ろそろ梅雨入りも近い季節となりました、大輔です

　山名家の皆さんも現在の生活サイクルに慣れた様で、今では積極的に家事作業の習得に励んでいます

　誠司君はようやく料理のコツも掴んだ様で、事前準備によっていかに楽が出来るか学んだみたいです

今ではバランスの取れた献立も自分で考える様になり、中々美味しい料理を作れる様にもなりました、師匠として鼻が高いです

　永遠ちゃんに関しては、俺よりも小次郎に懐いた様でいつも甲斐甲斐しくお世話する様子にほっこりします

　小次郎もそんな永遠ちゃんを妹の様に面倒を見ています、良い情操教育となっている様で良かった

　また晴彦さんの方ですが、警備の仕事をしながら昔齧っていたらしい弁護士の勉強を再開した様で

　来年の司法試験を受けるとの事、美和子さんも信頼出来る人がネクストの顧問弁護士になってくれるのは有難いとの事で

試験が通ったら弁護士事務所の件を含めて、猛プッシュして行くそうです

　そんな晴彦さんは子供2人の作った弁当を持って、ニコニコしながら今日もいつもの警備の仕事に向かいます

　◆　◇　◆　◇　◆

「ていう感じだ、誠司君も大分余裕が出来たので、ようやく学校生活を満喫出来る！」

　ただいま学校のお昼のシックル会議にて、面々に状況説明してる所です

「本当に大輔には頭が上がらないよ、感謝してる」

「良かったわね〜」　「そうだね〜」

　2人は会話をしながら、現在は思考速度のアップの訓練の為か超高速でトランプのスピードを行ってる

　コイツら並列思考の訓練もやってるっぽいな、早苗もどうやら藤林流のやり方に慣れたのかね

「そういや話は変わるが、皆夏休みどうするよ？」

「僕達は師匠の元で修行かな〜」

「そうね、ようやく武術の触りくらいはやらせて貰えるようになったし」

「僕は料理の面白さも判ってきたから、色々勉強したいかな？」

「ふむふむ、そんな皆にサプライズだ、沖縄旅行に興味はないかね？」

「「「えっ！！」」」

「費用は全部俺が持つ、ついでにあのジジ…藤林師匠も連れて行こう、沖縄空手の知り合いとかもいそうだし、弟子の2人にはいい経験だぞ」

「誠司君は沖縄の料理文化を経験するチャンスだぞ、国内であれだけ文化圏の違う地域も珍しいしな！」

「面白そう、俺は賛成に1票」

「あら私も賛成よ、沖縄空手には興味あるし」

「もちろん僕も賛成、沖縄の料理ってどんなんだろう？」

　よし、皆の賛成も取り付けた事だし、夏休みは沖縄旅行と洒落込みますか！

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