第7話 探す保護者


 その頃、私たちの両親たちは大雨の中、林公園に向かっていた。


 完全なるすれ違いだ。


 雷の鳴る中、行先であったはずの公園に私たちの姿を見つけられなかった大人たちは、ずぶぬれになりながら探し回った。


 そして、結論として『真逆の位置にある土管公園に行ったのでは?』という結論に達したそうだ。



 まだ、携帯電話のない時代だった。


 その事実を拠点である祖父母の家に伝えるにも、やはり一度戻るしかない。


 時間ばかりが過ぎていく……。

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