第九話 家族未来会議①
今回はちゃぶ台の上にていつものゲ◯ドースタイルを決めてのスタートです。
「では始めるとするかね美和子君!」
「ていうか何その格好と喋り方?」
「えっ? 未来に流行ったアニメに出てくる偉い人のスタイル?」
「はぁ〜っ……いいから普通におやんなさい!」
「イエスマム!」
茶番は止めにして本題に入る事にする
「今日は未来についてのある程度の詳しい説明をします、まず何故中学生で投資を始めようと思ったのかという事からかな?」
「うん、その辺気になった、中学生なのに今慌ててやる必要がわかんなかったし」
そうだろうな〜、実際美和子さんに色々疑われる可能性もあった訳だし
「それについて、実は去年辺りから始まってるんだけど、特に今年から日本は空前絶後の好景気に湧く事になるんだ」
「へ〜〜! って全く実感が湧かないけど?」
「そうだな〜、わかりやすく言うとその辺の道歩いてるおじさんが億以上のお金持ちになるようになる」
「はぁ〜〜っ!?」
まあ普通に驚くよな〜、実際全盛期には超高級車を乗り回し、高級ホテルに泊まり海外で豪遊する20歳の男とかザラにいる時代だしな〜
「2月に俺が狙ってるNTDとかもだけど、株価とか土地価格とかが、一部時期を除いて際限なく上がり続けるバブル景気ってのがやってくるんだ」
「まだ若干よくわからないけど、その為に中学生から投資をしてお金を稼ごうとしたのね、でも実際、今慌てる必要はないんじゃないの? 別に高校卒業してからでも……」
「永遠に続く好景気なんてないよ、実際勘違いしてた人間も沢山いた訳だけど、さっきバブル景気って言ったよね? 1991年バブルつまり際限なく大きくなってしまった泡ははじけて消し飛んでしまうんだ」
「その後日本には失われた20年、個人的には30年以上だと思ってる、僕が49歳になるまで日本が明確な好景気に湧く事は無くなる!」
俺が断言した後、美和子さんは絶句したまま固まって一言も喋れないでいた
本当に日本はとんでも無い事になるのだから
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