06 無才の冒険者 その6
昼前に行った冒険者登録。そして行われた冒険者登録に伴う試験。試験は対人戦闘試験だった……相対するは女冒険者だったが、見る者が見れば
日が暮れ、夜の
そして起きてすぐにギルマスに帰れ!って……いや帰る家が無いんすけど……と思ってたら隣で看病?してくれてた対戦相手のお姉さんが自宅へのご招待をするっていう……
えーっ!?……年上の異性宅へご招待って一体っ!?(
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──いいか?……そーゆーんじゃないからなっ!……よ……
「いえ、そんな恩知らずなことしませんて」
めっちゃ
きゅうう、ぎゅるるるる……
そしてラハクの腹からは先程から音が聞こえている……彼が空腹だと気付いたリーシャは、
「そーいえば腹は減ってないか?」
と訊く。
「あー、そーいえば試験って昼前にやりましたね……」
ラハクは忘れてた……と、背中からズタ袋の口を
「あ?……何してんだ?」
「え?……あぁ、携行保存食がまだあった筈なので……」
リーシャが問うと、ラハクはそう答えた。
「はぁ……折角家に招待したってのに携帯食だぁ?……お前本っ
食事くらい用意してやっから黙って座ってろ!……といいながら指し示す先は……
「あ、はい……有難う御座います」
と返し、玄関口のマットで靴の汚れを落としてから座れと示されたリビングのソファに座る。
普通は靴の汚れを落とすマットは外にあるのだが外に放置すると盗まれる為に玄関からすぐの所に据え置かれていた。その代わり、汚れが部屋内に入り込まないように段差があった。
ラハクは割と多く付いた汚れを落としにマットを外に持ち出し……パンパンと払い落とす。
(なんか……いいなぁ、これ)
勿論マットの汚れを払い落す行為がではなく、知らない女の人の家に招待されたことだが……ラハクの人生15年で、初めての経験であった!
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何か間違いが起こることは無いと知りつつも非リア充たちからは嫉妬の的なのには変わらないのだった!w
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