014 新しい友人(違う)との日々


「うぅぅ……寒いな」

 早朝の冷たい空気に肌寒さを感じ、体を丸め、寝ぼけた頭のままに毛布をつかもうとすれば、自分の隣に温かい生き物の気配を感じ、それを抱きしめるようにして引き寄せる。

「……みゅ……うみゅ……」

(なんだ、子狼じゃないのか)

 腕の中にいる少女の気配と匂いに、俺は寝ぼけた頭のままに内心でがっかりする。

 俺がクーという愛称で呼ぶようになった美少女――クリスタル・ブラッドプールが持つ魔法刻印には変化の能力がある。

 寝たときはふわふわの子狼の姿のクーを抱きまくらにしていたのに。俺はそっちのほうが好きなのに。

(残念だな)

 クーは絶世の美少女だが、まだ子供だ。小さくて細い彼女を抱きしめるより、ふわふわの子狼のほうが抱きしめ甲斐があった。

 それでも早朝の肌寒さをごまかすように俺はクーを抱きしめれば、少女の小さな手が俺の背中に回ってきて、抱きしめ返してくる。

(ああ、サーシャを思い出すな)

 サーシャと俺、孤児院では別々の部屋だったが、山中の秘密基地で昼寝をしたときなどにこれと同じことをした。

 あれはなかなか楽しい思い出だったな、なんて考えていればちくりとした痛みを首筋に覚えた。

「……セイメイ、何考えてるのよ?」

 俺が抱き寄せたせいで完全に目を覚ましたらしいクーが抗議するようにうなり声を出す。

「何がだよ?」

 とぼけたように返答すればクーは「私がここにいるんだから、私に集中しなさいよ」とジト目を返してくる。

(めんどくさ。エスパーかよ)

 小さいとはいえ女は女だ。妙な勘の鋭さを見せるクーを無視していれば彼女はそのまま俺の首筋に唇を寄せ、舌で首の血管を皮膚の上から舐めはじめる。

 小動物みたいな仕草に花のような香気がクーからは香ってくる。

 彼女のインベントリには化粧道具のようなものが入っていたからそれを使っているのだろうか。

(しかし、エロい。朝から、エロい)

 俺が小学生でよかったな。高校生ぐらいだったら、いや中学生ぐらいに性欲が発達してたら襲ってたよ。

 ペロペロというよりはペチャペチャという卑猥な音を寝ぼけた頭で聞いていれば、舐め飽きたのか「よし」と満足そうに言ったクーの牙が俺の首筋に、皮膚を貫き侵入してくる。

 クーの喉が上下し、こくこくと早朝から俺の血が吸われていく。

 体ステータスの高さがあるからなんとかなるものの、血を吸われて視界が一瞬だけ乱高下した。うぅ……血圧がよくわからんことになる。

 それでも我慢してれば体ステータスの高さから視界は正常になる。

 そのままクーの頭を撫でてやればベビードールとかいう薄い生地の寝巻きごしにぐりぐりと薄い胸を押し付けられ、ついでに魔法刻印からは好感度が上がる贈り物―俺の血だ―をクーに与えたとしてグッドコミュニケーションの報告が入ってくる。

(もうクーの好感度は上がらないんだけどな……)

 クーの好感度はこの10日で上限の100に到達している。グッドコミュニケーション、一回で10も好感度が上がるんだもん。

 体ステータスが高い俺にとって血液はローコストな部類に入るものだし、吸血鬼である彼女にとって俺の血液は食事にもなるから吸われ損というわけではないが、好感度上限に到達した以上、吸われても魔法刻印的なメリットは薄い。

 そもそも血を吸われて嬉しいものでもないのだ。

 俺は内心のみで輸血パックとかそのへんに落ちてないかな、ゲームみたいな世界なんだしと考えてしまう。

(あー、朝っぱらから血を吸われてだるいぜ。だるいが、クーが満足したら起きるかぁ)

 このようにして、俺の新しい友人との生活は始まる。


                ◇◆◇◆◇


 朝食を取るために河原に向かう。水も食料も採取できて、延焼を気にせず火も使えるから食事は河原で摂るのが良いのだ。

「ねぇ、セイメイ。今日もレベルアップの予定?」

 火を使うために竈や簡単な椅子代わりの平たい岩を集めた場所に到着すればクーが上目遣いをしながらそんなことを聞いてくる。

「ん、ああ、レベルアップだなぁ。まだ刻印の上限に達してないし」

 ふーん、と言ったクーは嬉しそうに「じゃあ、私、頑張るわね」と両手をグーにして俺に言う。

「ああ、頼むぜ。クー」

 ふふん、と小さな胸を張ったクーが「眷属生成」と言えば彼女の周囲の影から、クーの姿を模した影色の人形が次々と出現し、山の麓にある、廃墟の街である『荒野』へ向かって駆け出していく。

 眷属生成、これも彼女の魔法刻印の能力である。

 多機能かつ高性能。隷属テイムなんか比べ物にもならないほどの強力な刻印の力。

 なお生成された眷属の数は八体だ。

 一体一体がゴブリン程度には強いため、八体もいれば俺を囲んでボコるくらいはできる存在たちだった。

(うわぁ、やっぱこわいわ)

 痴話喧嘩レベルの争いでもクー相手だと殺されかねないために、クーのテイムを解くのは絶対に別れてからにしようと内心のみで俺は固く誓っている。

「ふふん。ねぇねぇ、セイメイ。私、役に立ってるでしょ?」

「ああ、役に立ってるよ。ありがとうな」

 クーが自慢げに近寄ってきたので頭を撫でてやればクーはにししと嬉しげに笑う。

「セイメイのご飯も私が作るからね! ほら、座ってて座ってて」

 跳ねるようにしてクーが川に向かっていけば、彼女の背中から蝙蝠の羽のような見た目の羽が変化の魔法術式で生成される。

 その羽の骨部分の先端は棘状になっており、その棘部分から彼女が取得している影魔法『影の矢』が連続で発動する。

 音もなく漆黒の影の矢が水面に叩き込まれ、水面に死んだ魚が複数、ぷかりと浮かび上がった。

(うわ、攻撃魔法も怖いわ)

 モンスターも攻撃魔法を使うが、人間のほうがやはり使い方に工夫がある。クーの影の矢なんか、発動も速いし、音も出ないし、羽の各所から出るという仕草のせいで出現位置が掴みにくく、どれだけステータスを上げても俺ならきっと当たってしまうぐらいには狙いも正確だ。

 テイムの魔法刻印では対人戦闘に無理があることと、魔法屋のおっさんが攻撃魔法をしきりに勧めてきた理由を実感する一幕である。

 そんな俺の視線の先では、川面に浮かんだ魚を、背中から生えた蝙蝠のような羽ですくい上げるクーがいる。

 クーはすくい上げた魚を羽を振るい、空中で魚の内臓を手早く処理している。

 なおあれは器用や速度のステータスが20を越えているためにできる超人技だ。そして羽を受け皿代わりに落ちてきた魚を一匹残さずキャッチし、再び空中に放り投げる。そして串代わりの枝を投擲し、魚に突き刺し、くるりと回ってから落ちてきた魚を再びキャッチし、くるりと回ってから俺に向かってウインクしてくる。

 パチパチと俺は拍手してやることしかできない。戦闘系魔法刻印を持つ者の極地があれなわけか。

 俺が同じステータスを持っていてもあれを真似するのは一苦労するだろうな。

 こちらは刻印の性能というより生来のセンスの問題のようにも思えた。

 そんなクーは戻ってきて、俺の目の前でパチパチと燃えている焚き火の傍に魚の突き刺さった枝を並べ、塩を振っていく。

 そのあとは、魚の様子を見つつ、山中で手に入れた野生化した野菜だの果物だのに猪肉の薄切りローストを添えてサラダを作ったり、廃墟の街で眷属に掘らせてきた野生化した芋で作った芋餅を添えてくる。

 さらに山鳥の卵かなにかで作ったゆで卵も提供された。

 全部クーの手作りである。サバイバル初日から虫食ってた俺とは何もかもが違っていた。

(お嬢様、なんだよな? こいつ?)

 ここに来るまではサバイバルなんてしたこともなく、手ずから料理を作ったこともないお嬢様がコレである。

 要するに調理技能が低くても、ステータスが高ければ聞きかじった知識でもこれぐらいは簡単にできるという証明なのだが、そんなことを考える俺には構わず、黒髪紅瞳お嬢様風美少女であるクーは「ほら、ご飯できた。食べて食べて。セイメイ、あーん」と魚の串焼きを俺の口元に運んでくるのだった。


                ◇◆◇◆◇


 さて、クーの性能の高さにあるかどうかも不明なプライドをボコボコにされた俺は自分ができることをしようと考える。

 なのでまずは魔法刻印の強化。スキル『図書館』の新しいスキル特性を得たのである。

(取得特性は『魔法刻印知識』一択なんだよなぁ。どう考えても)

 というのも、クーの魔法刻印の強さを見て思ったのだが、戦闘系魔法刻印の強さが俺の想定していた強さを明らかに越えていたからだ。

 もちろんテイムはテイムで強い――というより便利だとは思うのだが、やはり多くの冒険者が雑魚刻印、ゴミ刻印と呼ぶ程度には使えないとも今では思い始めている。

(まぁ、悪いものではないと思うんだが……)

 テイムでなければ廃墟でレベリングはできなかっただろうし。

 下手に攻撃能力を持つ魔法刻印だった場合、寄生樹アビステラーなんかに意気揚々と挑んでそのまま殺されていただろう。あの化け物、一見するとただの犬型モンスターの群れにしか見えないし。

 それにテイムは支配系刻印というカテゴリであるためにスキル構造で取得できるスキルにも特殊なものがあるし、その中の魔法スキルを取得すれば戦闘系スキルだって使えるようになるだろうとも思う。

 だが、だ。

(テイムの魔法刻印をうまく使いたいなら、自分の攻撃能力を強化するのはダメなんだよな。だから攻撃的な魔法スキルはとっちゃいけない)

 いや、別にダメというわけではないが、それだと最終的に出来上がるのは弱い刻印だ。

 特に俺なんかは第二スキルに『図書館』を取っているために、これ以上テイム関係以外のスキルを取ると、魔法刻印のメイン能力であるテイムの強化ができないし、なによりいまさら俺が第三スキルに何かしらの攻撃魔法か何かを取得しても無駄が大きすぎた。

(そもそもステータスが弱いんだよな、俺って)

 根本の原因としてテイムにはステータス補正が全くない。

 サーシャやクーの魔法刻印は何もステータスを振らない状態で全ステータスに+20の補正が入っているがあれは破格というか最上級の刻印だからだろう。なにせ聖女と真祖吸血鬼である。

 とはいえ、俺の魔法刻印であるテイム魔法の全ステータス0補正というのは相当に雑魚すぎる。

 一般的な魔法刻印ならば特定の能力に+10ぐらいのステータス補正があるらしいし。

 なので俺のステータスはサーシャをテイムしたことで得た称号効果がなければ相応に低いものになっていたはずだった。

 とはいえ、称号で強化されていても、俺ではそもそも攻撃魔法を取得しても、せっかくのスキル効果を引き出すことはできない。

(それはテイム魔法と攻撃魔法には相乗効果シナジーがないからだな)

 魔法刻印に搭載するスキルのシナジーは大事なことだ。

 それは朝見た光景からでもわかることである。

 クーが第二セットスキルに影魔法を取得しているのは、彼女の第一セットスキルとシナジーがあるからだ。第一セットスキルである『真祖吸血鬼』が持つ『眷属生成【Ⅲ】』は『影魔法』によって影の眷属を生み出す神能力と化している。これが他の属性だったら、炎とかだと歩き回るだけで火事になるし、水だったらあちこち水浸しだっただろう。

 話を戻す。

 しかし、だ。俺は既に知識を得るためにスキル枠を一つ潰してしまっている。

 これ以上シナジーのないスキルを得るのは、最終的な強さを考えると忌避すべきことだった。

(別に強さを求めてるわけじゃないんだが……弱すぎると学園都市に行っても搾取されて死ぬしな)

 だいたい、だ。スキル枠で取得できるスキルは、深度が上がれば上がるほど強力なものが取得できるようになるのだ。

 それをテイムの魔法刻印の適正から外れる攻撃魔法のスキルで埋めるのは、もったいなさすぎると思うわけだ。

 ちなみに、魔法刻印のスキル取得の例として。

 攻撃魔法の魔法刻印持ちなんかは第一スキルから攻撃スキルを持っていることが多い。

 そいつらの刻印の深度が上がって第二スキルがとる場合、その攻撃魔法を強化するスキルや魔力や知力を増強ブーストするスキルをとったりする。

 そして第三スキルでは第一や第二のスキルの取得を前提とする強力な攻撃魔法を取得するわけだ。

 このときにスキル全部がシナジーを発生させるようにスキルを取得するから、その魔法刻印の強さは、無関係のスキルで埋めたヤツの何倍もの力を持つ感じになる。例えるなら戦隊ものの巨大ロボットみたいな。小さいロボがバラバラに戦うより、三体合体したら強いだろ。そんな感じだ。

 なお第四スキルは考えない。この世界ではそこまで到達できる人は限られているようだからな。

 だから、だ。俺が第三スキルから攻撃魔法を取っても無駄なのだ。他の魔法刻印持ちのように強い魔法にはならない。

 仮に単体で強力なスキルを取得できても、強力な効果を補助するようなスキルやステータス構成になっていないから、そこそこの威力しか出せないだろうからな。

(というわけで、魔法刻印の深度成長で取得するスキルは、スキル間で相乗効果シナジーが望めるようなスキル構成にするのが鉄板)

 ちなみに魔法刻印が得られるスキルの最大取得数は五つまでだが、刻印深度を第五まで成長させられるような人間自体が少ない、らしい。

 絶無とは言わないが、歴史上の偉大な人物ぐらいだとか。

 俺だって、第三スキルが最後のスキル取得になるかもと考えれば、少し以上にスキルの取得に慎重になってしまう。

(そうだよ。俺もそろそろスキルのシナジーを考えないといけないんだよ)

 第二スキルである『図書館』は幸運にもテイムした生物が見た映像を、感覚共有で俺が取得しても、スキル効果にある『知識リンク』で対象の知識を脳内検索できるからちょっとしたシナジーを生み出してくれてはいるが……第三以降でテイムと無関係なスキルを取得すると流石に俺の魔法刻印の最終段階がまずい、と俺は新しく取得した図書館スキルのスキル特性である『魔法刻印知識』から得られた魔法刻印の情報を眺めている。


 ――俺が見ているのは、俺が取得できるだろうスキルと、その特性の一覧だ。


 膨大過ぎて数日かけても読みきれない情報の塊である。

 そう、『魔法刻印知識』。数日前に取得したのだ。

 この知識はなんと素晴らしいことに自分の魔法刻印で取得できるスキルやスキル特性を、条件を満たさずとも全て・・理解できるスキル特性なのである。

 普通、取得できるスキルに関しては取得条件を満たしていないとスキル名すらわからないのに、大したものである。

(とはいえ、ちょっと金を出せば冒険者ギルドで調べてくれたり、スキルの取得条件を網羅してるアプリとかがあるらしいけど)

 しかし今の俺はそういうものを利用することはできない。

 なのでそんな秘密めいたスキルの情報が見れることに俺は内心ですごく興奮していた。

 ここ数日、魔法刻印の情報をずっと眺め続けるほどに。

 廃墟の荒野の隣にある山中の、大木に背を預けつつ「……えへへ、えへへへ……」ついでにずっとにやにやしてるクーを膝に乗せながら。

 クーは俺の膝に乗り、俺の胸板に背を預けている。

 もちろん彼女もそれだけしているわけではない。『荒野』にある『廃墟』で得られた料理本や何らかの技術本を読んでいる。

 そんな俺より働いている彼女は本から顔を上げて「あ、戻ってきた」と呟いた。

「戻ってきた? ああ、もうそんな時間か?」

「うん、そんな時間みたい」

 俺の言葉にクーが返答すれば、木々の影から影を移動して、彼女が早朝に放った、クーの眷属であるクーを模した影人形が戻ってくる。

 その影人形は腕に抱えていたダンジョン苔をバサバサと俺たちの前に放ると、そのまま影に沈んだ。回収したダンジョン苔をここに置いたので、再び街に向かっていくのだ。

「おー、今日も大量だな」

「でしょ? もちろん褒めるわよね?」

「ああ、ありがとうな。偉い偉い」

 えへへえへへへ、と顔をだらしなく綻ばせたクー。

 そうしていれば次々と他の影の人形たちも戻ってきて、抱えていたダンジョン苔をバサバサと地面に放り投げる。

 回収されたダンジョン苔の小山を見ながら俺はふぅ、と息を吐いた。

(めんどくさ)

 でも、これからが俺の作業なわけだ。

「魔石、回収すっか」

「私、お手伝いはできないけど応援するわよ!」

 スキル特性である『魔物知識』がないとダンジョン苔からの魔石回収は難しいために、チアガール服に着替えて、ポンポン両手にがんばれがんばれと応援してくれるクーを後ろに、俺はダンジョン苔を手にとる。

 解体と言っても魔石をくり抜くだけだからそんなに手間のかかる作業ではない。ただ数が多いだけである。

 それに俺は器用にもステータスを振っているから手早く作業ができる。

(しかし、やっぱり強い仲間がいると楽だな。ほんと)

 クーをテイムできたのは偶然だし、そもそもテイムしているからクーは手伝ってくれているわけではない――と思う。

(善意だからな。どうしてここまでしてくれるかは謎だが)

 しかしテイムを本格的に活用するとして、クーレベルの仲間をモンスターから得るにはどうすればいいのか。

 そもそもが、テイマーの刻印で強い仲間を得るにはそいつを屈服させられるほどに強くならないと隷属できないのにテイム能力自体は力を持たない雑魚スキル分類が問題なのだ。

 だが、その雑魚さを克服するために自分を強化すればテイム能力の将来性は低くなる。

 そしてテイムの未来を消費して強くなっても、テイム能力自体が雑魚ならば強いモンスターを隷属させることはできなくなる。

 あちらを立てればこちらが立たず。

 テイムの魔法刻印が持つ最悪のジレンマであった。


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