第5話
そして今に至る。
このままだったら私も約一年半後にはもうこの世にいない。
彼のために、命をかけてまでするものなのだろうか? そう考えても、うーんと唸って終わってしまう。
いや、でもそんなわけにはいかない。
そんな彼に助けてもらったから。
そんな彼を信じたいから。
そんな彼が大切だから。
そして、私はそんな彼のことが好きだから。
だからこそ、私は彼の夢の通りに進みたい。彼が望んだことなら、私は彼のことを信じて一歩前へ進むしかない。
よし! と一発、活を入れた。
そうと決まればと思い、近くにあった紙にペンを走らせる。これは彼が語ってくれた夢の話を箇条書きに書き出しているのだ。それを自分の部屋で一番目立つ場所に貼って家を出た。
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