞬く間に2人の男を叩き伏せたのですが

 3人目の男が後ろから角材の様なもので剛田さんの頭に不意打ちをして剛田さんが倒されてしまいます、復活した3人組が剛田さんを袋叩きに


 不味いと思い、俺が飛び出そうとする前に3人の影が瞬く間に3人組を叩き伏せます


「剛田君、不意打ちを受けるとは鈍ってるの〜」


「面目ない、常在戦場の心得、忘れては無いつもりだったのですが、それにしても先生のお弟子さん、中々ですな」


 褒められた2人が照れてますね

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