第15話 ペットを飼おう♪
緑豊かな大地ができた。
一応、うまく循環してるみたい♪
「疲れましたぁ・・・」
「正直申し上げまして大変でした・・・」
アイとメイはマナの調整作業で疲れきっていた。
「お疲れ様♪バッチリみたいね」
暫く、ゆっくりさせてあげよう。
私は花畑に寝そべりながら、全体の俯瞰をモニターで見守る。
ん〜何しよう?
アイとメイは何してるんだろう?
「アイ、何してる?」
「海の水質を維持するのに色々と生物を発生させています」
アイは結構、凝り性みたいだ。やり始めたら楽しくなったみたい。
メイは何してるんだろう?
メイもアイと同じ様に私が干渉できない仕様と創造能力をあげておいた。
「メイ、何してる?」
「植物の耐久値設定がまだ甘いので調整してます」
みんな真面目だなぁ・・・。
あれ?私サボりすぎ?ん〜、何か手伝いたいですね。
でも調整作業に横槍を入れると絶対に邪魔しそう。
ん〜、じゃぁやりたい事をしよう♪
・・・ペット欲しい。
犬と猫を飼ってみたかったんですよねぇ。
思いつきで雄雌の犬と猫、計四匹を作った。
モフモフ♪あぁ、犬、猫かわいい。
「ちょっ!?何を仕事を増やしてるんですか!?」
アイが察知して現れた。別に仕事は増やしてないよ?
「その子達のご飯、どうするんですか!?」
あ・・・。私達と違ってこの子達は食事がいる。
食事のいらない体にする事も出来るけど・・・あまり体を弄るのもなぁ・・・。
普通に成体の四匹。犬猫って野生だと何を食べるんだろう?
野生の犬は、というかオオカミは草食動物を食べる事で肉だけで生きていくらしいです。
猫も肉食なので、ネズミやウサギ、小鳥、ヘビ、トカゲ、カエル、虫といった生き物を獲って食べます。
よし、餌創ろう!
ネズミ、牛、虎、ウサギ、ドラゴン、ヘビ、馬、羊、猿、鳥、猪を創った。
干支ですね。ドラゴンはノリで創りました。
「ああああああぁぁぁ!!仕事が増えるううううう!」
アイが泣きながら叫んでいた。全部、マナのシステムに組み込まないとだから大変そう。
「えぇ・・・?食物連鎖・・・どうしましょう・・・。調整・・・頑張ります・・・」
メイもごめんね。
私はモフモフしながら、ちょっと申し訳なく思う。
・・・
この子達にも名前をつけた。
犬は雄がポチ、雌がハナ。
猫は雄がタマ、雌がミャレ。
四匹とも大型犬くらいのサイズ。
あぁ・・・癒される。ここは天国か?モフモフに包まれて私は満足だった。
ここで私に電流走る!ペットと喋れたなら・・・。
それがここでは叶うのです!!
・・・
言語を操れる知能を持たせる為に頭が人の頭くらい大きくなってしまいました。
大丈夫、まだかわいい。
発声器官が必要なので、口が人っぽくなってしまいました。
ちょっと人面犬っぽい・・・大丈夫?まだかわいい?
言語は、カタカナの単語のみでインストールしました。
日本語は難しすぎます。アイとメイは、私をベースに創造したので日本語をマスターしていましたが、動物にはすぐには無理です。
「ちょ!?何を新生物を作り出してるんですか!?」
アイが引いてたけどまだ慌てる様な時間じゃない。
こうしておしゃべりができる様になった訳ですが・・・
「テ ジユウ ウラヤマシイ マスター イッショガイイ」
おぉ!しゃべっています♪私がわしゃわしゃと毛並みを撫でていたら、それを羨ましく思った様です。知能が人並みになっていますから不自由に思ったのでしょう。
人の手とは本当によくできている。なので四匹の手を人に寄せてあげました。
手が器用になると自由に使いたくなるというものです。
二足歩行を始めました。しかし、犬、猫の体は二足歩行には向いていません。
しかも・・・
「アタマ オモイ・・・」
バランスって大事ですね。様々な事には理由があり繋がっている。
一つ弄れば、芋づる式に次々と問題が発生する。
結局骨格レベルで人に近づけて足もほぼ人と同様に・・・。
かろうじて、体毛と尻尾と耳と鼻、ヒゲ、あと肉球と爪が犬猫要素を残していた。
ただ、身体能力は人のそれを圧倒的に超えていた。あと耳と鼻がよく効く。
ん〜・・・これ、獣人じゃない?
しかも、人の上位互換な気がしてきました。
「え、ちょ・・・四匹が四人になってる!?」
アイが泡吹いて倒れていました。ごめんね。汗
四人は普通に森で動物を狩り、畑を作り、野菜を育てて、海で魚を獲って生活を始めました。あれ?普通に自立してる??
あと古屋も建ててそこで寝起きしています。たくましいです。
畑で育てやすい野菜をあげました。あと種を使って栽培する方法を教えてあげたら、増やす様になりました。
ん〜。これはもう・・・ペットでは、ないですね。
必要に応じて、希望に応えてあげながら見守る事にしました。
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