010 収穫の魔法


 俺は崩壊した住宅街である『荒野』にて、ダンジョン苔から採集した経験値結晶である粒状の極小魔石を、魔法刻印に備わっている基本機能『インベントリ』から取り出した。

 と言っても地面に直接とかではない。

 廃墟で拾ってきた大皿の上にインベントリからざらざらと流していく。

 さきほど探索してきた荒野に隣接する山、その山に生えている大木、その太枝の上で片膝を立てつつ、魔石粒がじゃらじゃらとインベントリから流れる様を俺は見ていた。

(なぁんで俺はこんなことしてんだろうな)

 じぃっとインベントリから魔石粒が皿に流れていくのを見ていると、どうしてこんなことになったのか考えてしまい、気鬱になる。

(……一週間前の今頃なら、サーシャといちゃいちゃしながら魔法屋のおっさんの店で菓子でも食ってたんだろうに)

 そんな夢のような幸福な日々が再び訪れることはない。

 サーシャは教会に奪われ、俺は孤児院を追われて、こんな山の中で暮らしている。

 サーシャの痕跡と言えば一緒に寝た毛布ぐらいのもんだが。

(いや、まだあるか)

 右肩にある魔法刻印を服の上から撫でる。

 魔法刻印内部にはいまだサーシャのテイム情報が残っている。俺とサーシャは繋がっている。

(未練だ……)

 もはや何もかも遅いというのに、サーシャとのテイムを解除しないのは未練だった。

 生存を優先するならテイムは解除するべきだった。

 解除して、テイム枠を空ければ、セミを増やしたり、それ以外にも役に立つ小動物なんかをテイムすることができたはずだ。

 3枠しかないテイム枠の1つが、手元にいないサーシャで埋まっていることに多少の不便を感じないわけでもない。

(サーシャからの寵愛を示してるこの称号だってそうだ。いつ失われるかわからない不安定な代物。期待はできない)

 サーシャをテイムしたときに得られた『太陽の聖女の寵愛』はレベルアップの際の獲得ステータスポイントを増加させるという、強力すぎる効果を持つ称号だが、サーシャからの愛が失われれば消失する可能性が高い称号でもある。

 七夕だって年に一度は会えるのに、俺とサーシャはもう二度と会うことはできないのだ。

 俺とサーシャ、幼なじみの友人、この関係性を維持するのに労力は使えない。

 俺が望んでも、どうやっても使うことができないからだ。

 だから、この称号はどうやってもいつか消えてしまう称号だった。

 遠距離恋愛が今までどれだけ多くの恋人たちの仲を引き裂いてきたかと思えば、ただの友人でしかない俺がこの称号に寄りかかることはできないのだ。

「どうせなら……」

 呟き、そして内心のみで言葉を放つ。

(どうせなら今すぐ消えてくれれば諦めもつくんだがな)

 称号はいまだ役に立ったことはない。

 この称号は神聖ステータスも増加させているが、神聖ステータスを利用するスキルを持たない俺にとっては役に立っているとは言い難い。

 だが今から俺はレベルアップをする。してしまう・・・・・

(レベルアップするから、この称号の効果を実感することになる)

 そうすればレベルアップで+2のステータスポイント増加がある称号効果が役に立つことになる。なってしまう。

 そうして俺は功利の面からこの称号の喪失を恐れるようになる。

 それは強烈なストレスとなって、今後の俺に襲いかかってくるに違いない。俺はそれがとても恐ろしかった。

 俺はサーシャのテイムをいますぐ解除するべきだった。

 デメリットが多くとも、逃亡生活の安定に必要な精神の安定をとるべきだった。

 だが、俺は未だにテイムの契約を維持している。

(いつまでも立ち止まってはいられねぇが……それでも、なんだかなぁ)

 インベントリ内の魔石粒がなくなり、何もでなくなる。

 反面、目の前の大皿にはこんもりと魔石の小山ができていた。

 称号の件からは目をそらし、レベルアップ作業に入るため意識を切り替える。

 集めた魔石は200ほどだ。集める途中、側溝の隙間から出てきたレベル20の溶解メルトスライムに顔面を溶かされて殺されなければもう少し集められたが、午前中に走り回ってこんなものなら上出来かもしれない。

 ちなみに死んだから、現在の命数は0だ。もう今日は荒野には立ち入れない。

(安全確認ヨシ、と)

 周囲に配した隷属させているセミからは危険な生物はいないと報告が来ている。

 報告といっても視界を共有して俺が目視で確認しているだ。さすがに知能の低いセミがなにか言ってくるわけではない。

 それでも、こうやって樹上にいる状態ならなにか起こっても、命数が回復する明日の午前4時までなんとか生き残れるだろう。

「じゃあ、レベルアップするか」

 小学三年生でレベルアップする人間なんてそうはいない。そういう意味では俺は幸運である。今後の人生におけるアドバンテージを手に入れられるわけだから。

 しかし平穏と未来を犠牲にして得られた機会だと思うと、少しの喜びもなかった。


                ◇◆◇◆◇


 実のところ、荒野を抜けるだけならレベルアップしなくてもできる――と思う。

 それは命数があるからだ。

 諦めずに・・・・ゾンビアタックしていればいつか抜けられる――と思われた。

 とはいえそれだって危険がないわけではない。命が削られ続ければいずれ俺の精神はぶっ壊れて、自殺かなにかで人生を諦めるだろう。

 もしくは山の中に一生籠もるか。

(それは本当に嫌だな)

 ゆえにそのゾンビアタックの試行回数を減らすためにも、レベルアップによるステータスの強化は必須だった。

(あの俺のうしろにひっついてたサーシャですらあれだけ戦えたんだからな)

 レベルが10にもなれば、格上のモンスターとの不意の遭遇戦になっても、殺されることなく撃退ないし逃亡できる可能性が増えるだろう。

(加えて、荒野を抜けて学園都市についたあとだ。そこで遭遇するだろう問題の解決にはレベルアップが必須だ)

 学園都市のスラムがどういった場所かはわからないが、大人であった前世の記憶が、楽観視するなと警告を入れてくる。

 何しろ犯罪者が集まる街だ。

 ゴミだのカスだのと冒険者界隈で言われているテイム魔法ですらこれだけ使えるのだ。

 攻撃魔法を持っている冒険者崩れなんかどれだけ恐ろしいことか。

(スラムを生活拠点にするならある程度の武力は持っていないと搾取されて殺されるだけだろうな)

 特に命数に振っていることがバレれば使い勝手の良い肉壁カカシとして使われるに違いない。

 だから、冒険者のレベル平均が30程度であることを考えれば、最低でも20レベルはないと良いように使われて死ぬ危険が高かった。

(まぁレベル20になるのにどれだけ時間がかかるかはわからないから時間がかかるようなら別の手段を考える必要があるだろうが)

 魔法刻印に意識を戻す。

 魔法刻印の基本機能は、時空間倉庫インベントリ自己鑑定ステータス、ステータスポイントを振って肉体や精神の強化、スキルのセットなど様々なものがあるが、その中に『収穫ハーヴェスト』という魔法がある。

 経験値結晶であるところの魔石を刻印内に取り込み、魔法刻印を強化レベルアップする魔法だ。

 使ったことはなかったが、刻印内に意識を移し、呪文を探ればそれは当然のように俺の魔法刻印の基本機能として用意されている。

「ふむ……では早速。収穫っと」

 手のひらをかざして魔法の対象にすれば魔石粒が粒子となって消えていく。

 インベントリだの収穫魔法だの、こういうのがあるから都市の店では未加工の魔石を店頭に並べることはないらしい。

 なお、都市の商店なんかでは基本的にこういった対象を収納したり消費したりする魔法の使用は禁止されている。

 それに個人商店どころかちょっとした金持ちの家なんかにも感知魔導具があるからか、魔導具登録されている人間以外が魔法を使用したら簡単にバレる感じらしいが。

 魔法屋のおっさんから絶対にやるなという忠告と共に、俺とサーシャはそんな話を聞かされていた。

 こういった魔法を使うと、そんなサーシャとの何気ない日常を思い出してしまう。

 手をかざしたことで消滅していく大皿の上の魔石粒を見ていると、なんとも冒険者というのはボロい商売だと思ってしまう。

 ちょっと廃墟で活動したぐらいで、一人の人間がレベルアップして人外に足を踏み入れる程度には経験値を集められるのだ。

(でも経験値1ってどれぐらいの相場なんだろうな)

 魔物知識は魔物の知識なので、魔石が内包する経験値量はわかってもそれが日本円でいくらになるとは教えてくれない。

 とはいえ少なくとも経験値1で1円ってことはないだろう? 1円だったら冒険者平均がレベル30なんてことはないと思う。現金で経験値である魔石を買えば簡単にレベルアップできるだろうからだ。

 人間がレベル30になるのに必要な経験値がいくつかはわからないが、魔物知識から考えれば一つの生物のレベルが30に到達するのに100万経験値も必要としないはずだった。

(少なくとも、魔物は割と気軽にレベル30に到達してるように見えるしな)

 生まれついての高レベルや、ダンジョンからの恩恵で必要経験値が少なく設定されている可能性もあるだろうが、冒険者という商売が成り立ってるなら人間のレベルアップだってそんな効率が悪いものではないと思う。

(ほら、俺が経験値量200ちょっとでレベル6に到達しちゃったわけだし、そんな厳しい経験値テーブルではないだろ。たぶん)

 ここで俺は少し驚いた、レベルアップしたらスキル特性である『魔物知識』が自動で機能したからだ。

 何が起きたかと言えば、自分がどれだけの経験値量でレベルアップできたのか、あとどれくらいでレベルアップできるのかがわかるようになったのだ。

 取得した魔石に含まれる経験値量のデータと、俺自身のレベルアップに使われた経験値のデータが、魔物知識の機能でなんやかんやされたから、か?

(まぁ、理屈はいいか。ちょっとだけ便利になったって感じだな)

 なおこういったものは魔物知識がなければ普通はわからない。

 俺が以前わからなかったからな。

 まぁ、以前にわかってたらレベルを上げるために金を貯めていただろうけど。

 荒野の探索で、自力で魔石集めなんかしなくても冒険者ギルドで魔石を買って、レベルアップするために。

(しかし、こういうのは魔物知識アプリでわからない点だろうな。自分がどれだけ経験値を取得したかなんて、自分でもわからないならアプリも分析しようがない)

 俺は魔石を見て、含まれている経験値が理解できるが普通の冒険者はわからないだろう。彼らは攻撃スキルを取得するからな。

 まぁ冒険者ギルドとかにそういうのがわかるようになるデバイスぐらいはありそうだが。

 とはいえこれで確信できた。

 子供が荒野で魔石を半日集めてレベル6なら、やっぱりレベルは20ぐらいないと生きにくい世界になりそうだと。


                ◇◆◇◆◇


 TIPS:冒険者のレベル事情、もしくはダンジョン苔から経験値を取得できない問題について


 冒険者が金銭でレベルを上げることは可能だ。

 単位1の経験値が1万円ほどで冒険者ギルドで販売されている。

 だが、軍需物資に近いこの物質の大量購入は難しく、一般の冒険者への一定数以上の販売に関しては規制がかかっている。

 もちろん然るべき人物が然るべき許可をとってから100億円ほど出せばレベル100に到達するのに必要な経験値を手に入れることはできるだろう。

 しかし、ただ経験値を注いだだけではレベル100に到達することはできない。


 それはレベルを上げるには魔法刻印を鍛える・・・という手間が必要になるからだ。

 魔法刻印の深度を深めなければいくら経験値を注いでもレベル限界に引っかかり、そこで刻印の成長が止まってしまうのである。

 一般的な冒険者平均がレベル30というのは魔法刻印の深度がⅡ程度までしか成長していないからでもあるのだ。


 また、荒野にて小学生男児セイメイがダンジョン苔から簡単に微小魔石を手に入れていたが、通常の冒険者がダンジョン苔から微小魔石を取り出すことはない。

 なぜか? 無論、そこには当然だが理由がある。

 微小とはいえ魔石は魔石なのでまとめて売れば金にならないわけではないし、経験値1でも経験値は経験値なのだから自分で使えば簡単にレベルが上がると思われがちだ。

 だが、ダンジョン苔は生き物である。

 それも苔という非常に体内の魔石位置が判別しにくい生き物だ。

 ゆえに個体それぞれが違う位置に魔石を擁しているダンジョン苔から微小魔石を手に入れるには『魔物知識』などの知識系スキルのスキル特性が必須になるのである。

 なので冒険者の初心者たちがダンジョン苔を狙うことはなく、経験値が5や10ぐらいしか手に入らないゴブリンや低位ランクのスライムなどを命がけで倒すことで魔石を稼ぐことになるのである。

 そしてだが、それらの魔石を冒険者が自分に使う機会はなかなかない。

 それは当たり前の話で、魔石を採取し、売却することで冒険者は日銭を得ているからである。

 ゆえに弱くて貧乏な冒険者は弱くて貧乏なままなのだ。

 採取した魔石を自分に使えるのは実家が金持ちだとか、親が冒険者だったような最初からレベルの高い冒険者ぐらいのものなのである。


 なんの人脈コネも金もない低レベル冒険者たちが冒険者を始めると、魔石を自分で使用してレベルを上げるか、売って金にするか悩むことになる。

 このバランスを間違えると一生低級の冒険者で終わってしまうからだ。

 もちろんレベルを上げれば魔物を倒しやすくなる。生存も容易になる。普通ならレベルを上げたい。

 しかし冒険者の収入の多くは魔石を売却することで得られるものだ。

 冒険に出るにも武具や道具は必要だ。

 都市から荒野に向かうなら車やバイクなどのレンタル代、燃料代も必要になる。

 加えて魔石の所有権がパーティー全員にあるという問題も。

 単独、いわゆるソロで活動するならそういった分配はしなくてもいいだろう。

 しかし何がでるかわからない荒野にソロで討伐にでる冒険者など存在しない。

 ゆえにパーティー全員の許可をとらなければ自分に経験値を使うなどできるわけもなく、使いたいなら魔石分の金を差し出してそれをパーティーから購入しなければならないのだ。

 ゆえに低級の冒険者のレベルは上がりにくい。

 加えて、彼らはある程度のレベルになったらそこで落ち着いて立ち止まってしまうことも多かった。


 冒険者たちの低ランク時の生存率はそこまで高くはないのだ。

 残機いのちの取得が可能と言っても、低級冒険者が命ステータスにポイントを振ることはそうそうなかった。

 それはレベル1の冒険者が命ステータスにポイントを振れば、戦うことことどころか荷物運びさえもできなくなるためである。

 当然の話だった。

 命ステータスにポイントを振った者には未来はない。普通の人間が得られる初期ポイントは10しかない。

 ゆえに命ステータスにポイントを振れば、よほど初期の補正値が優秀な刻印を持たない人間以外は初期ステータスが全て0になるのである。

 また、最初に命ステータスを取得し、残機が得たところでステータスが0では魔物どころか野生動物と戦うことも難しく、結局、金に困って借金苦から何かの実験体や頭のおかしい権力者のおもちゃにされ、命と精神をすり潰されて、自殺するのが関の山であった。


 なお補足であるが経験値1単位の魔石をギルドで購入すると1万円前後になるが、冒険者がギルドに売る場合はそこまで高くならない。

 当然だが魔石事業には間に様々な人間が関わっているために、途中途中で手数料だのなんだのが入り混じっての売値一万円だからである。

 そういった事情もあって魔石の売却額は(低級の冒険者が暮らす分にはともかく、知識系スキルをとるような高等な人間にとっては)そこまで高くならないため、知識系スキルの魔法刻印を持った者が最初の特性に魔物知識を取得してダンジョン苔だけを狙って稼ぐこともない。

 そもそもセイメイが稼げたのは魔物知識だけを持っていたからではなく、周辺警戒をしてくれる隷属した昆虫がいたからであるし、彼が魔物知識を取得できたのもたまたま聖女という生まれながらの高等生物を隷属させて刻印深度をⅡにできたからだ。

 そういった幸運がなければ、ステータス0のテイマーや、知識系の刻印持ちなど即座に魔物の餌となって命を散らすだけだろう。

 とはいえ、知識系スキル持ちと誰か偵察をするような人間が組む、という話もなくはないものの。

 そもそもの話、知識系刻印持ちは冒険者をしない。

 彼らは荒野以外では何の役にも立たない魔物知識をとることもない。

 金があるのだから魔物知識アプリをデバイスにインストールすれば済む話なのだから(なお、アプリでは個体ごとに魔石位置が違うダンジョン苔から魔石採取はできない)。

 知識系刻印をとれるようなエリートは冒険者などという仕事にはつかない。

 金も学歴もコネもある彼らには、もっと安全で払いの良い仕事があるのだ。

 ゆえに運命に幸運と不運がまとわりついたセイメイのような例外でもなければ、ダンジョン苔に手を出す者はいない。


 そもそも、ダンジョン苔から魔石がとれることに気づいている者は専門の学者ぐらいしかいない。

 ゆえにの、冒険者たちの事情だった。


                ◇◆◇◆◇


 魔石を吸収し、レベルを6に上げた俺はステータスを見てこんなもんかと呟いた。


 ――――――――――◇◆◇――――――――――

 ステータス

 名前:セイメイ・ゴトウ

 年齢:9

 レベル:6

 ――――――――――◇◆◇――――――――――

 ◆ステータス(ポイント残:0 使用済み:45 初期10 獲得35)

 力:5 体:5 器:5 速:5 命:1 神:0(+5)

 知:0(+10) 魔:5 精:1 感:1 運:3 魅:5

 ――――――――――◇◆◇――――――――――

 ◆魔法刻印【テイム】 深度【Ⅱ】

  ▽第一セットスキル:『隷属テイム』 テイム可能数【3】

   ・『隷属魔法』――対象を魔力で隷属させる。

      テイム1:太陽の聖女アレクサンドラ『好感度【誓約】』『状態:親愛Ⅴ』

      テイム2:アブラゼミ53『好感度【3】』『状態:親愛Ⅰ』

      テイム3:アブラゼミ45『好感度【5】』『状態:親愛Ⅰ』

   参照ステータス:【魔力】【魅力】 消費コスト:【魔力】


  ▽第二セットスキル:『図書館ライブラリー

   ・『知力強化【Ⅲ】』――知力ステータスを中上昇させる。

   ・『知識リンク』――『図書館』の知識を自身の他スキルとリンクする。

   参照ステータス:【知力】 消費コスト:【なし】

 ――――――――――◇◆◇――――――――――

 ◆スキル構造:

  ▽『隷属テイム

  ――スキル特性1『好感度設定』

  ・隷属対象に好感度数値を付与する。【好感度上限100】

  ・一日に一度、対象の好感度を上昇させる。

  ――スキル特性2『感覚共有』

  ・隷属対象の五感を共有する。

  ・隷属対象が別種族の場合、人間向けに五感を調整する。

  ・好感度が低すぎる場合は(マイナス値など)対象から共有を拒否されることがある。


  ▽『図書館ライブラリー

  ――スキル特性1『魔物知識』

  ・魔物モンスターに関する詳しい知識を得る。

 ――――――――――◇◆◇――――――――――

 ◆称号

 『孤児』:効果なし

 『空き缶拾いマスター』:レアドロップ率3%上昇

 『太陽の聖女の寵愛』:ステータス【神】に+5 ステータスポイントに(現在レベル-1)×2のボーナスを得る。

 『サバイバー』:環境耐性Ⅰ ストレス耐性Ⅰ

 ――――――――――◇◆◇――――――――――

 ◆備考

 ・この情報を閲覧するには権限が必要です。貴方は権限を保持していません。


 『転生者Ⅰ』 Ⅰの特典は一つのみです。

 ・特典『前世記憶の継承』

 ――――――――――◇◆◇――――――――――


(ステータス、全部とりあえず10までは上げたいけど……ステータスが平たいのはどうなんだろうなぁ)

 テイム魔法の依存ステータスが魔力と魅力だから実際のところ魔力と魅力に極振りして、魔物のテイムを試してみたいところだが、ソロで活動していると即死しかねない状況が多すぎてポイントを振らないと生き残れないステータスが多かった。

 反応もできずに出会い頭に殺されないためとか、襲われても振り払うぐらいはできないと困るとか、やはり最初は平たくステータスを振ることが重要なんだと思うのだが――いやぁ、マジでわからん。

(これであってんのかな。ステータスの振り直しってできないらしいし。頼むぜほんと)


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