第18話 いつか行きたい

先日書いた「反応しない練習」のおかげで、少し感情が落ち着いた気がする。

でも、ここに書こうとすると、自分の何が変わっているのかを上手くまとめられない。

言語化できるようになったら、改めて書きたいと思う。


今日読んだ小説の中に美味しそうなフランス料理が出てきて、以前いったビストロのランチを食べたくなった。

けれど、そのお店の近くに、以前のクライアントのオフィスがある。


会ってしまって近況を尋ねられたら、困る。

人としては好きな人たちだけれど、近況を尋ねられたら、元気に笑って「今は別のプロジェクトで頑張ってます!」と嘘をつける自信がない。途中から泣いてしまうかもしれない。

退職勧奨されて鬱で休職中。なんて元クライアント(会社としては今でもクライアント)にはもっと言えない。


とても食べに行きたいのだけれど、あのお店には、今の状況から抜け出せたら、「今はXXしてます!」と胸を張って答えられるようになったら、行こうと思う。

そして、今誰に会っても大丈夫だと思いながら、堂々と美味しく食べたいと思う。


そんな日が、来たらいいな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る