本物の「聖女」の力を持ちながら、〝偽〟として不当に扱われ続け、それでも心が穢されることがなかった……そんなヒロイン・エミリアは、果たして〝偽聖女〟でしょうか?
少なくとも私は、今回のヒロイン・エミリアの姿に『本物の聖女』の姿を見ました。
他者を救うためならば、自身の名利も求めず、損得すら関係なく、清廉な心を相手に尽くすことができる……。
そんな美しい魂の持ち主が主役ですから、大変な状況にドキドキしつつ、先の展開への興味と期待でページをめくる手が止められなくなります。
今回のヒーロー役である、タイトルにもある「王弟殿下」も、アクティブで気持ちのよい快男児、しかも武力が高い! と魅力が盛りだくさん。
そんなヒーローの愛に溺れる、綿密な伏線も張り巡らされた、二人の恋愛模様も間違いなく見所です!
作者様は全ての作品で「それぞれ違って、それぞれに際立った魅力のあるカップル」を描かれますが、今回も間違いない魅力を持っている、と断言できます。
しかも〝竜骸大陸〟というファンタジー心をくすぐってやまない、世界観の重厚な設定も見所……今後の展開も心の底から楽しみです。
引き続き応援し、全力で楽しませて頂きたいです~!