009 セットスキル『図書館』


 スキル『図書館ライブラリー』。

 このスキルから取得できる知識特性に攻撃能力はない。

 戦闘に寄与するステータスを上げるわけでもないし、バフ効果もデバフ効果もない。

 なんなら現代社会と密に接しているなら、取る意味もないスキルだった。

 なぜならこの手の知識系スキルから取得できる知識は、古くから収集されきっているからだ。

 されきっている、というのはどういうことかと言えば、この手の知識系スキルの中身が外部に出力されているのだ。

 故に、スマホや電子辞書なんかにアプリをダウンロードすればこの手の知識スキルの内容を手に入れるのは簡単なことだった。

(本当なら、取得する意味はない)

 この世界で知識スキルというものは、わざわざ限りある魔法刻印の容量を消費せずとも、お店に行けば数万円程度で買えるものという認識である。

(だが俺の現状、この手の知識スキルは喉から手がでるほど欲しいものだ)

 しかし現代文明と隔離されているサバイバル生活まっしぐらな俺にとって、この手の知識スキルこそが現在最も必要なスキルだった。

 放浪者である俺の手元にはネット環境に接続したデバイスはないし、それらを買う金も、売ってくれる人もいない。なんならデバイスなどを充電する施設もない。

(現状、あるのは魔法刻印だけだ)

 俺がとる予定のスキル『図書館』。それは魔法屋で見せてもらったネットの評価では最低ランクのカススキルで、魔法屋のおっさんもそういったデバイスを買えばいいから取るだけ無駄だと言っていたスキルでもある。

 だが、こうやって社会のすべてと切り離され、地図帳レベルの教科書知識ですら生きるのに必要な状況となってくると四の五の言わずにさっさととっておけばよかったと思えるスキルだった。

(まぁ、この逃亡生活の序盤でとってしまってたら植物知識とか動物知識とか取得してただろうからギリギリまで我慢しててよかったけどな)

 詰みポイントである荒野の突破に必要なのが魔物知識だから、他の知識をとってしまっていれば荒野を抜けるのは不可能になっていただろう。

 ちなみに極論ではあるものの、攻撃スキルや魔法スキルなどのスキルはこの状況ではなんの役にも立たない。

 というのも俺のステータスが命ステータスを除いて0だからだ。

 0というのは、それはもう、魔物と相対したなら、生きるのが困難だと言える数字である。

 武術スキルをとっても筋力が0なのでダメージを与えるのは難しく、反応速度が0なので先手を取るのも難しく、感覚が0なので直感も働かず、体力が0なのでウェブ小説お決まりの雑魚モンスターであるゴブリンの一撃で即死する。

 魔法スキルも同じくで、魔法の攻撃力を上げるための知力や魔力が0なので、どれだけ至近距離で魔法を打ち込んでも魔物の耐性値を抜くことはできないだろうし、よしんばカスダメージが入ったとしても相手を殺し切る前に魔力が枯渇して殺されてしまう。

 なお転生系小説やゲームで最弱の魔物と呼ばれるゴブリンさんだが、この世界では素手で猪くらいは撲殺する。

 魔物と動物にはその程度の歴然とした力の差が存在している。

(そもそもゴブリンが最弱なのはなんか変なイメージなんだよな。独自の言語を持っていて、道具を扱う知能があって、群れるだけの繁殖力がある霊長類タイプのモンスターなんだろ?)

 特に創作によくある、罠を使えるほどの知識の集積があって、王や魔術師なんかの階級社会すら形成しているならそれはもう、魔物とかじゃなくて一種の蛮族として扱っていい。

(つまり小説なんかの冒険者ってのは蛮族との最前線に叩き込まれた新兵で、ゴブリンの巣を襲ってこいってのは敵の村落を略奪してこいって命令なんだろうな――と考えると普通にベテラン冒険者を一人か二人ぐらいつけてやればいいのにって思うのは、どうなんだ?)

 前世で社会人を経験していると新人は大事に育成しなければ、という感覚が強くなる。

 何しろまともに育てても社会人としてのプレッシャーや、勤労に嫌気が差して逃げ出すような奴が多いからだ。

 粗雑に扱ったら新人なんぞ一人も残らないだろうし、新人が残らなければ組織はどうにもならなくなる。

 だというのに創作の冒険者たちが最初に挑むゴブリンの巣討伐には指導役一人ついてきてくれない。

 これでは新人が全滅してゴブリンたちのおもちゃや苗床にされるのもやむなしだろう。

 モンスターの邪悪さを読者に伝える噛ませとしての役割があるとはいえ、なんとも酷い役割だ――っと、到着か。

 頭の中に『荒野』に向けて飛ばした、テイム済みのセミの視界情報が入ってくる。

 なお、俺の現在位置は荒野の傍にある山中の、大木の枝の上だ。

 子供一人なら支えられる太さの枝の上に、視界情報に集中するために蔦で体を固定していた。

 無言なのも野生動物や鳥などに気づかれないためである。

(さぁて、どんなもんかな……)

 なおセミが送ってくる視界情報は、隷属テイムスキルの取得特性の一つ『感覚共有』によって人間向けに調整されている。

 この特性がないと虫の視界を見ることになるから、使い魔的に――テイムモンスター? ペット? セミってどういう分類だ? ――使うなら『感覚共有』は必須の特性だった。

 セミの視界情報から荒野を見てみるが……ふむ、と俺は拍子抜けした。

(もっと、地獄だとか魔界みたいな雰囲気を想像してたんだけどな)

 荒野――廃墟だとか山だとか森だとか、瘴気に汚染され、モンスターが闊歩するようになって人間が住めなくなった地帯である。

 セミくんの視界を共有した俺の脳に表示されたものは、廃墟のような住宅街。そしてその住宅街にポツポツと動物型の小型魔物が歩いている光景だ。映っている動物は……四足で犬っぽい顔だけど、あれは狼かな? たぶん。

(ここでスキル『図書館』使ってみるか)

 テイムによって得られたセミの視界に、取得したばかりの図書館スキルのスキル特性『魔物知識』を接続する。

 視界情報に魔物情報が追加される。

(おー、便利だ)

 で、えー、なになに? 魔物知識によれば動物型の小型魔物は『寄生樹アビステラー』という名前の寄生モンスターらしい。

 レベルは60。

(60ッ!? は? え? マジで?)

 びっくりして二度見してしまう。

 なお魔法屋のおっさんが言うには日本の冒険者平均レベルが30レベル前後だ。

 なので60ってこの山の隣にある住宅街って地獄そのものじゃん。レベル1のサーシャですら至近弾を皮膚で弾いて効かなかったのに、と心の中で呟きながらその小型魔物を追跡するようにセミくんに指示を出す。

 アビステラーは群れていた。

 一見、ただの狼の群れにしか見えないところが地獄要素を付け足している。なぜならアビステラーの本体は、あの狼の中に潜んでいるからである。擬態って奴だ。めちゃくちゃ怖い。

 そんな一見して狼の群れにしか見えないモンスターをセミで追跡していれば、廃墟の家の中から刀を持った浪人みたいなモンスターがふらっと出てくる。

 一見してこいつも人間に見えた。時代錯誤なチョンマゲ剣士って感じの。だけれど魔物知識が反応しているのでモンスターだ。

 その正体はレベル50の人型モンスターである『剣鬼』。

 精悍な顔をした中年男性型モンスター。

 そいつは狼型モンスターに寄生している寄生樹アビステラーに瞬時に襲いかかられる。

 アビステラーども、認識と同時に襲いかかってたな。速と感のステータス、20以上ありそうだ。

 怖い。俺があの場にいたら何も反応できずに死んでただろう速度だ。

 瞬きにも似た速度で狼の顔が開き・・、そこから極太の触手が体内より螺旋を描いて、剣鬼に襲来する。

 出会い頭の襲撃。剣鬼は死んだ――と俺は思った。

 しかし、剣鬼も剣鬼だった。剣鬼は即座に刀を抜刀、アビステラーの触手と打ち合いを始める。

 廃墟の住宅街に、触手と刀で切り結んでいるのに鋼鉄と鋼鉄が打ち合うような強烈な音が響き合っている。

 サーシャと美女の戦いよりもなお素早い速度の戦闘に俺の理解が追いつかない。やばいな。思ったよりも地獄すぎる。この山の隣の荒野、東京近郊だってのに人類が放棄したのも当然の地獄地帯じゃないか。

 しかし、そんなことを考えている間にも勝負は決着してしまう。当然だった。剣鬼は一体で、アビステラーは複数体いたからだ。加勢してきた他のアビステラーによる触手攻撃を防ぎきれなかった剣鬼の体に触手が何本も突き刺さっていく。刀は折られ、装束は破かれ、肉体が空中に飛ばされた。

 空中の剣鬼にアビステラーの触手が無数に襲いかかる。剣鬼は抵抗しようとするも、その手は空を切るばかりだ。剣鬼の肉体は空中でバラバラに破壊され、アビステラーたちに血と肉が降り注いだ。

 肉片を触手が次々と触手についている口の中に放り込んでいき、地面に転がった折れた刀なども残らずアビステラーは食べてしまう。

 剣鬼の痕跡は何一つ残らず、アビステラーの群れは悠々とその場を去っていった。

 そんな白熱したバトルをセミの視界を利用して見ていた俺は内心のみでため息を吐いた。

(俺が殺せるような魔物いるのか? ここ)

 さすがに全ステータス0かつ子供の身体能力で荒野の突破は難しい。

 俺にはレベルアップが必要だった。

 レベルアップし、ステータスポイントを得て、体力や速度のステータスを上げて、人外の移動速度を得る必要があるのだ。

 息を吐いた。白熱したバトルに俺はちょっと興奮していた。

(まぁいいさ)

 まだちょっと荒野を見ただけなんだからな。この荒野を隅々まで確認して、ダメだったら移動して別の荒野を確認するしかないだろう。

(別の荒野はだいぶ遠回りになるが……ダメだったら移動だな)

 もしくは命ステータスを利用したゾンビアタックか。

(ゾンビアタックはさすがに痛いの嫌だし、服なんかは破れたままだから、やるのは本当にどうやっても突破できないならだけど)


                ◇◆◇◆◇


 TIPS:知識系スキル

 現代日本においては人数の暴力によって内容を丸裸にされているため、役に立つ立たないかで言えば他に取得すべきものがたくさんあるので、これを取得するぐらいなら別のスキルを選びたいと皆が選ぶスキルランキング10位に余裕で入れるスキル。

 とはいえ情報の更新などもあるので組織に一人ぐらいいればいい、といった感覚で取得はされている。


 カオスオーダーのゲーム内においては名称はフレーバーのみで、ステータス的には最終威力決定の際の威力上昇などを担っていた。

 例:『図書館』――ダメージ30%上昇 などと表記されている。これは他の似たようなスキルと同じである。

 当たり外れの部類では、あれば嬉しいが他にもっと良いスキルもってこいぐらいの感覚で扱われる。

 とはいえ倍率もそこまで高くなく、低くもない平均的なパッシブスキルの部類。

 他のダメージ上昇系スキルの名前を変えただけの存在で、これといった特色などはなかった模様。


                ◇◆◇◆◇


 結論から言えば、俺が殺せるモンスターは存在した。

(でもこんなん、魔物知識ないとわからんだろ)

 というか、俺が見つけたそいつはそもそもモンスターかどうかも怪しい。

 廃墟と言っていい荒野の住宅街、その家々の塀の下や側溝の壁面に苔みたいなものが繁殖している。

 苔ではない。苔みたいなもの。所謂もどき・・・だ。

 見た感じではただの苔なのだが、実態は違う。魔素環境に適応した異世界由来の『ダンジョン苔』という名前の、レベル0モンスターの集合体だった。

 強いか弱いのかと言えば弱い。

 そもそもこいつは苔なので攻撃しないし、知能もないしで俺にとっての脅威にはならない。

 俺でも殺せるモンスター……のように見える。

 そう、ダンジョン苔自体は攻撃的な魔法を使ったり、毒を撒き散らしたりはしない。

(だけど、意外にも図書館スキルの判定では人類脅威度が高いんだよな)

 なぜならこいつは周囲の環境における魔力濃度を高めたり、昆虫や動物、魚などの下等なモンスターの食料として利用される、魔物たちの生態系の最下層の存在であるからだ。

 ただ迷宮からモンスターが溢れただけならそれを討伐すれば済む。

 もしくは放置すればいずれ巣に帰っていくことも期待できる。

 だがこのダンジョン苔が繁殖すると状況は変わる。失陥した地域の魔力がモンスターが生息できるように調整され、強力なモンスターの餌となる下等なモンスターなどが生存、繁殖するようになるからだ。

 もちろんダンジョン苔以外にもモンスターの生息環境を整える植物や動物などはいるが、一番最初に、一番雑多に繁殖するのがこのダンジョン苔だった。

(そして問題は、一見して普通の苔と見分けがつかないところ、か)

 よく顔を近づけて苔の形を確認すればそれがダンジョン苔かそうでないかは判別できる。

 だがいちいちそんなことをする冒険者はいない。

 そんなことをしても意味もキリもないし、荒野でそんなことを呑気にしていれば強力なモンスターに背後から不意打ちを受ける危険があるからだ。

 なお、魔物知識によれば、ダンジョン苔は魔力を放出するものの、魔力感知でもわからないレベルの魔力しか持っていないし、生命力感知でも普通の苔と見分けがつかないレベルの生命力しかないらしい。

 魔力感知スキルも感知する範囲を上げれば、感知できないわけではないが、こんなものの魔力を感知してたら周辺すべての魔素にすら反応して感覚が塗りつぶされて何もわからなくなるからやらない――と魔物知識が教えてくれる。

(こういう知識も図書館スキルに載ってるんだよな……)

 美麗な写真や映像も入ってるからだらだら見てても飽きない。すでに絶滅済みの魔物の知識もある。

 知識スキル、無限に暇を潰せる感じである。

 さて、そんなことを考えつつも周囲を執拗に探索して安全を確認した俺は、太陽が天頂にある真っ昼間の時間帯に『荒野』に侵入して、魔物がいない場所のダンジョン苔を潰して回っていた。

 なおこのダンジョン苔、魔物向けの食用モンスターであるが、人間からするとクソまずく、飢餓状態でも食べちゃいけないよ、と魔物知識は教えてくれている。

 レビューによると、栄養はそこそこだが食感は最悪で味も苦味が強く、毒はないが腹を壊しやすいようだった。

 体ステータスが10以上か、『鉄の胃袋』や『食中毒無効』などの消化スキルがなければ手を出すのはやめた方がいいと魔物知識は忠告してくる。

(忠告されても、まずいんならそもそも食いたくないけどさ)

 さて、そんなことを考えつつも俺は、荒野地域に指定されている住宅街、その日陰や側溝を覗き込んで、ある程度の大きさまで育ったダンジョン苔の塊を壁から引き剥がし、魔物知識が反応した場所を廃墟で回収した錆びた包丁で切り開き、小指の爪にも満たない小さな結晶を回収していた。

 俺が回収しているのはダンジョン苔本体ではなく、その内部にある結晶。

 これは魔物から採取できる『魔石』というものだった。

 魔石――用途は様々で、現代日本で火力発電に取って代わった魔石発電や、魔力で動く魔動機械の燃料から、魔法刻印などの魔導具の材料として使われている。

 これが害獣であるモンスターを殺す冒険者という職業が成立する理由だった。

 現代文明で様々に利用されるこの魔石を集めることで冒険者は収入を得ているのである。

 とはいえ、ダンジョン苔から手に入るような小さく、保有する魔力も最小の結晶はキロ単位で集めなければ金にはならないようだが。

 そしてもちろんだが、俺はそんなものを集めて金を得ようとしているわけではない。

(ここで金があってもケツ拭く紙にすりゃならしないからな)

 もちろん魔導具を作るわけでもない。この魔石というアイテム。これには別に使い道がある。

(これがあれば、レベルを上げられる)

 そう、魔石は人類が自分のレベルを上げるための、経験値結晶としての役目もあるのだ。

 こんな小さな、子供の小指の爪にも満たない結晶ではあるが、ダンジョン苔から採取できる微小魔石。このサイズから経験値単位の最小である1の経験値が取得できるのである。

(こいつがダンジョン苔の一番厄介な、ダンジョンの生態系維持モンスターの要の部分だな)

 こいつが繁殖するとなんでもない地上が魔物が生息しやすい環境になる理由の要が、こいつが保有する魔石だった。

 こいつを食うことでスライムなんかの最下層モンスターはレベルアップし、育ってしまう。

 そのスライムなんかを食って他のモンスターは腹を満たし、レベルを上げてしまう。

 そのモンスターをさらに上位の奴が食って――という形で、人類が奪還できない荒野地帯は形成されるのだ。

(まぁこれから、そんな害悪モンスターを俺が利用するわけだが)

 いろいろと人類にとっては複雑な生物なんだろうが、こんな苔を潰して経験値が1取得できるのはありがたいことである。

 生まれたばかりのモンスターですらレベルを上げられるダンジョン苔。その特性に今、俺が助けられている。

(んで、だから、こんな地獄環境でもいろいろなモンスターがいるわけか)

 アビステラーと剣鬼とかいう最強モンスターバトルを見てしまったせいで価値観をぶっ壊されかけているが、一応ここにはそれ以下のモンスターも存在する。

 レベル40とかレベル30の――俺を瞬殺して余りある――レベル帯のモンスターや、レベル20とか10の――上位モンスターのご飯になる――モンスターたち。さらに言えばそいつらのご飯になるレベル5とかのモンスターだっている。

 とはいえ、そういう存在はアビステラーなんかに見つからないように隠れ潜んでいるため、上空から俯瞰できるセミの視界がなければ、俺なんかはわけもわからず殺されていただろう。

 今もここ周辺に近づいてくるモンスターはいないか集中して探っているが……大丈夫だな。

(とりあえずレベル5まで上げるぞ)

 まだ魔法刻印への魔石の取り込みはやっていないため、俺はレベル0だ。

 それでもレベルが上がることで、俺は生存の希望を見出している。

 もっとだ・・・・もっと・・・

 そういう感情で魔石が手に入る大きさのダンジョン苔を探し、俺はふらふらと荒野という名の住宅街を歩き回るのだった。


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