第13話 原初の神アイテール爆誕!
とりあえずこの子に名前をつけよう。
んー、原初の神アイテール。で愛称はアイにしよう。
AIエーアイとも読めるし小洒落てる。
結果的にこの世界が私の書いたアイテールの世界の様になれば裏設定として世界創生のお話として体裁もつこうぞ。時系列とか世界観とかぶっ飛ばしてる気もするけど、まぁその辺は適当で♪
「あなたの名前はアイテールで、アイって呼ぶね」
この世界にもついに他人が生まれて客観性が生まれた。
とりあえず話しかける。
「とりあえず宜しく♪」
今作にも初めて会話文が生まれた♪
「とりあえずって何です・・・?数話後には消されてたりしないでしょうね?」
彼女は凄く不安そうに言う。
そりゃそうだ。生殺与奪の権を他人に握られているのだ。
恐怖でしかない。
人に都合のいい存在を作ると言うのはそう言う事だ。
どうやったって倫理観が狂ってくる。
あまり気にしすぎると話が進まない。
所詮、私も神様にとって都合のいい存在でしかない。
もし神様がいるのだとすればだけどね♪
そう思う為に神は存在しているのではと思う程だ。
「アイ、この世界に何が必要だと思う?」
「ある物探す方が難しい状態だと思いますが・・・」
その通りだ。ここにはまだ何もない。
まずは地面に立とう。重力を作り物理法則を反映させる。
びたーーーん!
浮いてたアイが巻き込まれて地面に叩きつけられる。
地形に適当な起伏を作ろう。やり方は・・・もう物理でいいや。
ドーーーーーーーーーーーン!!!!!
ぶん殴って大爆発させていく。
巻き込まれたアイは遥か彼方へ飛んで行く。
バーーーーーーーーーーーン!!!
どんどん壊して行く。白い何かで出来た地面が砕けて飛び散る。
破片は宙を舞い堆積して行く。
アイは埋まって見えなくなった。
暫くしていい感じに山や谷が出来た。
そしてくぼみに水が溜まって池が出来る。
地質とか考えてないから真っ白の地面とその破片があるだけ。
殺風景なので植物が欲しくなる。
沢山種類が欲しい。けど1個ずつ作るのは面倒だ。
勝手に独自進化して欲しい。進化のルールと定義付けが必要か。
ここで気付く。
「あれ?アイ大丈夫?」
白い塊がモゾモゾ動く。そしてアイが飛び出してきた。
「ここでは人は死にませんからね・・・。これを大丈夫と言うならば私はもう何も言いませんよ・・・」
突然叩きつけられ吹き飛ばされて埋められたのだ。
怒らない方がおかしい。
しかしいい感じに自我があるなぁ。
怒らない可能性も考えてたのに斜め上の反応だ。
これは楽しくなってきたかもしれない♪
「ごめんって。次からはちゃんと事前に言うから♪」
私は笑いながらも素直に謝った。
「マスターは私を何だと思ってるんですか・・・?」
アイは拗ねている。
「いやー都合のいい他人を作ったつもりだったんだけどね♪」
うーん。我ながら酷すぎるな。
「この人でなし!もういっそ殺して下さい!!」
ガチ泣きされてしまった。
んー他人を作るのってやっぱり罪悪感が凄いなぁ。
神様がもしいるのならよく耐えられるなぁ。
「とりあえず、私がアイの事を自由に出来ない様にするね♪私の命令にも基本的には反抗出来るよ」
まずはアイに自由をあげる。
能力は元々、私の次くらいに最強だから何やっても死なないだろうし。
あとある程度自由に物も作れる権限を上げちゃおう♪
一応、上位管理者は私だから気に入らなければ壊せるし・・・。
「いいんですか!?」
思ってた以上の驚かれた。本当に人でなしだと思われてたんだな・・・。
「あと物作ったりとか自由にしていいから♪」
これで私の想像を超える事も起こるだろう。
楽しみになってきたかも♪
「ありがとうございます!マスター♪人の心をお持ちだったのですね」
何だか引っかかる言い方だなぁ。
「急に生み出されて吹っ飛ばされて埋められた時はもう何とかして殺せないものかと考えていましたが見直しました♪」
こいつ私を殺そうとしてたのか・・・。身の危険を感じて来た。
「まぁ自由があるなら恩人ですしぃ♪殺されないなら怯える必要も無いですしぃ。
まぁ一応マスターとして敬ってやってもいいですよ?」
何やら本性出てきたなぁ。まぁ所詮、私が作った自由な存在だしなぁ・・・。
そう言えばもうこの子消す事も出来ないし・・・一人も寂しいからこのくらいで丁度いいか。
自由とはなんぞや。と今更ながら思う。
でもちょっと腹立たしいからお仕置き♪
空から雷がピカァーーーーー!!!
アイは雷に打たれて黒焦げで髪の毛チリチリになる。
「これから改めて宜しくね♪」
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