馬を見つける

 競馬ひいては馬が好きな人間であれば、それぞれに馬の見方と言うものがあるはずだ。そして、見つけた馬に全てを託したり、応援したりするだろう。

 私の場合、セールで気に入った馬を追っかけるという事をしているので、馬を見つけるという行為に対する比重が大きい。

 今回は個人的な馬の見方についてつらつらと綴っていく。


 まず、様々な要素がある中で、私が重視するのは血統、馬体、歩様である。その他の調教等の要素に関しても無下にしているわけではなく、能力を示す重要な要素だと考えている。だが、その前に血統、馬体、歩様が良い馬は自然と調教タイム等も良いものを出すと考えているため、やはり前述した3つの要素に重きを置きがちである。

 長くなるのでそれぞれについて細かく掘り下げは行わず、自分の認識や考えを綴っていく。


 まずは血統から。これまでの馬単体についての回で必ず血統の話を持ち出しているが、私は血統という物が好きである。最近は見なくなった馬名等を見ると嬉しくなる。ドクターデヴィアスとかマンノウォー系なんかがいるとイイネ!となる。

 とは言っても、私は血統予想とかいうのは信用していない。あくまで遺伝子的傾向の話であり、それだけで全てがわかる訳ではないという姿勢だ。

 では、血統の価値はと問われた場合、馬体や歩様と合わせることで血統の価値が浮き彫りとなると答えるだろう。端的に言えばどの血が子に影響を与えているかという話である。

 全兄弟馬でも見た目が父親似や母親似など、もっと言えば三世代も前の馬に似ている場合もある。

 あくまで血統は馬の能力を推測する際の土台でしかない。私はそう考えている。

 あと、血統にはロマンがある。名馬の血が名馬を生み、それが脈々と受け継がれる。そういったロマンがある。他にも一族の悲願といったドラマ性も魅力の一つだろう。


 続いて馬体に移る。これは好みがよく出る部分だと私は考えている。筋骨隆々の大型馬が好きな人間もいれば、小柄でシュッとした馬が好みの人間もいる。

 私の好みのはやはりデカいのいい。これまでに取り上げたドゥラエレーデ、サンライズジパングは500kg級の馬でデカい。テーオーロイヤルは小さいが良い。

 牡馬ばかりなので牝馬でも上げる。アーモンドアイとか言ったら当たり前過ぎるので、少し捻って、個人的にコルドンルージュという馬が好きである。一回休みを入れないと走らない点も好きだ。早い話がトモとタッパのデカい女が好みです。でも、小柄なのも良いわ、かわいい。結局、優柔不断である。

 真面目な話をすると、いわゆる欧州型っぽいのが好みに当たる。胴にゆとりがあって、ボリュームのある筋肉を搭載したタイプを良いと言いがちである。長い距離の持つミスタープロスペクター系、特に母系にトニービンの入った馬は良い。


 最後に歩様だが、これが最も重要だと私は考えている。これを話し出すと延々続くので控えておくが、動きの柔らかい馬は総じて走ると信じている。


 好き放題に記述したが、馬の見方は千差万別であり、自分の見方が最も優れているとは考えていない。あくまで私の好みの問題でこういう馬の見方をしている。他の方々に関してはよく調べているな。とか思っています。特にデータ主義みたいな方々。

 調教重視の人間のタイム理論等あるが正直、私にはイマイチわからないのでなんか凄いくらいの感覚で見ています。実戦型といいますか、本番や調教での馬の動き、レースでの走りを最も重要としている人間の戦略や展開の分析には感服するばかりである。

 馬そして競馬というのは色々な視点で見ることができる。それが競馬の持つ魅力の一つではないだろうか。

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人馬一体 JUGULARRHAGE @jaguarhage

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