第十話 家族未来会議②

 少し雰囲気を落ち着かせるべくお茶休憩に入る


「とんでもない話の連続で少し疲れたわよ」


「詳しい話をすれば、もっと洒落にならない話も出てくるんだけどね!」


「……今はお腹一杯、時間をかけて聞いていく事にするわ」


 とりあえずお茶を飲んで場の空気が和んだので他の未来の話もする事にした


「そう、やっぱり私会社を辞めたのね」


「最初は家庭に入るつもりで辞めたと思ってたんだけど、歴史が変わった後も辞めたいって事は今の会社で何かあったの?」


「そうね、去年から社長が二代目に変わったのだけどその人が強烈な女性蔑視主義者でね」


 話を詳しく聞くと、女性社員の扱いが激烈に悪化したらしく、彼女達は今や針の筵状態なのだとの事


 美和子さんが色々カバーしようとしたものの逆効果だったらしく、美和子さん含め女性陣は皆、現在転職活動の真っ最中らしい


 俺は色々頭の中でアイデアを考えていたのだが、その時突然天啓のようにとあるアイデアが浮かんだ


「美和子さん、会社を辞めた後なんだけど何かやりたい事ってある?」


「それが今は特にやりたい事もないし、まだどうしようか考えてる最中よ、本当にどうしたらいいのか……」


 ふむふむ美和子さんが手伝ってくれるならこのアイデアいけそうか?


 色々考えた後、おもむろに俺は話す事にした


「話は変わるんだけど、俺って今ピカピカな中学生なわけじゃん?」


「また突然ね〜、中身は兎も角、外見はそうね」


「酷っ! まあそういうわけでして資産運用するのにも一苦労してるわけで、未成年って事で行動を制限されるし、何かしようとしても即応性に欠けちゃう訳じゃん?」


 実際本当にそうなのだ、何かやろうとしても年齢で引っかかってしまい行動に移せない事が歯痒い


「何が言いたいの?」


「美和子さん、会社経営とかに興味はおあり?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る