第八章 沖縄死闘編

第四十九話 メンソーレ沖縄

 暦も8月を迎え夏休みとなりました、現在沖縄の地におります大輔です


「いや〜、半端なく暑いね〜!」


 夏本番とは言え流石南国、日差しが半端ないです


「日差し強いわね〜、日焼け止め塗っておけばよかった」


「まあホテル着いてから準備すればいいよ」


「ワシが塗ってやろうかの?」


「結構です!」


 武術組も到着そうそう騒がしい


「沖縄は3回目だな、永遠覚えてるか?」


「覚えてるよ誠司兄ちゃん、それより小次郎兄、降りて直ぐからゲームボーヤ取り出すのはどうかと思う」


「しょうがないよ、テトリズが俺を呼んでいるんだ!」


 ゲームボーヤは俺が小次郎と2人分2台購入したんだが、6月に出たテトリズに小次郎が嵌ってしまい半ば中毒状態である、そろそろ叱っておくか?


「小次郎、美和子さんにも言われてたろ、余りやり過ぎるようだとゲームボーヤ没収な!」


「うっ、悪かったよ兄貴、旅行中は控えるよ」


 今回大人は藤林師匠1人だけで、師匠の知り合いの人をガイドとして雇う形だ、子供組の引率も俺の役目なんだ、しっかりしないとな!


 空港の窓口をを降り立つと、藤林一行様のプラカードを持ったガタイのいい人が居た


「やあ藤林先生! いつぞや以来ですね、ようこそ沖縄へ」


「おお、剛田君か? 懐かしい元気にやっとるかね?」


 彼が今回ガイドを引き受けてくれた剛田武さん、ホテルまでの道すがら色々話したんだけど


 彼はあの有名な音痴な乱暴者と同姓同名だったせいで、小さい頃は何かとイジメの対象だったらしい

 何とかしたくて琉球空手の道場に通ってたら、スジがよかったらしくすぐ強くなり、イジメもなくなったそうだ

 大人になった今では、那覇支部の支部長にまでなったとの事、すげ〜な素直にそう思った


「しかし先生が弟子を取るなんて、師範が聞いたら目をひっくり返しますよ!」


「うるさい、あいつには知らせんなよ、煩くて叶わんからな」


「師匠が苦手の人物とは珍しいな〜」


「そうね、気に入らない相手なら気絶させて追い返すとかなのに?」


「ははは、師範は女性の方ですよ! 藤林先生とは若い頃の知り合いなんです」


「「えーーーっ!?」」


 あのジジイにも苦手な人が居たとは、予想外だな


 その後、剛田さんから師匠の過去の武勇伝等を聞きつつようやくホテルに到着した


「……なあ大輔、結構凄いホテルなんだが予算は大丈夫?」


「大丈夫、大丈夫、資産も順調に増えていって、今6億間近だしポケットマネーで十分賄えたよ」


「は〜〜っ……もうお前の資金について心配するのは辞めとくよ」


 さて、ようやくホテルへチェックインしようとしたら目の前に慣れ親しんだ人物の姿が


「メンソーレ沖縄、大輔達久しぶりだな!」


 目の前にはアンダードッグの皆の姿があった

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