第6話:アワビとか・・・。

(なんだかな・・・こんな綺麗な子から誘惑されたら普通の男ならとっくに

やってるんだろうな)

(ワインの言ったとおり下はちゃんと反応してるのにな・・・)


「あ、それから俺がいない間、この部屋から出ちゃだめだからね」

「男をあさりに表に出ちゃだめだよ、分かった?」


「セックスしてくれないと、出ちゃいますよ・・・はだかで・・・」


「どっちもやめろ〜」

「お願いだから、俺を困らせないでくれ」


「つまんない・・・」

「私も悠生のあとに、ついてこうかな」

「大学って男わんさかいるんでしょ・・・全員、誘惑しちゃおうかな」

「何人と連続でセックスできるか試して見ちゃうとか〜?」


「バカなこと考えない・・・逮捕されるよ」

「外でエッチなことしたら捕まるんだからな 」

「捕まったりしたらそしたら俺がワインを引き取りに行かなきゃいけなく

なるだろ?」


「事情聴取なんかされるだろ?」

「なんて答えるんだよ・・・この子は指輪からでてきたんです、なんて

言ってみろよ、俺までおかしい奴だと思われて逮捕されるよ」

「だからさ、俺が帰ってくるまでおとなしく待っててくれないと困るの・・・」

「帰りになにか買ってきてやるからさ・・・」


「分かりました・・・」


「まじで、ここにいろよ・・・暇だったら昼寝するとかテレビでも見てろよ?」


「テレビってなに?」


「そこにある四角いやつ・・・」

「ここにあるリココンでさ・・・」


「リモコン?」


「あ〜もういい・・・ワインの質問に答えてたら終わらないよ」


「どうせ外に出たって右も左も分かんないし、しょうがないです・・・

悠生が帰って来るまで、おとなしく待ってます・・・」


「ね、それより私のアソコみたくないですか?」


「何っ言ってんの、唐突に・・・これから出かけようって時に」

「もうそんな時間ないし・・・」


「見たら悠生がセックスしたくなるかもって思ったから・・・」


「見たことくらいはあるよ、俺だって男だから・・・」

「え?、誰の見たんですか?」

「同級生の女子とか」


「恋人でもない男に見せるようなサービス精神旺盛な女子大生がどこに

いるんだよ」


「ここにいますけど・・・」


「君は女子大生じゃなくてニンフだからな?」

「あら、歳は同じくらいだと思いますけど・・・その女子大生とやらと・・・」


「ワインは貞操観念が欠落してるんだよ」


「なんですか?、ていそうかんねんって?・・・」


「見境がないってこと・・・セックスできる男なら誰だっていいってことだよ」


「なるほど・・・でも私誰でもって訳じゃないですから」


「どりゃどうも、失礼しました」


「ねえ、見たくない?」


「まだ言ってる・・・あ、だめだ、想像したら無性にアワビが食いたく

なってきた」


「なに?アワビって?」


「回転寿司でもアワビは欠かさず食うんだよ・・・って何言ってんだ僕」


「変な人・・・」

「ねえ、私これでも我慢してるんですよ 」

「セ・ッ・ク・ス・し・ま・し・ょ・う・よ」


「しつこいっ!!」

「あのさ、ワインが現れてからセックスって言葉、何回言った?」


「えっとお〜えっとですね〜」


「いいよ、真剣に数えなくたって・・・」

「もう行くからな・・・おとなしくしてろよ」


「分かりました、じゃあ、いってらっしゃいのチュー」


「いいよ、チューなんかしたらまたジンマシンがでるよ」

「さっき、チューしてダメだっただろ?」


「ねえ、お願い、チューして」


「なんだよ・・・そ、そんな可愛い顔してお願いしたってむ、無駄だからな」


なこと言いながら、誘惑に負けて悠生くんは、ちょっとだけワインと

チューした・・・で、後悔した。


つづく。


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